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伴白胤/伴代因 作品

Since: 2022.08.22
Last Update: 2024.03.31
略年譜 - 探偵小説 - 随筆

      伴白胤(ばんはくいん)/伴代因(ばんだいいん)略年譜

    19xx.xx.  生年、本名、経歴不明
    1934.06.  ぷろふいる に「探偵小説の正しい認識」が掲載
    1935.03.  探偵文学同人、作品掲載
    19xx.(戦後)  化粧品の販売に従事したらしい
          以下、不明

    筆名は、伴代因、伴代胤、伴白胤



      探偵小説

  1. 「証拠」 伴代因
    ( 探偵文学 1935.03. )
     渡辺仙吉は山口喜三郎を殺そうと八つの完全犯罪を案出した。T原を半周する形で設けられたレール、電車がニ十毎、貨物列車が日に二回通過する。仙吉は電車に飛び込み自殺しようとしているらしい男を見つけ引き戻そうとするが……。
     偶然の話。とっさであるが気付かない事はないような。
  2. 「恐怖」 伴代因
    ( ぷろふいる 1935.05. )
     男が浴場の高窓から入って天井の足場を歩いてくる。女湯で短刀を落す。男湯で落した短刀は若者の背に。四人の犠牲者。俺は湯船に飛び込み……。
     不条理な恐怖小説。
  3. 「ねずみ」
    ( 探偵文学 1935.09. )
     藤谷正雄は競作展の写真撮影をする為と叔父の家にいる恋人道子に会う為に農村に来た。祖母と叔父夫婦と長男正男、甥葉山信一郎がいる。祖母が物置に隠した新聞紙に包んだ通帳と二百円が盗まれ番号が控えてあった札の一枚が道子の室内で見つかった。藤谷は調べてねずみだと説明する。藤谷はその後……。
     探偵談。さすがに無理がありすぎる。現実の類似事件を元にしていると思われるが。
  4. 「誤解映画―私立探偵殺人事件―」
    ( 探偵文学 1936.02. )
     私立探偵長峯は、半年前から同業の真木に鋭い頭脳と勘で解決を奪われていた。老後の生活を脅かす真木を事故にみせかけ轢殺しようとするが見ぬかれ失敗。隣のアパートで自殺事件があった時、真木は先に来ていた。長峯は、そして素人映画の試写会で……。
     シナリオにしようとしたものを小説にしたとの事。トリックなどは既存の組み合わせだが人物設定と動機がやや面白い。
  5. 「プレゼン・バーナー」
    ( 探偵文学 1936.06. )
     化学準備室にあったダイヤが紛失した。昼の研究室として玉の井を使用していた教授、虎の正から持ってきたブンゼン燈を使って欲しいと頼まれる。学校の校章のあるブンゼンバーナー……。
     コント。偶然に偶然が重なる話。少し面白い部分もあるが、なぜプレゼン・バーナーなのかは良くわからない。
  6. 「猪狩殺人事件(七)」 (連作:覆面作家(小栗虫太郎)/中島親/蘭郁二郎/大慈宗一郎/平塚白銀/村正朱鳥/伴白胤/伊志田和郎/荻一之介)
    ( 探偵文学 1936.08. )
    『「シュピオ」傑作選 幻の探偵雑誌3』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-03) 2000.05.20
    『諏訪未亡人/猪狩殺人事件 合作探偵小説コレクション6』日下三蔵編 春陽堂書店 2024.03.26
     小栗虫太郎が冒頭部のみで未完の作品を提供。(室蘭北方七里の炭坑町猪狩、猪狩新報記者田母澤大五郎は楠川医学士の醜聞取材で病院へ行くが留守。最上検事の車を見かけて乗り込み蒲原牧師の娘笠尾が殺されたのを知る。軽便鉄道松猪線が上下線共に七分進んでいた。)(樫本警部宅に探偵小説家大月蘭亭が来ていて事件のことを話す。「クス」と断末魔に書かれた便箋があった。容疑者は楠川医学士、軽便鉄道の機関手矢吹久壽夫、白系露人のクスターロフ。) (大月蘭亭は「谷間の灯」の唄声を聴きバー・オーロラに入る。青年が女に笠尾が殺されたと告げ定代に会うため奥へ入っていった。)(田母澤は蒲原家付近で拾い物をした後、バー・オーロラで大月蘭亭を見かける。)(「屋上の殺人」を褒めて大月蘭亭に話しかける田母澤。潮定代の叫び声で奥へ行くと青年が殺されていた。)(大月、樫本警部、田母澤の話し合い。)病院で受付野崎青年や看護婦への聞き込み、樫本警部との話。(大月の定代の聴取、三人の話し合い、自殺の報。犯人は誰か?)(樫本警部から大月への手紙で真相が明かされる。)
     第七回担当、ほぼ会話。進展はあるものの動きはあまり感じられない。



      随筆など

  1. 「(談話室)」 伴代因
    ( ぷろふいる 1933.12. )
  2. 「探偵小説の正しい認識(POP欄)」 伴代因
    ( ぷろふいる 1934.06. )
  3. 「映画「ケンネル殺人事件」を見て」 伴代因
    ( ぷろふいる 1934.08. )
  4. 「(編集後記)」 伴
    ( 探偵文学 1935.03.〜05.,07.〜11. )
  5. 「江戸川乱歩私感」 伴代因
    ( 探偵文学 1935.04. )
  6. 「落葉抄」 伴代因
    ( 探偵文学 1935.05. )
  7. 「断片録」 伴白胤
    ( 探偵文学 1935.06. )
  8. 「日本探偵小説の分類」 伴白胤
    ( 探偵文学 1935.11. )
  9. 「「日本探偵小説の分類」に就て」 伴白胤
    ( 探偵文学 1935.12. )
  10. 「いいだろうな」 伴白胤
    ( 探偵文学 1936.01. )
  11. 「薬草園」 伴白胤
    ( 探偵文学 1936.01. )
  12. 「木々高太郎氏を囲み―三五年度探偵小説合評座談会」中島親、大慈宗一郎、荻一之介、伴白胤、平塚白銀、木々高太郎
    ( 探偵文学 1936.01.,02. )
  13. 「お問合せ(直木賞記念号の読後感と最近読んだ小説の感想)」 伴白胤
    ( シュピオ 1937.06. )
     感心もしないが悪くはない。水谷隼「悪魔の花束」。最近はあまり読んでいない。



      参考文献
  1. 「「ぷろふいる」所載主要作品総目録」中島河太郎
    『日本推理小説史(3)』 東京創元社 1996.12.20
  2. 「「探偵文学」「シュピオ」総目次」山前譲編
    『「シュピオ」傑作選 幻の探偵雑誌3』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-03) 2000.05.20
  3. 「探偵小説隆盛期の掉尾を飾った「シュピオ」」山前譲、「「探偵文学」「シュピオ」総目次」山前譲編
    『「シュピオ」傑作選 幻の探偵雑誌3』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-03) 2000.05.20
  4. 「初の乱歩特集を編んだ・大慈宗一郎」鮎川哲也
    EQ 1990.03.
    『こんな探偵小説が読みたい』鮎川哲也 晶文社 1992.09.15
    『幻の探偵作家を求めて 完全版(下)』鮎川哲也、日下三蔵編 論創社 2020.05.10
  5. ほか



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