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蒼井雄 作品 |
Since: 2016.04.16 Last Update: 2024.07.21 |
略年譜 - 小説 - 随筆 - 著書 |
1909.01.27(明治42年) 京都府に生まれる。本名は藤田優三
1927.03. 大阪の工業学校電気科を卒業後、宇治川電気、のち関西電力の技師
1934.09. 「狂燥曲殺人事件」を ぷるふいる に発表
1936.02. 『船富家の惨劇』が春秋社書き下ろし長編募集の1席になる
1936.08.〜 「瀬戸内海の惨劇」を ぷるふいる に連載
1975.07.21(昭和50年) 死去
筆名は、蒼井雄、藤田優三
(国DC※)は国立国会図書館デジタルコレクション個人送信(ログイン必要)で公開されています(今後非公開になる可能性もあります)
( ぷろふいる 1934.09. ) ( 『新人傑作探偵小説選集 昭和十年版』 ぷろふいる社 1935.08.09 ) 幻影城 1975.06. 『「ぷろふいる」傑作選 幻の探偵雑誌1』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-01) 2000.03.20 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
青年喜多野駿と訪問客洋服男弘世が殺人論を戦わせていた。駿は殺人方法を記したノートを取りに二階の自室に行くが紛失していたとのこと。淳子が弾くピアノの音。ラジオの長唄。そこへ女中久米井みよの悲鳴、父鉱造が殺されていた。弘世は医大病理研究室の箕作を呼ぶ。死体は頸動脈が刺された割に出血が少ない。鉱造の後妻、妾植原篠、女中柴島綾、秘書嶺治雄と遺言の内容。駿が持ち出していた短刀の紛失、アドレナリン、ストリキニーネ……。 |
ラジオの長唄などにより時間を特定していく一種のアリバイもの。アリバイトリック自体は無謀で事件や解決も偶然によるところも多い。詰め込み過ぎの感あり。 |
( ぷろふいる 1934.11.(1934.10.(A〜D),11.(E〜H)) ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
(A、監禁者の脱出:ニューヨーク、アランデル銀行重役連殺人容疑者グルクハイマーが監禁されていた自宅から逃亡し、マックネイル警部と検事が追跡調査を開始する。)(B、谿谷の惨死体:グルクハイマーの死体が渓谷から発見されホプキンス検事とマックネイル警部とグレーブス探偵が駆けつける。)(C、探偵局報告書:毒殺されてから落されたらしく、所持品にはアルゼンスタイン名義の預金證券、ミツナー弁護士宛の手紙と独逸マイケル探偵局の報告書があった。) (D、古小屋に残る謎:鉱夫の訴えと自動車跡から古い山小屋を調査、グルクハイマーともう一人の足跡がり、食事痕とハンカチを発見した。)(E、縺るる端緒:監視警官、執事、自動車工場主スミス、ミツナー弁護士の訊問と検剖報告書。)(F、蜘蛛手十文字:アランデル銀行主の訊問と脅迫者林鳳鳴、証拠品の盗難。)(G、絞られた網:グレーブス探偵、ホプキンス検事のまとめと新たな報告による犯人指摘。)(H、輝く十字架:犯人の告白書。) |
京都探偵倶楽部にて創案し分割執筆したとのこと。何より手懸りがあからさますぎる事が痛い。結果論だが冒頭を死体発見場面からにし、あからさまな部分を後で判明したとするだけでも良くなったと思う。細部の連絡不徹底でいきなり感もあるが。G部分は解決部ではあるが探偵が解決したと思えないのに持ち上げているのに違和感を感じる。 |
( 『船富家の惨劇』 春秋社 1936.03.20 )(国DC※) ( 『坂口安吾・蒼井雄集』 河出書房・探偵小説名作全集9 1956.08.31 )(国DC※) ( 『昭和前期集』 東都書房・日本推理小説大系6 1961.05.20 )(国DC※) 『船富家の惨劇』 春陽文庫(C27-01) 1972.08.05 別冊幻影城 1977.09. 『日本探偵小説全集12 名作集2』中島河太郎監修 創元推理文庫(400-12/Mん-01-12) 1989.02.03 |
南波喜市郎は桜井弁護士から、南紀白浜白浪荘で船富隆太郎と弓子夫婦が殺害された容疑で滝沢恒雄が起訴された事件の調査を依頼された。助手志願の須佐英春は恒雄の友人で、夫婦は娘の由貴子の相手を恒雄から英春へと変えていた。恒雄は隆太郎に呼び出されて大阪難波から南海と紀勢西線で行き、三所神社で会い、白浪荘へ一緒に戻るが言い争い飛び出したという。女中絹代の催眠術による証言。 隆太郎は入籍しておらず、前身が獄死した納家隆之助と関係があるらしい。財産の行方。謎の宿泊客と二人が熊野方面へ行ったのが判明し追った先での死体発見。そして由貴子も自宅で殺される。下呂での身元不明の死体。南波は秘密探偵赤垣滝夫の助言を得て……。 |
戦前の交通機関を用いたアリバイ物。観光要素はほとんどない。創作長編としては初で短編を含めても珍しい。描写や物語的には難があるがトリック的には印象に残る。道路、鉄路、航路、空路、ルートと位置など現代と異なるところも多いので直には納得しきれないところもある。戦前としては秀作。 |
( 月刊探偵 1936.07. ) ( 『復讐墓参 鉄道推理ベスト集成3』鮎川哲也編 徳間書店トクマノベルス 1977.09. ) 『殺人列車は走る トラベル・ミステリー4』鮎川哲也編 徳間文庫(134-06) 1983.05.15 (国DC※) 『「探偵」傑作選 幻の探偵雑誌9』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-09) 2002.01.20 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
須見土岐雄が悲鳴がした辺りに行くと線路脇で男が絞殺されていた。通りかかった栗原医師は死後数時間たっているという。被害者は銀行の集金人畑中武太郎で現金が奪われていた。編揚靴の泥の様子で屋外での犯行とみられる。栗原は須見を連れて行き……。 |
怪奇味のある作品。犯人の目星をつけた要因ははっきりしない。実験は面白いが結末はあまり良くない。 |
( ぷろふいる 1936.08.〜1937.02. ) 別冊宝石 1961.11. 別冊幻影城 1977.09. 『瀬戸内海の惨劇』 国書刊行会 1992.09.25 |
かつての部下、沼野警部を休養で訪問していた南波喜市郎。二人は瀬戸内海の遊覧船から真木島に死体がさらされているのを発見した。無人島ではあるが、かつて住んでいた素地雪夫と父三津太が十数年ぶりに対面すると聞いた島に女性の死体。大阪から送られた行李、神戸から送られた行李。そして中から死体。発送・受取人の榊原利夫とは。さらに移動する行李。過去の事件が原因か。南波は駆けめぐる。 |
元祖トラベルミステリーだが、もちろん観光的な風景描写はない。行李の行方と中身の謎はやや複雑。錯綜とした謎とその解明は当時の長編としては珍しく、しっかりできている。しかし、かなり綱渡り的で運も必要であり、そこまでやるには動機が弱すぎる。伝説を用いた背景説明は中途半端で損をしている。文体、描写の問題であろうか。戦前の秀作の一つ。 |
( 新評論 1936.08. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
南波は鷲ヶ鼻近くの創作家野見の家で彼の妻貞子と話していた。雷雨後、漁師繁村が短刀で斬り合っていて殺されたのを見たと知らせにきた。岩盤上の多量の血の中での刺殺死体。浅い刺創。繁村の家までの血痕。しかし誰もいなかった。南波は死因から……。 |
「船富家の惨劇」の設定を利用したような作品。小笛事件を引き合いに出してもいる。南波の名までは記されていない。実際にありえるかどうか、審判に値するかどうかは疑問は残る。 |
( 探偵文学 1936.09. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
伸鋼医学士は復讐のため蛆虫を培養し骨髄炎の患部になすくる。永沢博士は……。 |
皮肉な結果となる不気味な作品。 |
( 探偵春秋 1937.07.〜08. ) 幻影城 1977.04. 『日本探偵小説全集12 名作集2』中島河太郎監修 創元推理文庫(400-12/Mん-01-12) 1989.02.03 『「探偵春秋」傑作選 幻の探偵雑誌4』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-04) 2001.01.20 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
私と久我時哉は案内人久麻助と大峰山を登行していた。霧の中の一条の閃光。そして梢に吊られた屍体を発見した。四枚の地図の裏には犯罪告白者が書かれていた。結城普三郎は安東礼二、瀬上泰二、留美と登行、礼二と泰二の殺害と留美と洞窟にいること、初登行のことが書かれていた。一枚足りない。風霧で洞窟への退避、久我の行方不明、奥からの女性の声。再び吊るされた屍体と残りの一枚。近くの洞窟にいた留美……。 |
山の怪異譚、手記の矛盾と身心の傷害が一体となった作品。クローズドサークルものでもある。閃光と山への畏れの対比は印象に残る。佳作。 |
( 新探偵小説 1947.07. ) 宝石増刊 1962.09. ( 『現代推理小説大系8 短編名作集』 講談社 1973.07.08 )(国DC※) ( 『血塗られた海域 海洋推理ベスト集成』中島河太郎編 徳間書店トクマノベルス 1977.08. )(国DC※) 『日本ミステリーベスト集成4 海洋編』中島河太郎編 徳間文庫(144-04) 1985.08.15 (国DC※) 『紀州ミステリー傑作選』 河出文庫(208-A) 1987.07.04 (国DC※) 『瀬戸内海の惨劇』 国書刊行会 1992.09.25 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
定期船上で元捜査課警部の竹崎に話しかけてきた男は(三重県)長島で下船した。船が浜島沖(真珠湾)にきた時、衝突しそうになった漁船に長島で下船した男ともう一人の死体が。錨がなく艪は動かず空の餌箱。男は下船三時間後に青酸にて死亡、十二時間後定期船に発見されたことになる。漁船は尾鷲で二人の男に盗難されたものだった。竹崎と南刑事は尾鷲、長島、浜島へ。機動船を借りた真珠養殖業者小野忠太郎と早崎一男。三人乗った漁船を曳航したという。行方不明の大阪のブローカー高木信雄。漁船を曳航し尾鷲に。戻ると竹崎は……。 |
アリバイものではあるが意図したアリバイ工作とは思い難い。トリック的には面白い発想で印象に残る。佳作。 |
( 物語増刊『新選探偵小説十二人集』 中部日本新聞社 1947.09.20 ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
元警視庁捜査課長竹崎は武田警部と話している。ビルの昭光産業で浜田が二度の挫創で死んでいた。机の角と大理石の時計。篠崎進と田中百合江が竹崎のもとへ自首してきていた。発見者でもある守衛佃太一の行動。竹崎は……。 |
推理クイズ風の作品。両者とも知恵はなかなかのもの。 |
( 黒猫 1947.10. ) 『「黒猫」傑作選 甦る推理雑誌2』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-12) 2002.11.20 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
竹崎は兄一家が順次殺されているが証拠がなく助けて欲しいと頼まれた。楢崎、その長男が死に、妹が病気に。二つの棺の後には人形の棺を出すという風習。竹崎は主治医橋留、夫人、夫人の義兄富田を集めて……。 |
展開は面白くはあるが、証拠がないまま。最後は偶然かフェイクなのか。 |
宝石 1947.12. 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
竹崎は島崎佐太郎が押入れで殺され弟の輝彦が捕らえられた事件の探査を夫人由貴子から頼まれた。佐太郎は前日出張で出かけていて、夫人と輝彦の仲を疑い秘かに戻っていたらしい。犯行推定時刻頃に家にいた輝彦と空巣錠。その夜の夫人と輝彦と夫人の弟山根裕と佐太郎の従弟の真鍋秀夫との麻雀。竹崎は……。 |
アリバイもののような、そうでないような。心理的にも薄弱すぎる。錠もお粗末すぎる。 |
( 犯罪雑誌 1948.05. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
昭和六年四月十三日、北海道の運送店で発送人と受取人が同じ高井梅だが送受先不明で置かれていた名古屋発送の木箱から裸女死体が見つかった。同梱の着物などから大阪にいた芸妓梅太郎と判明、浜松の竹村宗十郎と暮していたらしい。宗十郎は……。 |
実話紹介。殺害動機、箱詰理由は不明で気になる。 |
( 新探偵小説 1948.06. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
労働闘争委員長樋口信太郎が路上で殺された。争議工作なのか強盗なのか。細木房江は現場で光る物を拾った。感情と論理の矛盾で斎藤文夫に相談を持ちかける。大会で房江は……。 |
事件を通しての感情変化の話。動機を除き事件詳細も解決の決め手も殆ど示されていない。 |
幻影城増刊 1978.01. |
緒形法律事務所に届いた封筒には新聞の切り抜きだけ入っていた。落合亀次郎の出所と冤罪だというコメント。緒形春敏の依頼人長尾博行のところにも電話があった。落合は島蔭事件、浜崎要之助を殺害し娘の真佐子に暴行したとして無期懲役になっていた。真佐子は出産痕亡くなっていた。落合は出所直後に連れ去られ追った大阪×日新聞の記者は袋叩きにあう。緒形法律事務所の堀田は唯一記事にした岸上記者に接触、新進推理作家秦野紳一が興味を持っていることを知る。 落合を連れ去った男たちが雇われていたアルサロ・アポロで支配人が殴殺された。真佐子の兄敏造らしい。堀田は島蔭へ行き敏造は空襲で死んでいたことを、事件当時浜に四人の学生がいたことを知る。学生の一人脇本教授の轢死。秦野が襲われ緒形の秘書野村奈加子のバックから麻薬が見つかる。島蔭事件の隠された真相と落合出所後の事件の真相は……。 |
遺稿。本格ではなく展開の変遷を追う話。場面により主人公格が異なり、隠し事をしていた人物も多い。肩透かしの出来事も少なくない。全体としてプロットは良く考えられている。現実性や動機や心理、社会派的要素を取り入れようとしたようだが表現描写が都会的でなく損をしている印象が強い。 |
( ぷろふいる 1934.03. ) |
探偵倶楽部の発会を祝す。発会式は参列出来なかったが次回から参加したい。二月号所感など。 |
( ぷろふいる 1934.08. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
筋を主とした作品を。 |
( ぷろふいる 1934.09. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
本当の探偵小説を書いてみたい。「矢の家」「白魔」「樽」、高峰に攀じてみたい。 |
( ぷろふいる 1934.10. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
おお、探偵小説よ!! と言いたい。 |
( ぷろふいる 1936.07. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
永らく頭の奥に疼いていた作品。抱負と期待は大きかった。思い通りになっているかどうか。連載であり、筋の変化には期待して頂けると信じる。 |
( ぷろふいる 1936.10. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
盲腸の療養中に新青年の長編探偵小説募集を見てプロット作成。章題、題名、誤字脱字修正がまだの時に手術、兄に手伝ってもらい応募。入選後終末百枚近くを改稿、甲賀さんを煩わせながら改題。 |
( ぷろふいる 1937.01. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
伏線や構成の説明で書ききれないので再度延長を。 |
( 探偵春秋 1937.01. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
傑作は「かひやぐら物語」横溝正史。「妖棋伝」角田喜久雄、「九ツの鍵」。幻想、夢、美しい情景が魅力。本年の希望は中編で深い犯罪心理か大舞台を背景とした浪漫的なもの。 |
( ぷろふいる 1937.04. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
若さ。小説、詩集、地図、旅行案内。 |
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※無署名の紹介記事の為削除。「浪漫的でしかも本格味のあるサスペンスに富んだもの」を指向して「まだ開拓に余地あるトリック」を研究中。他に香住春作、錫薊二、島久平、冴田月太郎(主に捕物帖)、永田政雄、大牟田次郎、川島美代子、丘美丈二郎。住所記載、一部年齢記載……。 |
( 『坂口安吾・蒼井雄集』 河出書房・探偵小説名作全集9 1956.08.31 )(国DC※) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
春秋社長編探偵小説懸賞募集に首席入選。終末約百枚を書き直し出版。今回も全部にわたって手を入れた。戦中は空白、戦後も数篇のみ。謝辞。 |
別冊宝石 1961.11. |
「船富家の惨劇」は乱歩の批評により出版前に改稿。「瀬戸内海の惨劇」はロマンになるなど終盤が良くないと正史。「瀬戸内海の惨劇」の校正不足。執筆動機は新青年、新趣味、雑誌探偵小説など。クロフツ。三つの行李。長編作家。「船富家の惨劇」の前に新青年に長編を送ったが返却。鮎川哲也。社会派の流行。本格はベストセラーになり難いが古くならない。 |
( 日本推理作家協会会報 1964.11. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
書いているときは夢中。プロットとトリックをうまく使いたい。 |
( 日本推理作家協会会報 1966.09. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
推理小説研究二号に関して。本当の推理小説は難しく懐かしい。本格は組み立てに骨が折れるから書き難いのだろう。笹沢氏の一言は印象的。 |
( 日本推理作家協会会報 1968.09. ) 『蒼井雄探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書54 2012.08.10 |
推理小説研究互号に関して。甲賀氏の本格探偵小説論を思い出した。懐かしい。 |
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