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呑海翁 作品

Since: 2026.01.18
Last Update: 2026.01.18
略年譜 - 探偵小説

      呑海翁(どんかいおう)略年譜

     生年・本名・別名・経歴など不明
    1922.11.  新趣味の懸賞で「血染のバット」が掲載、以後入選の常連となる

    筆名は、呑海翁、呑海坊(誤植?)



      探偵小説

  1. 「血染のバット」 [大島満]
    ( 新趣味 1922.11. )
    幻影城 1976.07.
    『「新趣味」傑作選 幻の探偵雑誌7』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-07) 2001.11.20
     W大学生大島満は義兄堀山と石田刑事と一緒にH大の野球選手稲毛主将が殺された高田馬場へ行く。バットが額にかけてめり込んでいた。似たバットをもっているW大の主将久保村が疑われる。満は死体の様子などから……。
     懸賞小説第二回一等当選作品。鑑識技術がほぼない時代の論理的風で超人的で意外な真相といえる作品。時代性を考慮すれば佳作かも。
  2. 「トランクの死体」 [大島満]
    ( 新趣味 1923.01. )
     僕大島満は早朝両国橋から川沿いに行くと労務者と二人の制服巡査と兄堀山刑事と石田刑事がいた。トランクが落ちていた。開けると石と女の死体が入っていた。助言からみつかる手車と足跡。満は身元を知るために新聞広告を出すことを提案し特徴を告げる。夫岩田実。発見者吉村警三を疑う川路刑事。満は証拠を得るため……。
     懸賞小説第四回選外佳作作品。超人的眼力だが、疑う根拠は面白く意外性もある。なお、夫婦行方不明事件、高田馬場のバット事件、内村砲兵少佐の爆死事件を解決したらしい。
  3. 「返へされた宝石」 [大島満]
    ( 新趣味 1923.02. )
     僕大島の友人でW大先輩春海男爵の所へダイヤモンド入りネクタイピンを頂戴しに参上すると予告があった。警備を厳重にするが現れ奪われる。仮設ベルが切断され書生が投げられ窓ガラスが割られる。再び現れ先代の遺品を大切にするようにと返される。僕が呼ばれ金庫へ入れたものが偽物だとわかる。警視庁の兄堀山刑事と石田刑事の所へ行き……。
     懸賞小説第五回一等当選作品。ある程度の推測はできるが想定外の根拠などもあり、一種ユーモア味も感じる。
  4. 「見えざる魔の手」呑海坊 [大島満]
    ( 新趣味 1923.03. )
     僕大島満のところに兄堀山刑事と石田刑事が来た。見えない魔の手で四人が死に石田刑事が頭をやられたという。東洋化学工業社長富田兼重が警戒厳重の中、居間で殺されていた。復讐と英語で書かれた紙片を手にもっていた。死因は不明。小間使い、家扶、書生、傭壮士、石、子息連。小間使い、榊原探偵、石黒探偵が同じく死ぬ。探偵の手記、満は……。
     懸賞小説第六回二等当選作品。比較的簡単に想像はつくが、手懸りの一部記述は上手い。
  5. 「三つの足跡」 [大島満]
    ( 新趣味 1923.08. )
     私石田は大島君と堀山君と顏から足まで粉砕された死体と現場を調べる。死体が履いていた靴の足跡、下駄だしい足跡、裸足でない足跡。匂い。高等工業のボタンから順一と判明、彼には双子の弟順二郎がいた。隣家の人の証言、泊まった老小使による順二郎が家にいたという証言、大金所持と手袋からの箕垣の容疑。大島君は……。
     懸賞小説第十一回二等当選作品。比較的簡単に想像はつくが、一部は少し意外な真相でもある。鑑識技術がほぼない時代であるためでもあるが。



      参考文献

  1. 「「新趣味」総目次」「「新趣味」作者別作品リスト」山前譲
    『「新趣味」傑作選 幻の探偵雑誌7』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-07) 2001.11.20
  2. ほか



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