神津恭介年表の疑問点 

黄金の刃
   ・アメリカ留学から帰国したばかりと書かれているけれど、
    昭和31年の今日まで…。という記述もある。
    留学は、どうも昭和25年〜のようなのだが…。
   ・留学については、『悪霊の群』『輓歌』などに記述あり。


妖婦の宿
   ・5年前に京極子爵自害。
    その時、弟の鴻二郎は東大文学部在学中。
   ・あれから3年、京極鴻二郎(31歳)
   ・すごく曖昧なのだけれど、つまりは自害から8年後?
   ・鴻二郎の回想には、戦地で5年間ずっと復讐を誓っていた、とある。
   ・とても戦後すぐのホテルには見えないんだけれど…。
   ・神津恭介の解決した事件は10いくつ、との松下英一郎談。
   ・いったいこれは、何年の話なのだろう…。


ヴィナスの棺
   ・昭和20年に失踪した女とあり、それが7年前だとあるけれど、
    書かれたのは昭和25年である。
    読み間違いかな?短編だし、近いうちにきちんと確認しよう。       


狐の密室 古代天皇の秘密
   ・『狐の密室』では、ずいぶん前に妻と死に別れてやもめ暮らしとあるが、
    『古代天皇の秘密』では、その相手らしき人は未婚のまま事故で死んでいる。


以下は川口さんから情報をいただいた写しです。川口さんありがとうございます。
いわいさんもありがとうございます。
なんたってこのなかでは、『死神博士』しか持ってないし読んでいないんだもの…。
のちほど整理させていただきます。
とりあえず、このまま載せちゃってごめんね、川口さん。    

『覆面紳士』
・神津は「まだ三十をいくつもこえていないくらいの青年」
・この事件で知り合う古沢三千夫は「十三」
・事件は12月21日を中心に(核とな仮面舞踏会開催日)その1ヶ月前後かと思
われる

『死神博士』
・前作につづいて古沢博士、美和子、三千夫が登場。『覆面紳士』の事件にも
触れられている。
・神津は「三十前の青年」と描写されている。その後「まだ三十になるかなら
ずの」という描写もあり。
 ちなみにこの段階で「かれが解決した事件のかずは十や二十のものではな
い」

『白蝋の鬼』
・途中新聞記事に神津の死亡記事あり。「怪人のために射撃され三十二歳の若
さで死亡した」とある。
・「死神博士」の事件は「一昨年の冬」とある。
・途中出てくる少女は「三千夫の一つか二つ下」で、「十五、六」とあるが、
すると三千夫は17歳くらい。
 しかし、その行動といい、事件の様子といい、『覆面紳士』から4年も経過
しているとは思えない。
 これは一つか二つ「上」の誤記(誤植?)でないかと思われる。

ミイラの怪
   ・30前との記述もあり、『覆面紳士』『死神博士』以後の事件らしい。
    『白蝋の鬼』についての記述はない。
   ・古沢三千夫は中学3年生

幽霊犯人
   ・真鍋雄吉以外のヒントがないので、曖昧だが早くて27年。
    少年誌掲載なことを考えると、そのまま32年が妥当かと。

きょうふの森
   ・古沢三千夫が、小学五年生と若返っている。