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赤沼三郎 作品

Since: 2022.06.07
Last Update: 2025.06.07
略年譜 - 小説 - 随筆 - 著書

      赤沼三郎(あかぬまさぶろう)略年譜

    1909.05.17(明治42年)  福岡県にて生まれる。本名は権藤実
    1931.03.  第七高等学校卒業、九州帝国大学農学部入学
          以後、佐世保修成中学校講師、福岡高等商業学校講師、福岡商科大学教授、福岡大学商学部教授、図書館長などを歴任
    19xx.xx.  「改造」?の懸賞小説に応募したらしい
    1929.xx.  「宝暦異聞金獅像」奈良三仏をサンデー毎日に投稿するが落選
    1933.11.  「解剖された花嫁」が選外佳作でサンデー毎日に掲載
    1938.04.  『悪魔黙示録』が新青年に掲載
    1944.04.  『兵営の記録』刊行、野間賞を受賞
    1950.03.  「翡翠湖の悲劇」が宝石に掲載
    1994.04.  『夢法師』を刊行
          以降不明

    筆名は、赤沼三郎、権藤実、権藤穣、(奈良三仏)、(青柳竜一)

      (国DC※)は国立国会図書館デジタルコレクション個人送信(ログイン必要)で公開されています(今後非公開になる可能性もあります)



      探偵、冒険、時代、戦時、一般小説など

  1. 「解剖された花嫁」
    ( サンデー毎日 1933.11.01 )
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     法医学教室大隅博士の死の真相は岸田魚子が結婚式の夜に殺害されたことに原因と笹田章介。花聟成沢清、盗まれた死体とトランクからの発見。大隅博士の説、矢島博士の指摘、大隅博士の死と検案書と写真……。
     奇想小説といえそう。今では前提が誤りなのと、理由など今一つ分からないところもある。
  2. 「狐霊」
    ( サンデー毎日 1934.05.01 )
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     海馬丸船長金山新介は杉瀬壮五郎に殺された愛狐ロニの毛皮を妻染子が見付け購入し沖田男三郎に送る。元船員の男三郎は養狐業をしていたがロニが盗まれる。斬りつけた水夫山崎は油井に落ちる。妻葉子は杉瀬に脅迫される。葉子は船から海へ。服役後海馬丸に乗る男三郎。暗礁にかかる網、氷山に座礁する船、爆破作業……。
     怪奇小説。毛皮も狐の霊の影響だろうか。証拠品が決め手ではあろうが。
  3. 「地獄絵」
    ( サンデー毎日 1934.10.21 )
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     田川炭田R鉱山では労働争議が起きていた。鉱山主鍋山沢二郎の別荘で火事、礼子夫人が誘拐された。頭領マイトの徳に知らせる安、誘拐犯を追った高。戻らない二人が旧坑で蟇になっていたのが見つかる。旧坑を調べる徳。盗掘。徳は鍋山は談判し……。
     男気を感じさせる作品。真相は調査結果からわかるだけではあるが対極が激しい。
  4. 「鉛毒を警告する男」
    ( サンデー毎日 1935.06.02. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     私は青野未亡人珠枝から相談を受ける。青野は水道水を飲んで脳貧血で倒れ脳震盪で亡くなったとされていたが、旧友猪野文吉から手紙が届き、アパート隣室を通る水道管に劇薬を混ぜて殺したという。その劇薬は鉛と反応するという……。
     意表をつく結末。警告に調査対応すれば良いだけだとは思うが。
  5. 「戦雲」
    ( サンデー毎日 1936.05.01 )
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     上海から長崎の船で奈美は玻瑠子に兄沢野健は殺されたと語る。国際鳥人団団長スペンサー、団員の健と友人木山浩二、ルイズ、エンマ、イサベラ、蘭花、楊兆、ホールの奈美、玻瑠子、君枝、上海ゴロのジョニイ伊東。空中での木山機からスペンサー機への空中移動、健は墜落する。苦力、ジョニイ、木山、沢野を愛していたルイズ。千秋楽で……。
     スパイ物。曲芸のサスペンスは上手い。
  6. 「髑髏譜」権藤穣
    ( サンデー毎日 1937.11.10 )
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     メゾ・ソプラノ歌手高月香江子が紅葉谷で白骨死体となっていた。谷山武介と龍三兄弟も。香江子を三人で争っていた伴奏者輪島文吾が私に語る。兄弟は病院とサナトリウムを交互に受け持っていた。龍三は宛先なしで戻ってきた武介から香江子宛の秘密文字の手紙を読む。殺さなければならない。計画の場所へ行くと……。
     簡単なトリックを用いた作品。性格などを読んでではあるが不確実性が高すぎる。
  7. 「寝台」
    ( 新青年 1938.04. )
    『「新青年」傑作選 幻の探偵雑誌10』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-10) 2002.02.20
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     画家仲間の森山郊二が私に石井青州が妻みどりを殺したという。手紙を見せる。みどりと研究生滝野羊介。筆を嘗める癖、水銀中毒。元良人の森山の病院への見舞い。詩とナイフ……。
     想像で暗示させるような結末で終わる作品。移り気ということだろうか。
  8. 『悪魔黙示録』 (『悪魔の黙示録)
    ( 新青年増刊 1938.04. )
    ( 『悪魔の黙示録』 かもめ書房 1947.05.20 )
    幻影城 1977.10.
    『悪魔黙示録「新青年」一九三八』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-38) 2011.08.20
     新聞の通信部主任松山一也は雲仙の白雲ホテルで日華貿易洋行立花良輔夫人鳴海が浴室で刺殺された現場に行き会う。良輔、夫人の弟貞夫と妻エルマ、夫人の妹鞆江が予約通りに来る。発見者は室係の山田はな。隣室のH・W・クラック、斜め向かいのG・F・ラントン、不知火ホテル止宿の上海弘仁病院長で鳴海の亡き先夫で良輔の兄文輔の知人津田龍助らの証言。大学生寺崎浩の毒死未遂、彼の指紋のついた合鍵と短剣。松山は文字に印のついた新聞を発見し脅迫されていたことを知る。 現場の部屋に宿泊する男。津田とエミリー。長崎での埋葬、傘、良輔の失神、葬儀人夫。寺崎の婚約者美沙子、寺崎家に依頼された坂元弁護士。小浜温泉場も三角楼ホテルの日本間での窒息死。カナリアと蚊取り線香。鞆江の知らせで津田と良輔がヨットに乗るという知らせで松山と鞆江は追う。船上での争い、追う二人……。
     春秋社第二回長編募集が出版中止になり約半分に圧縮され「新青年」に一挙掲載された作品。要約のようになっているのは残念。長崎の風景描写や人物像などは大きく削除されたと思われる。説明不足なのかも知れないが、記者があまりにも安易に情報を得るなど難点は少なくないが、窒息死の真相部分は面白い。
  9. 「脱走九年」
    ( サンデー毎日 1938.04.17 )
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
     高柳柳之助が助けた女は吉原扇屋の小雪で恩師吉田長淑の遺児吉田慶印との心中未遂だった。伝馬町牢獄からの破獄後九年、蘭医方禁止令のなか「三兵タクチーク」を翻訳していた。慶印に長淑の遺志を継がせようとする柳之助。柳之助と小雪の仲を邪推し密告する慶印。高野長英……。
     史実を元にした作品。どこまで事実化は不明。
  10. 「不死身」
    ( 新青年増刊 1938.07. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     高須脳病院に生命不滅研究の遠矢芳三郎博士が居て、私は自叙伝を読む。後妻志津子、弟子の長坂医学士、主治医榊田。博士は牛の腎臓移植、人間の心臓移植、若い男の部分移植を自らに実施する。志津子が死に右脳を入れ替え……。
     狂気と正気が錯綜した話。どこまでが真実かは不明。
  11. 「争覇」
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
     佐太郎は徳兵衛の娘お久美と思いあっていたが源五のせいで船を降ろされていた。古田親分の報酬と指示に従い鴎丸に復帰する。乗船した新聞記者らは女島沖での御召艦比叡の独占記事を目していた。五島への帰途。暴風。漂流……。
     前半は報酬の目的の謎、中盤は暴風の中の船のサスペンス、最後は意外ともいえる結末と迫力を感じる作品。
  12. 「怒濤時代」
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
     遠賀川で倉西栄太、太田利市、小島喜助の三少年は盗んだ石炭を舟で運び売る。吉田巡査、甚平、杉野喬介。炭鉱のガス爆発で栄太の父は死ぬ。義母おとみと義弟晋吉。進藤先生。大人は身勝手。家出。鉄さん。感化院で五年、兵営にも入る。帰還、赤坂鉱区の荒廃。鉱山主深見壮六。麻野鉱区へ。ロシアへの密入国。戦場へ……。
     一少年の視野が広がっていく様を記した作品と思われる。感化され易過ぎな気も。
  13. 「幽閉夫人」
    ( 新青年 1939.02. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     高須脳病院に幽閉されている理学博士夫人から私は話を聞く。夫は欲しいものを与えてくれる。万引きで止められないという。夫人は人が盗んだものを返すようにすることを勧める。夫はその為に二人を殺したと言い……。
     意外な結末とも言えそう。伏線のような描写が上手い。
  14. 「双面神」
    ( 新青年 1939.07. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     高須脳病院のジキル博士の話を私は聞く。女優村雲佳江を殺した犯人で二重人格者ということになっている。木村欣二は双生児の兄幸一と二人で一人として中学を出、叔父に娘房子の結婚相手として高校、大学へ。兄は佳江と知り合い……。
     最後に思わせぶりな一ひねりを加えた作品。余談でもあるが自由に部屋に出入りできそうなのが気になる。
  15. 「彼氏の傑作」
    ( 新青年 1939.09. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     山路貢介は劇作家加茂一作からの旅行出発の惜別の宴の招待状を受け取る。借用金を返すという。二十人位が集う臨海ホテル……。
     コント風作品。紙片の文字はいろいろと解釈できそう。
  16. 「天網恢々」
    ( 新青年 1939.10. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     男と女が盗みの話をする。申告しなかった貴金属があると言い合図を定める。高倉邸、主人と家政婦お園。その夜……。
     間違いの原因は有り得なさそうだが有り得るかもしれない。余波はそれだけで済まなさそうな気も。
  17. 「霜夜の懺悔」
    ( 新青年 1940.02. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     男が伯父を殺したとして自首し伊達刑事部長に話す。喘息持ちの伯父を絞殺し毛布にくるんで押し入れに入れておいて、あの間に庭に穴を掘って埋めたという。咳が聞こえて……。
     ほぼ予測できる結末。記述があからさますぎるような。
  18. 「林檎と手風琴師」 (「林檎と手風琴」)
    ( 新青年 1940.06. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     港町の酒場、混血児の手風琴師ベルチロンは由利に思いを寄せる。百合が世話になっている船乗りの村越伊平は由利と手を切るという。果実刀で林檎を……。
     既存のトリックの組み合わせ。最後の場面は今一つ根拠がわからない。
  19. 「らうたう伝記」
    ( 新青年 1941.04. )
     盲目の萩尾、父の漢医方の楽真院多紀安叔、かつての婚約者土生玄昌、父の蘭医方の玄碩。蘭医方禁止令。楽真院は娘の目の治療ができなかった。乳母志乃。玄昌は玄碩に頼み、玄碩はシーボルトに散瞳薬を求める。シーボルトは禁制の品を求める。ろうとうを用いた製法。玄碩は……。
     時代小説。漢方と蘭方の融合に向けた話。実在の人物を組み合わせた創作と思われる。
  20. 「先駆者」
    ( 新青年 1942.02. )
     北ルソンのペンゲット山脈に至る道路建設。建設主任官リチャード・ケノン少佐。遅々として進まず明治三十六年日本から能木監督官らが工事を担当する。解雇された長老タブラス・パザロの娘サラは桂介を襲う。仕事を横取りするパザロら。ケノン少佐とサラ。追い出す桂介。パザロの死。サラは、そして桂介は……。
     日本人の勤勉さと現地民との係わりを描いた作品。
  21. 「城外の女」
    ( 新青年 1942.04. )
     マニラ城外、スペインから独立の為に戦って足を負傷した伍平はパンガシナン人ルナに助けられる。兄レオンは密告しようとしていたが、アメリカの援助で革命軍が優勢となり見送る。アメリカによるマニラ陥落とフィリピン買収。独立戦争。伍平らは革命軍の為に布引丸で武器弾薬を調達しようとする。伍平は傷つきルナのもとへ……。
     ロマンス咲く反米小説。
  22. 『菅沼貞風』
    ( 『菅沼貞風』 博文館・国民文藝叢書 1941.10.31?/(国12.01) )(国DC※)
     南進論を唱えフィリピンで若くして死んだ菅沼貞風の伝記。
     ※内容詳細未確認
  23. 「蒙古の雪暁」
    ( 新青年 1942.08. )
     明治三十七年、蒙古王カラチンに招聘された河原操。伊藤柳太郎、横川省三、沖禎介、吉原司郎、操が一緒に育った脇光三が王宮に秘かに集まる。目的地は興安嶺トンネル。宴会、光三との話。操は雪の降る中見送るべく……。
     河原操がカラチン滞在中に特務工作員を迎えた時の話。史実に脚色を加えた作品と思われる。
  24. 「薔薇姫記」
    ( 新青年 1942.10. )
     ハワイ、砂糖園で働く鈴木惣平はつけられているという女性を送り、そこの令嬢を訪れるようになる。日本の言葉を教えて欲しいという。日本から婿を迎えるという皇帝カラカウワ王の姪カイウラニ姫。惣平は絶望するが……。
     南海小説。史実を利用した作品。印象的な最後の場面ではある。
  25. 「ギンガム平原」
    ( 新青年 1942.12. )
     ミンダナオ島に入耕した彦熊は桂太にモロ族の女の事を話す。槍で殺される彦熊。知事の予備陸軍大尉アレン・ウォルカーはモロ族らを日本人と敵対させようとしていた。焼ける麻、桂太は放火した男を追う。酋長ブセン・アクラと娘オセンとが話す言葉を聞くと……。
     現地人の話。少々無理のある感じもするが可能性としては想像できる。
  26. 「白夜の湖畔」
    ( 新青年 1943.08. )
     日露開戦前、浦塩で監禁されていた桑名寛二は身代わりを用いられ山岡熊治中佐に迎えられるが鈴木重治と塩谷孫六を思い戻る。開戦。桑名ら囚人はハバロフスクへ、黒竜江を船でストレチェンスクへ、列車で知人芝村きく女のいるイルクーツクへ。脱獄計画。桑名は……。
     どこまで史実の通りかは不明。説明紹介に近い印象もする。
  27. 「血涙ハゴタン記」
    ( 富士 1943.09. )
     ダバオ。ヘネローゼ家の所有地を開墾しナイダの婿養子になった隆作は義父エデリコから追い出される。隣の麻山のウイリアム・ゴーン。太田興行の平賀文二の激励。麻挽機械ハゴタンの開発。残した妻ナイダと子カタン、売られた土地。機械の特許訴訟……。
     現地で奮闘する日本人の話。最終的な訴訟結果は公平ということか。どこまで史実かは不明。
  28. 「玉葱小僧」
    ( 新青年 1943.11. )
     手招(たまねき)金平は孤児となり感化院修徳学園に入れられ、園長から仮卒業で粟田種苗店へ紹介される。農園で働く玉葱大将金平。金を置いて玉葱を持っていく近所の奥さん。優しく声をかける老人渋川退役軍人。金には手をつけなかったが盗みを疑われ……。
     戦時銃後思想が濃い作品。善良な人の中でも色々な人がいるという印象がある。
  29. 『カラチン抄』
    ( 『カラチン抄』 博文館 1943.11.10 )(国DC※)
     蒙古カラチン王宮に過ごした川原操の記録。
     ※内容詳細未確認
  30. 「樹海の花」
    ( 講談雑誌 1944.02. )
  31. 「撞木老人」
    ( 少年少女譚海 1944.02. )
  32. 「濠洲監視兵」
    ( 新青年 1944.04. )
     南オースロラリアの抑留邦人拘禁所。監視兵デビスとジム。葉山から駆虫で使う液を用いたインクで書かれた手帳を取り上げる。水分で文字が浮き出る。デビスは検閲が厳しいのでそのインクでヘレンへ手紙を書く。除隊がきまっているジム、それに対してデビスは……。
     招集された豪州兵の軍規の乱れと黙々と労役に従事する邦人捕虜を対比させた作品。砂漠地帯と沿岸部の違いは探偵小説的。
  33. 「からちん王宮」
    ( 祖国日本 1944.04. )
  34. 『兵営の記録』権藤実
    ( 『兵営の記録』 大日本雄弁会講談社 1944.04.10(国05.01) )(国DC※)
     召集令状を受け入隊、兵営に入り出る迄の話。
     ※内容詳細未確認
  35. 「南の星座」
    ( 富士 1944.06. )
     ニューカレドニアの日本人抑留所。磯谷は薩摩弁のもささん加世田茂作と知り合う。監視兵サムル。労役。牛。そして捕虜交換による帰国人の発表……。
     人物像はユニークで良い感じ。その影響か場所によるのか、時代の割に大らかな話に思える。
  36. 「夜光島」
    ( 新青年 1944.08. )
     神代博士は南方の基地へ行く途中輸送機が被弾し海面に漂う。助手姫野と見つけた島に上陸、女酋ミリムの病を治療する。大酋長ヌヒ・ママの歓待の夜、夜光島が現れ若者らが連れ去られる。博士はモルガン中尉の防毒面をつけ、成り代わって汽艇に乗り込む。トムソン博士が戦死者を蘇生させる為に原住民の血を使用していた。フィリップ大将の蘇生がうまくいかない。神代博士は……。
     死者蘇生などSF味がある。血液型不問、さらに動物の血から輸血なども。物的劣勢だが死なないことで人的資源確保と戦意高揚という考えは当時としては珍しいように思う。
  37. 「濠洲キャムプ」
    ( 月刊西日本 1944.07. )
     南オーストラリアから帰った肉親に抑留中の話を聞いた。天幕の削減で朴爺さんを受け入れることになった。喘息もちの朴爺さんは気兼ねして天幕の外へ。監視兵に蹴られる爺さん。やがて……。
     抑留中の一人の人生の終焉を見届ける話。
  38. 『抑留日記』
    ( 『抑留日記』 春陽堂 1944.10.10 )(国DC※)
     蘭印豪州三百日。インドネシアで拘禁されオーストラリアに送られた人などの日誌。
     ※内容詳細未確認
  39. 「珊瑚の島」
    ( 月刊西日本 1944.11. )
     明治六年、ドイツのロベルトソン号が台風に遭い座礁、船長ヘルンと娘エルマらと山羊と猫とカナリアは宮古島の人々に救われる。望郷の念。島の一人の男が差し出すヘルンの双眼鏡。ヘルンは彼に与える。乗組員たちの離島……。
     実話を脚色したような作品。記念碑は今も残っているらしい。
  40. 「舞姫記」
    ( 月刊西日本 1946.03. )
     山本桂太は支配人からダンサーの面接を頼まれる。平山鶴子は佐賀の山奥から来ていた。占領軍相手のダンスホール。体格も良く体力もある彼女は受けが良かった。兄を戦争で亡くしていた彼女はアメリカ人を相手にしていくうちに……。
     終戦で変化を受け入れていく女の話。男と違い前向きにというところが良い感じを出している。
  41. 「夜の虹」
    ( 宝石 1946.05. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     浩太は沖釣りに出ると光が見えた。浅瀬に乗り上げた沈没船。老人が暮らしていて歓待を受ける。帰りに女性を送り話を聞く。再び行くと……。
     ある意味幻想的な作品。特に終戦直後にはお伽噺的な感じが強くしたのではないだろうか。
  42. 「廃墟の花」
    ( 月刊西日本 1946.08. )
     彼は研坊に話かけられ家へ連れて行く。妻と子は田舎で暮らしている。食料品と酒や煙草を持って来る研坊。藤代を連れてくる。近所の声のためかいなくなる藤代。連れ戻すという研坊のあとをつける。焼け跡の地下室……。
     幻想、ファンフタジー味も感じる作品。戦後の希望を少年に託しているといえなくもない。
  43. 「天国」
    ( 宝石 1947.05. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     ルンペンになった仙造は隣の邸宅の犬ジュリイと仲良くなる。夫人と自分との想像。分身。憔悴。今一度……。
     分身を扱った作品。最後の根拠は面白い発想だが、場所である意味真相がより不明瞭な感じも。
  44. 「お夏の死」
    ( 探偵よみもの 1948.05. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     京都友禅問屋のいとはんお夏の作る人形は私新三郎に似ていた。長崎の原爆で死んだとされていた私は小人になって秘かにお夏に会う。俊寛人形と入れ替わった私。親の勧める婚礼……。
     お伽噺的な作品。原爆ということでSF風ともいえそう。
  45. 「楽園悲歌」
    ( 別冊宝石 1948.07. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     厭世論を言う木下に池谷は冷凍睡眠を説明、木下は十年後に一度、最終的に百年後の目覚めを希望する。働かず、全て無料の世界。女性、生き甲斐、決闘。目覚め……。
     一種のユートピア物語。作者の当時の考えが出ていると思われる。
  46. 「バクダットの女」
    ( 月刊西日本 1948.08. )
     アラ・マハン二世はバグダッドのウリシード王からマヤナを得て連れ帰る。マヤナは拒んでいる。奴隷ガルビン。二世は三十三人の正妻と六百八十人の宮女と戯れ夜の相手を決める。侍らせた女は七千人、身ごもり郷里に帰した女が七千人。マヤナが生んだ子。二世は王位を継がせようと……。
     アラビアン・ナイト風の話に近世の考えを混ぜたような話。何人かはいそうな気がする。
  47. 「目撃者」
    ( ロック 1948.09. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     善作は村の嫌われ者倉造が牛を盗もうとしたところを殺してしまう。裏の山へ埋める善作。倉造の夢、見ていたのは牛のアイコ。小田巡査に自首するが埋めたはずの死体は無かった。母、作男、婚約者お咲、その兄勇作。善作は……。
     善人が殺人をしてしまった後の心理を描いたような作品。皮肉な結末ではある。
  48. 「女獣」
    ( 新自由(読物の泉) 1948.10. )
     石上は温泉宿で湯から戻ると女が寝床にいた。部屋を間違えた、死ぬという。石上は別れろといって別府鉄輪温泉へ連れていく。外出して戻らないお静。石上は手紙を見付け……。
     探偵小説の角書き。やはり女が先なのだろうか。
  49. 「マダム・カルメン」
    ( 講談と小説 1948.10. )
     おとなしい彼は財産家の婿養子になった。妻の浪費、若い来客、新聞記者と画家と医学生ら。出張の忘れ物を取りに戻ると妻が電話をかけていた。押入れに隠れる彼。カルメンを演じる妻。彼は寝顔を見ると妻に、その結果……。
     現代小説とあるが皮肉な結末の話で広義の探偵小説。毒は当時の一般知識だったのだろうか。
  50. 「アラビアの黎明」
    ( ワールド 1948.10. )
     アラビア半島スウード・アラビア国の物語。一九二六年イブン・スウードが王に即位、盗賊ダン・カンに悩まされていた。ベドウィンのアブダル・ガーリブは輸送部隊を襲い女ハイマード・アルヤーマルを捕らえる。色仕掛けを相手にしないガーリブ。リヤドでのスウード王とガーリブ……。
     作者題名「暗黒王ダンカン」と同じと思われる。島崎リストでは1950.01.。どこまで史実かは不明。ダンカンの正体については探偵小説的要素も感じる。
  51. 「夜の貞操」
    ( 新自由(読物の泉) 1948.12. )
     彼は出張で遊ぶ費用も貰えなくなったこともあり、出張前に家に忍び入り妻を出刃で脅し盗む。出張から戻るが妻は言わないが忘れられない出来事のようだった。再び出張する事になった彼は、そして妻は……。
     艶笑コント。上手い結末ともいえそう。
  52. 「まぼろし夫人」
    ( 探偵よみもの 1949.01. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     私は松阪の死亡通知を受け取った。浅山は松阪からの手紙を見せる。松阪は花房夫人にピアノを教えることになったが恋するようになる。活けられた花、弾かれたピアノ。夫人の死。監禁されていたという夫人……。
     やや幻想味のある作品。内容自体はありがちの話。
  53. 「密室のロミオ」
    ( 探偵趣味 1949.01. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     セロ弾のランベルトは人妻に恋していると楽長に話す。女も真剣だという。帰って来た亭主の話から楽長は妻ではないかと疑う。忘れ物を取りに戻る楽長。バルコニーからの様子で確かめるが逃げ出せないはずの寝室にはいなかった。かたをつけるといった女。楽長は……。
     密室の謎は既存トリック。結末は可能性がある程度でどのようにも出来そう。
  54. 「やどりかつら」
    ( ストーリー 1949.02. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     外科医品川半四郎のところに太田巡査が木村又介を連れてくる。画家で現行犯で逮捕された彼の右手は膿んでいた。切断するほかないという医者に右手が勝手に盗んだのでせいせいすると言う。切断手術後……。
     奇妙な話。意識がなく特化している話は珍しいかも。
  55. 「ワンダフル・テリヤ」
    ( サイエンス(西日本新聞社) 1949.03.〜09.(〜?) )
     港町の高台の学校で上村(キリン)先生は作文を書かせる。円山半二(トンチン)の絵、石田金平(ヨンゴ)は預かった服のポケットから白い物を逃す。手の上で遊ぶ小犬を拾ったという。川原ひな子(シャンス)、山口まり子(トンビン)は半二から戻ったと聞いて見るとマルテス・テリヤ種の豆犬シロだった。三人で家へ戻そうとすると小人の兄妹アルテアとアルメリに会い半二が町へ誘う。金平は盗んでヤダモン安に売ろうとするが騙される。 ホテルで豆人間のフラダンスのナイト・ショーがあると聞いた金平は取り返しに行く。キリン先生、ひな子らは故郷に送っていき進歩した世界を見る。実験人間か、突然変異か……。
     ※6回、8回以降欠で未見。新ミステリー小説。豆犬と豆人間をめぐる話。科学の進んだ世界の様子もある。舞台は明示されていないが長崎のようでもある。
  56. 「玄界の放浪児」
    ( 月刊西日本 1949.05. )
     密貿易船白山丸の船長木村と若い清水。海上保安庁のCP船と渡り合う。清水は学生時代の恋人と再会、彼女は妹の病気療養費で人の世話になっていた。正々堂々と手に入れたいという。木村は博多で世話をしているのぶ子と清水とを見る。殺そうとする木村だが……。
     いわゆる海の男、九州男児、反骨精神の男の話。消えて行く人種ともとれなくはない。
  57. 「人面師梅朱芳」
    ( 探偵よみもの 1949.06. )
    『妖異百物語 第一夜』鮎川哲也、芦辺拓編 出版芸術社・ふしぎ文学館 1997.02.20
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     人面師梅朱芳より小説家大沢門三夫人へ宛てた手紙。上海では顔を作り変えていたが、内地に帰って著名人のマスクを作りナイト・クラブで用いていた。門三のマスクの男がいなくなる。門三は女と湯河原から修善寺へ。同時に熱を出して帰宅した門三。再び湯河原へ行くという門三、手紙を読んで夫人は……。
     意外な結末とも言える作品。都合よすぎるが便乗した可能性も。アンソロジー収録作は改稿されているとのこと。
  58. 「黄昏凱旋門」
    ( ワールド 1949.07.or11. )
  59. 「日輪荘の女」
    ( 宝石 1949.11. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     周囲の空地に日輪草が繁茂し鼠が殖えたことがあって呼ばれることになった日輪荘。独身の大山さんは倉庫の夜番をしていて、持主小田切老に夜だけ姪を置いてくれないかと言われる。顏を合わせない同居、大山さんは気になり持ち物んどを探る。石田平吾から津村くみ子への手紙。るみ坊の死。毒薬。大山さんは……。
     やや無理もあるが設定は面白い。確かに昼と夜では違いそう。
  60. 「翡翠湖の悲劇」
    ( 宝石 1950.03. )
    『あやつり裁判 幻の探偵小説コレクション』鮎川哲也編 晶文社 1988.03.25
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     翡翠湖畔で画家黒田研堂は清水博士夫人をモデルにしている。それを見る博士の先妻の子一也。東京から戻った博士と賢介伯父。翌朝、密室状態の中で博士のひるに血を吸われたような死体が見つかる。家政婦しの、賢介、黒田、夫人、一也。湯田弁護士。一也は痕跡を見付ける。そして……。
     密室、怪奇、青春、どんでん返しなどの要素を盛り込んだ作品。安易な点や脱出の痕跡など不明点もあるが、いろいろな意味で面白いところがある。アンソロジーでは改稿があるとのこと。
  61. 「バクダットの女」
    ( ワールド 1950.03. )
  62. 「緑の海流」
    ( 富士 1953.05. )(国DC※)
     慶應四年、初太郎は女房と口喧嘩して家を出るとハワイ移民の話を聞いて行く。サイオト号。初太郎はジョン・カメニス家の下男となる。砂糖黍畑に従事した同胞への人夫長の扱い。若当主ハリスはリリオカラニエ王女の血をひく母カメニス夫人の婿になるように言う。結婚後の同胞の無心。漁に出て戻るとひどくなっていた。移民総取締牧野富三に相談し……。
     どこまで史実かは不明。戦時中の「薔薇姫記」の設定を用いた、ある意味逆の状況を描いた作品ともいえそう。
  63. 「パールマン」
    ( 夕刊フクニチ 1953.01.01,11.〜07.26(30回) )
     パキスタンのカラチ。昭一と妹絹子と父母でサーカスに行く。マントを羽ばたいて飛ぶくじゃく姫。昭一は助けようと忍び込む。小ぐまの皮をかぶせられた檻の中の少女。昭一は捕まる。追われてナートハの聖地の石室に逃げ込む昭一と少女リリー。少女の故郷はヒマラヤのパール国だという。隊商のダイヤンに助けられる二人。砂漠の旅。サーカズ団、国境警備隊。飛び去ったリリーと声。パール国へ向かう。チベット護衛兵、サーカス団。昭一は……。
     初回以外日曜こども欄に連載された冒険読物。5、6、20、25回未見。飛ぶ真相など今では脱力系といえそう。単純な冒険小説としては悪くはないが。
  64. 『夢法師』
    ( 『夢法師』 日本図書刊行会 1994.04.20 )
     大正二年、四才の木刀は人が少ないこともありお寺の幼稚園へ行くことになった。当時福岡には幼稚園は二つだけだった。ちょろ虫、油虫、芋柄木刀、山芋木刀などと呼ばれていたが木刀と呼ばれるようになる。そして大名小学へ。当時の町の人々、町の様子などなど……。
     ※内容詳細未確認

  65. 「ハノイ黒旗戦争」
    ( 不明 )※1より
  66. 「宇宙船1号」
    ( 朝日新聞 )※1より



      随筆など

  1. 「炭鉱生活を主題として(「地獄絵」入選者の言葉)」
    ( サンデー毎日 1934.11.21 )
    『赤沼三郎探偵小説選』解題 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     親父が炭鉱を持っている。ヒロイズムを強調、人物本位。
  2. 「人間長英の苦悶をほり下げた試作(「脱走九年」受賞者の言葉)」
    ( サンデー毎日 1938.04.03 )
     高野長英の破獄後九年、政治的追究と人間としての苦悶。今迄は探偵小説的なものばかりだが初の時代物。
  3. 「名士メンタルテスト(アンケート)」
    ( 新青年 1938.08. )
     1)歴史上の人物で誰を現代に蘇生させ何をやらせたいか? 2)※略 3)島流しされるなら何を(品物一つ)持って行くか? 4)※略 5)オリンピックへの新計画 6)※略 7)最も涼しい想像 8)周囲から狂人扱いを受けたらどうするか? 9)自画像を
     1)石川五右衛門 2)※略 3)耳かき 4)※略 5)選手に捨てられた女に復讐を 6)※略 7)腹の上に青大将 8)大っぴらに殺す 9)※略
  4. 「跋 思い出すことども」
    ( 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. )(国DC※)
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     サンデー毎日応募。終った時の愉快感。大衆文學。粒の揃った作品集。
  5. 「自序(『菅沼貞風』)」
    ( 『菅沼貞風』 博文館・国民文藝叢書 1941.10.31?/(国12.01) )(国DC※)
     執筆理由、南進論と青年の独創的闘志。謝辞など。
  6. 「菅沼貞風の素描」
    ( 海 1942.04. )(国DC※)
     貞風の弟の言葉。貞風の業績など。
  7. 「規格外品・林逸馬」
    ( 『筑後川(続篇)』林逸馬 第一芸文社 1943.07.15 )
  8. 「維新の南方挿話」
    ( 歴史日本 1943.07. )
     慶應四年のハワイ移民団。小笠原島の状態。ハワイ問題。南洋への関心。小笠原帰属。国境観と南洋委任統治。
  9. 「まえがき(『カラチン抄』)」
    ( 『カラチン抄』 博文館 1943.11.10 )(国DC※)
     川原操の記録。稿半ばに軍務公用となり出発までの寸暇を割いて執筆。
  10. 「自序(『兵営の記録』)」
    ( 『兵営の記録』 大日本雄弁会講談社 1944.05.01 )(国DC※)
     戦線の記録はあるが兵営は少ない。一地方人が体験し兵になる記録。
  11. 「作者より読者へ(「夜光島」)」
    ( 新青年 1944.08. )
     アメリカの急所は人。今夜の空想は明日の現実。
  12. 「執筆にあたって(『抑留日記』)」
    ( 『抑留日記』 春陽堂 1944.10.10 )(国DC※)
     交換船鎌倉丸で豪州の拘禁から帰ってきた肉親の話と分担して持ち帰り再生した日誌を元にしている。
  13. 「父祖の地フィリピン」
    ( 陸軍画報 1945.01. )
  14. 「探偵と科学小説」
    ( 探偵作家クラブ会報 1947.09. )
    抜粋 幻影城 1978.02.
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     農芸化学と小説。探偵小説は科学を文芸で表現した文學。新しい発見でも読者に理解されなければフェzではないのが違い。乱歩ほかと会ったときの話題の一つ。
  15. 「作者のことば(「ワンダフルテリヤ」)」
    ( サイエンス(西日本新聞社) 1949.02. )
     新しい世紀を呼ぶあなた方を書く。奇想天外。豆犬の誘う世界。
  16. 「キャラメルと馬刀」
    宝石 1950.01.
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     手品に目がない。トリックを生かすも殺すも手練手管。タバコ、キャラメル。まて貝、泥のはかせ方。
  17. 「「扉」海底トンネルをくぐる」
    ( 探偵作家クラブ会報 1950.11. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     「扉」のメンバーが博多に遠征。大下さんとの話。動向の時間差。田舎ではゆっくり昼寝。
  18. 「五十一年度の計画と希望」
    ( 探偵作家クラブ会報 1951.01. )
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     今年のプランは、骨格のゴツゴツしない本格物、ユーモアとペーソス。注文ないし希望、作家へは他分野の人から、批評家へは正論をスバリと、雑誌或いは出版社へは、洗練ハイカラな雑誌に。
  19. 「聖ミシェル号のごとく」
    宝石 1955.05.
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
     シメノン「霧の港」。三通りのマジック、道具立て、手練、盲点。十周年を迎えた宝石。
  20. 「あのころこのごろ」権藤実
    ( 福岡大学図書館報5号 1971.06. )
    図書館の仕事は七年程前迄。他大学との比較、カリフォルニア大学図書館のことなど。
  21. 「あとがき(『夢法師』)」
    ( 『夢法師』 日本図書刊行会 1994.04.20 )
     肩のこらない作品を。人間の生きざま。
  22. ほか



      参考:権藤実名義論文など(抄:一雑誌一件)
  1. 「序」
    ( 福岡大学研究所報4号 1952.06.20 )(国DC※)
  2. 「馬あれこれ」
    ( 福岡大学学園通信40号 1952.10.15 )
  3. 「品質構造と評価の信頼性」
    ( 福岡商大論叢 1953.xx. )
  4. 「品質粗悪の型について」ほか
    ( 商品研究 1955.03.ほか )(国DC※)
  5. 「市場品質と購買動機」ほか
    ( 福岡大学商学論叢 1956.07.ほか )
  6. 「市場的視点による新製品開発の分析」
    ( 『創立三十年記念論文集3商学編』 福岡大学研究所 1964.11.25 )(国DC※)
  7. 「アメリカ合衆国における消費者用品の強制等級標示とブランドに関する論争」
    ( 『創立三十五周年記念論文集商学編』 福岡大学研究所 1969.11.30 )(国DC※)
  8. ほか



      著書

  1. 『怒濤時代』 日本文学社 1938.12.01. (国DC※)
    △「序」大下宇陀児/「怒濤時代」/「地獄絵」/「狐霊」/「解剖された花嫁」/「戦雲」/「髑髏譜」/「脱走九年」/「争覇」/△「跋 思い出すことども」
  2. 『菅沼貞風』 博文館・国民文藝叢書 1941.10.31?/(国12.01) (国DC※)
    △「自序」/『菅沼貞風』
  3. 『カラチン抄』 博文館 1943.11.10 (国DC※)
    △「まえがき」/『カラチン抄』
  4. 『兵営の記録』権藤実 大日本雄弁会講談社 1944.04.10(国05.01) (国DC※)
    △「自序」/『兵営の記録』
  5. 『抑留日記』 春陽堂 1944.10.10 (国DC※)
    △「執筆にあたって」/『抑留日記』
  6. 『悪魔の黙示録』 かもめ書房 1947.05.20
    『悪魔の黙示録』
  7. 『夢法師』 日本図書刊行会 1994.04.20
    『夢法師』/△「あとがき」
  8. 『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
    「解剖された花嫁」/「狐霊」/「地獄絵」/「鉛毒を警告する男」/「戦雲」/「髑髏譜」/「寝台」/「不死身」/「幽閉夫人」/「双面神」/「彼氏の傑作」/「天網恢々」/「霜夜の懺悔」/「林檎と手風琴師」/「夜の虹」/「天国」/「お夏の死」/「楽園悲歌」/「目撃者」/「まぼろし夫人」/「密室のロミオ」/「やどりかつら」/「人面師梅朱芳」/「日輪荘の女」/「翡翠湖の悲劇」/ △「思い出すことども」/△「探偵と科学小説」/△「キャラメルと馬刀」/△「「扉」海底トンネルをくぐる」/△「聖ミシェル号のごとく」/△「五十一年度の計画と希望」/△「解題」横井司



      参考文献

  1. 「赤沼三郎書誌」島崎博編
    幻影城 1977.10.
  2. 「ロマンの種を蒔く博多っ子・赤沼三郎」鮎川哲也
    『幻の探偵作家を求めて』鮎川哲也 晶文社 1985.10.10
    『幻の探偵作家を求めて 完全版(上)』鮎川哲也、日下三蔵編 論創社 2019.06.20
  3. 「23赤沼三郎『悪魔の黙示録』」若狭邦男
    『探偵作家追跡』 日本古書通信社 2007.08.15
  4. 「解題」横井司
    『赤沼三郎探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書92 2015.11.15
  5. 「歴代商学部長略伝」
    『福岡大学五十年史(上)』 福岡大学 1987.09.30 (国DC※)
  6. ほか



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