神津恭介年表

・ネタバレを含むことがあります。
・世界史・日本史の事件に関しては、 作中に記述があったもの、もしくは、関係が深そうなものに ついてのみです。
・未読のものは色を変えてあります。 


1920年(大正9年)9月25日
    ・栃木県宇都宮市菊水町に生まれる。父・威、母・睦子。


1937年(昭和12年)4月     16歳
    ・3月に府中四中卒業。  
    ・第一高等学校入学。
     (南寮2階16番室の一般部屋。ここで松下研三と出会う。)

  1937年7月7日  蘆溝橋事件が起きる→日華事変(日中戦争)へ

1938年(昭和13年)
    ・理乙2年2組(理五の部屋)北寮17番室に移る。   
           わが一高時代の犯罪 【S26】       
    整数論の大論文がドイツの学術雑誌に掲載される。
     (「ユーベル・ディー・アインハイテン・デア・ディヴィジョンスアルゲブリン」
       が、「マテマチッシェ・ツァイトシュリフト」48巻に掲載された。)

1939年(昭和14年)
        6月 輓歌 【S27】

  1939年  水町智恵子に出会う
         
1940年(昭和15年)
    ・一高理乙卒業。
    ・東京大学医学部入学。

  1941年12月8日  真珠湾攻撃〜太平洋戦争勃発

  1942年  神津恭介の母・睦子死去

1943年(昭和18年)9月
    ・東大医学部卒業。
    ・北支に軍医として入営。のち南方(ジャワ)へ。
       松下研三は北京からフィリピンへ。

  1945年 8月15日  終戦
       12月16日  近衛文麿公爵がGHQから戦犯の指名をうけ、荻窪の自宅で服毒自殺。

1945年(昭和20年)
    ・ジャワ島での抑留生活ののち帰還。
    ・肺浸潤のため京都にて療養。

1946年(昭和21年)11月(もとは9月)
    ・京都より戻る。
    ・東大構内、三四郎池のほとりで松下研三と北京以来の再会を果たす。
           刺青殺人事件 【S23】
            11月20日    26歳
           緑衣の女 【S24】
            (S29年に改稿→小指のない女)  

  1946年8月20日  小平事件(婦女七人殺害)の犯人、小平義雄逮捕。

1947年(昭和22年)5月上旬
    ・法医学者として登場。
        3月 恐ろしき毒 【S24】 
        5月 幽霊の顔 【S24】
         秋 出獄 【S26】
       12月 私は殺される 【S27】

1948年(昭和23年)
        2月  【S25】
           白薔薇殺人事件 【S23】 
           月世界の女 【S24】
    ・めずらしい変装姿(肩を怒らせた縞のダブル〜。)で犯人と対決する。
       10月 女の手 【S24】
           呪縛の家 【S24】ちょっと違うかも…
         冬 小指のない女 【S29】
            (緑衣の魔女【S24】)
           地獄の舞姫 【S25】 ★未完
       12月 覆面紳士(22〜23年かも)
            死神博士 【S25】?30前後の記載あり(23年?)

  1948年1月26日  帝銀事件(帝国銀行椎名町支店)  

1949年(昭和24年)         
        1月 白雪姫 【S24】
        4月 恐ろしき馬鹿 【S25】30の今日まで独身
        5月 妖婦の宿 【S24】
       10月 首を買う女 【S25】30にみたぬ
       10月 蛇性の女 【S25】
       11月 冥府の使者 【S25】齢30にみたず23年?だよな
       11月 悪魔の山 【S24】30ほど
         冬 青髯の妻 【S24】
           ミイラの怪 【S27】まだ年若い青年だそうだ
           
  1949年  湯川秀樹(京都大学教授)が中間子論でノーベル物理学賞受賞する。   
  1949年7月5日  下山事件(国鉄の下山定則氏が轢死体で発見される。)   
 
1950年(昭和25年)     30歳
         冬 ヴィナスの棺 【S25】?
         冬 影なき女 【S25】30前の若造・・・24年かな?
           魔弾の射手 【S25】
           魔笛 【S25】
           鼠の贄 【S25
        春〜 ぬげない仮面 【S25】
        春〜 がいこつ島 【S25】      
         夏 血塗られた薔薇 【S25】29歳
         夏 黒衣の魔女 【S26】30をわずかに越えたばかり
        8月 幽霊少女 【S25】
           湖上に散りぬ 【S25】
           紫の恐怖 【S27】齢わずかに30
           怪盗七面相 【S26】(半分未読)
         夏 白蝋の鬼 【S26】(22〜23年?)32歳とあるのだが…
           人形館の殺人 【S26】記述には30前とある
    ・米国コロンビア大学に1年間留学する。
     (ニューヨーク・レキシントン街570番地、ダネー・リー氏方にステイ。)
           モデル殺人事件 【S26】
             四本指の幽霊 【S】       
 
  1950年  レッド・パージはじまる(6月6日共産党・アカハタ、7月28日より新聞・放送から全社会へ)

1951年(昭和26年)
    ・東洋新聞社の土田社会部部長、真鍋雄吉記者と出会う。 
       12月 悪霊の群 【S26】
        冬  黒十字の秘密 【S25】

1952年(昭和27年)
    ・東大理学部から理学博士の称号を与えられる。(輓歌)
        1月 白妖鬼 【S27】
        2月 黄金の刃 【S31】帰国直後?31年の今日?
           鏡の部屋 【S28】
        5月 天誅 【S27】
        6月 ライターの秘密 【S27】助教授の記述あり
           罪なき罪人 【S28】
         夏 悪魔の口笛 【S27】
       10月 道化仮面 【S27】

1953年(昭和28年)
    ・この年あたりに助教授昇進。
    ・法医学教室の嘱託を兼ねる。
         夏 ポプラ屋敷の秘密 【S29】助教授の記述あり
        8月 十三の階段 【S28】助教授
           これが法律だ 【S29】助教授
           棋神の敗れた日 【S53】
         冬 嘘つき娘 【S28】助教授の記述あり

1954年(昭和29年)
           オペラの怪人 【S29】30になるかならないか。増田警部          春 吸血魔 【S?】松下捜査一課長
             (『消えた魔人』改題)         3月 原子病患者 【S29】助教授            加害妄想狂 【S29】助教授         7月 死せるものよみがえれ 【S30】28か29か?         8月 紅色ダイヤ 【S29】助教授         9月 死美人劇場 【S30】助教授
           猫目石の謎 【S?】33・4歳。三千夫が中2   1954年3月 1日  ビキニ環礁水素爆弾実験(第二福竜丸被爆)         9月26日  洞爺丸遭難事故(台風15号) 1955年(昭和30年)     ・週刊誌「東洋」別冊の「法医学夜話」に、『ロンブゾーの逸話』      という随筆を寄稿する。     ・香港での事件を解決する。
           人形はなぜ殺される 【S30】助教授。29年?35歳らしい        3月  巨人の復讐 【S30】            白魔の歌 【S32】助教授             (S33に改稿)          夏 薔薇の刺青 【S30】助教授、21年から9年後        11月 悪魔の嘲笑 【S31】助教授、30年 1956年(昭和31年)            眠れる美女 【S31】      ・「怪奇と幻想を語る」というラジオ番組に平川平四郎博士と共に出演。            蛇の環 【S31】助教授            幽霊の血 【S31】            夜の皇帝 【S32】助教授 高川警部         9月 盲目の奇跡 【S35】助教授            邪教の神 【S31】       1957年(昭和32年)          冬 幽霊犯人 【S32】(真鍋雄吉も登場)         4月 犯人はどこに? 【S32】高川警部         5月 盗まれた宝石 【S32】        松下研三の妻、滋子が妊婦で登場。                 死を開く扉 【S32】             (四次元の目撃者【S32】)     ・進藤コンツェルンの王国の鍵を譲渡される。            死神の座 【S】研三が38歳妻子連れで軽井沢…???助教授     ・9月急性盲腸炎で東大病院外科に入院。         9月 成吉思汁の秘密 【S33】              (S35に改稿)           夏 迷路の少女 【S34】          夏 カフスボタンの秘密 【S34】高川警部が出ているので            きょうふの森 【S34】          11月 火車と死者 【S34】助教授             (火車立ちぬ【S33】)    1958年(昭和33年)          夏 湖の悪魔 【S33】助教授         1959年(昭和34年)         4月 深夜の魔王 【S34】助教授         4月 魔の小犬 【S34】         7月 エジプトの星 【S34】         8月 目撃者 【S34】助教授         8月 宝石泥棒(探偵学校) 【S34】            社長室の泥棒(探偵学校) 【S34】         9月 深夜の銃声(探偵学校) 【S34】        10月 ていでん中のどろぼう(探偵学校) 【S34】        11月 雨の夜のできごと(探偵学校) 【S34】        12月 けちんぼじいさんの死(探偵学校) 【S34】            殺人シーン本番 【S33】助教授            性痴 【S32】 1960年(昭和35年)         1月 雪の上のあしあと(探偵学校) 【S35】         2月 どく入りのミルク(探偵学校) 【S35】         4月 たからはどこへ(探偵学校) 【S35】         5月 夜光時計のひみつ(探偵学校) 【S35】         6月 五千万円のダイヤ(探偵学校) 【S35】         7月 メガネのなぞ(探偵学校) 【S35】         8月 大あばれブル公(探偵学校) 【S35】 1968年(昭和43年)            黄金の鍵 【S45】★        11月 一、二、三、死 【S48】★        12月 大東京四谷怪談 【S51】★     1968年1月29日  東大紛争はじまる(6月15日:学生らが安田講堂を占拠、6月17日:機動隊導入) 1969年(昭和44年)            現代夜討曽我 【S62】★ 1970年(昭和45年)         1月 仮面よ、さらば 【S63】★   1970年3月14日  大阪万博博覧会が開幕 1973年(昭和48年)     ・急性肝炎のため東大循環器内科に入院する。         7月 邪馬台国の秘密 【S48】教授             (S51に改稿) 1975年(昭和50年) 1976年(昭和51年)     ・若い頃の病気が再発し、伊東の懶隋の城と命名されたマンションで静養中。        11月 狐の密室 【S52】法医学教室に在籍している 1980年(昭和55年)9月     ・東京大学法医学教室を定年により引退。   1983年(昭和58年)10月3日  三宅島噴火による溶岩流出で阿古地区が埋没し、400棟が焼失する。 1985年(昭和60年) 1986年(昭和61年)     ・無灯火のバイクにひき逃げされ重症を負う。           7月 古代天皇の秘密 【S61】すでに東大を引退60半ば        10月 七福神殺人事件 【S62】 1991年(平成3年)            神津恭介への挑戦 【H3】    1993年(平成5年)            神津恭介の復活 【H5】   1995年(平成7年)            神津恭介の予言 【H6】   

 


★印については、念のためにタイトルを伏せました。  

・少年ものについての年代は、神津恭介以外の登場人物がアテになりません。
出てくる警察関係者、事件、初出誌年等の記述から、推測しています。

・『怪盗七面相』(島田一男・香住春吾・三橋一夫・高木彬光・武田武彦・ 島久平・山田風太郎) 
『十三の階段』(山田風太郎・島田一男・岡田鯱彦・高木彬光)
『悪霊の群』(山田風太郎・高木彬光)
『白薔薇殺人事件』は連作です。  
    


・『覆面紳士』では、いわいさん川口さんに、『死神博士』『白蝋の鬼』では、川口さんにご協いただきました。 ありがとうございます。
・『四本指の幽霊』はおげまるさまにご教授いただきました。ありがとうございます。
・『覆面紳士』をいわいさんにお借りして読むことができました。 ありがとうございます。
・『白蝋の鬼』までもいわいさんにお借りして読むことができました。 ありがとうございます。
・『十三の階段』も、またまたいわいさんにお借りして読むことができました。 ありがとうございます。  
文雅さん@神月堂別館に、いろいろとご協力いただきました。ありがとうございます。
・北海道立図書館には、いろいろとお世話になりました。ありがとうございます。