伴白胤(ばんはくいん)/伴代因(ばんだいいん)略年譜
19xx.xx. 生年、本名、経歴不明
1934.06. ぷろふいる に「探偵小説の正しい認識」が掲載
1935.03. 探偵文学同人、作品掲載
19xx.(戦後) 化粧品の販売に従事したらしい
以下、不明
筆名は、伴代因、伴代胤、伴白胤
探偵小説
- 「証拠」 伴代因
- 「恐怖」 伴代因
- 「ねずみ」
- 「誤解映画」
- 「プレゼン・バーナー」
- 「猪狩殺人事件(七)」 (連作:覆面作家(小栗虫太郎)/中島親/蘭郁二郎/大慈宗一郎/平塚白銀/村正朱鳥/伴白胤/伊志田和郎/荻一之介)
( 探偵文学 1936.08. )
『「シュピオ」傑作選 幻の探偵雑誌3』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-03) 2000.05.20 |
小栗虫太郎が冒頭部のみで未完の作品を提供。(室蘭北方七里の炭坑町猪狩、猪狩新報記者田母澤大五郎は楠川医学士の醜聞取材で病院へ行くが留守。最上検事の車を見かけて乗り込み蒲原牧師の娘笠尾が殺されたのを知る。軽便鉄道松猪線が上下線共に七分進んでいた。)(樫本警部宅に探偵小説家大月蘭亭が来ていて事件のことを話す。「クス」と断末魔に書かれた便箋があった。容疑者は楠川医学士、軽便鉄道の機関手矢吹久壽夫、白系露人のクスターロフ。)
(大月蘭亭は「谷間の灯」の唄声を聴きバー・オーロラに入る。青年が女に笠尾が殺されたと告げ定代に会うため奥へ入っていった。)(田母澤は蒲原家付近で拾い物をした後、バー・オーロラで大月蘭亭を見かける。)(「屋上の殺人」を褒めて大月蘭亭に話しかける田母澤。潮定代の叫び声で奥へ行くと青年が殺されていた。)(大月、樫本警部、田母澤の話し合い。)病院で受付野崎青年や看護婦への聞き込み、樫本警部との話。(大月の定代の聴取、三人の話し合い、自殺の報。犯人は誰か?)(樫本警部から大月への手紙で真相が明かされる。) |
第七回担当、ほぼ会話。進展はあるものの動きはあまり感じられない。 |
随筆など
- 「探偵小説の正しい認識」 伴代因
- 「映画「ケンネル殺人事件」を見て」 伴代因
- 「(編集後記)」 伴
( 探偵文学 1935.03.〜05.,07.〜11. ) |
- 「江戸川乱歩私感」 伴代因
- 「落葉抄」 伴代因
- 「断片録」 伴白胤
- 「日本探偵小説の分類」 伴白胤
- 「「日本探偵小説の分類」に就て」 伴白胤
- 「いいだろうな」 伴白胤
- 「薬草園」 伴白胤
- 「木々高太郎氏を囲み―三五年度探偵小説合評座談会」中島親、大慈宗一郎、荻一之介、伴白胤、平塚白銀、木々高太郎
- 「(お問合せ)」 伴白胤
参考文献
- 「「ぷろふいる」所載主要作品総目録」中島河太郎
『日本推理小説史(3)』 東京創元社 1996.12.20
- 「「探偵文学」「シュピオ」総目次」山前譲編
『「シュピオ」傑作選 幻の探偵雑誌3』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-03) 2000.05.20
- 「探偵小説隆盛期の掉尾を飾った「シュピオ」」山前譲、「「探偵文学」「シュピオ」総目次」山前譲編
『「シュピオ」傑作選 幻の探偵雑誌3』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-03) 2000.05.20
- 「初の乱歩特集を編んだ・大慈宗一郎」鮎川哲也
EQ 1990.03.
『こんな探偵小説が読みたい』鮎川哲也 晶文社 1992.09.15
『幻の探偵作家を求めて 完全版(下)』鮎川哲也、日下三蔵編 論創社 2020.05.10
- ほか