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井上良夫 作品

Since: 2023.02.05
Last Update: 2023.02.05
略年譜 - 評論随筆 - 翻訳 - 著書 - 訳書

注)リスト的には『探偵小説のプロフィル』巻末リストに再録、インターネット閲覧可否、内容概略を加えたものです。
 追加は「懐しい人々」「名士メンタルテスト(アンケート、自画像付)」「神戸探偵倶楽部寄せ書」と翻訳「重大な覚書」(と往復書簡)。
注)コメント部に読点のあるのが勝手に要約または項目抽出したもので、無いのが章題です。
注)なお、海外作品未読多数の為、「英米探偵小説のプロフィル」はほとんど読んでいません。他もいくつか未読のままです。


      井上良夫(いのうえよしお)略年譜

    1908.09.03(明治41年)  福岡県若松市(北九州市)にて生まれる。
    191x.xx.  父が鳥羽造船所に勤務していたこともあり、幼少時に江戸川乱歩とは顔を合わせていた
    1926.xx.  愛知五中卒業
    1930.xx.  名古屋高等商業学校卒業、名古屋バス入社
    1933.08.〜  ぷろふいる に「名探偵を葬れ!」「英米探偵小説のプロフィル」など評論を精力的に掲載
    1935.02.  『樽』を訳し、森下雨村が手を入れて刊行されたらしい
    1935.10.  翻訳書『赤毛のレドメイン一家』を刊行
    1937.xx.  名古屋市立白鳥尋常高等小学校教員、のち名古屋女子商業学校教師
    1943.01.22〜  江戸川乱歩と海外探偵小説に関して手紙のやりとりをする
    1945.04.25(昭和20年)  肺結核により死去

    筆名は、井上良夫

      (国DC※)は国立国会図書館デジタルコレクション個人送信(ログイン必要)で公開されています(今後非公開になる可能性もあります)
      (青空)は青空文庫でインターネット公開されています
      (藤原)は藤原編集室「本棚の中の骸骨」の「読物と資料のページ」でインターネット公開されています



      評論・随筆など

  1. 「名探偵を葬れ!」
    ( ぷろふいる 1933.08. )(藤原)
     ユスタス・ポーチュガル「名探偵を葬れ!」の紹介とその見解。
  2. 「英米探偵小説のプロフィル」
    ( ぷろふいる 1933.09.〜1934.06. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     (序)/「ゼラルディン・フォスター殺害事件」「ナイト・クラブ・レディ殺害事件」アンソニイ・アボット/「ジョン・マギル卿の最後の旅」フリーマン・ウイルス・クロフツ/「アメリカ拳銃の秘密」エラリイ・クイーン/「レドメイン家事件」イードン・フィルポッツ/「陸橋上の殺人」ロナルド・ノックス/「殺人鬼」マーチン・ポーロック/「首切人の客」スチュアート・マーチン/「双生児殺害事件」ホレース・G・ハッチスン/「叫ぶ穴」アーサー・J・リース/「マーストン殺害事件」W・A・ストウエル/「怪物」ハリントン・ヘキスト /「実験室の殺人」T・L・デヴィッドスン/「矛盾する悪人」テンプル・エリス/「金貸業の行方」スタンリイ・サイクス/「再び起るべき殺人」イサベル・ブリッグス・マイヤーズ/「ビーコン街の殺人」ロージャー・スカーレット/「ベラミイ事件」フランセス・ノイズ・ハート/「共犯者」フレデリック・ヒル/「狂った殺人」フィリップ・マクドナルド/「ショック」ヴァージル・マーカム/「ヒズ・マスターズ・ヴォイス」アイヴィ・ロー/「ドラゴン殺人事件」ヴァン・ダイン/「ソーンダイク博士の登場」オースチン・フリーマン /「黒門屋敷の怪事」B・G・クイン/「完全なる殺人」クリストファ・ブッシュ/「エンド・ハウス事件」「エッジウェア卿の死」アガサ・クリスチイ/「殺人屋敷」ハーマン・ランドン/「ウェア氏事件」G・P・バンクロフト/「隠された部屋の秘密」マリオン・ハーヴェイ/「細菌王」ロバート・W・サーヴィス/「エンゼル家の殺人」R・スカーレット ※国書刊行会版による
  3. 「探偵小説論」
    ( ぷろふいる 1934.04. )
    幻影城 1977.07.
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     (序)/一、探偵小説の面白味/二、組立上の問題(発端/発展/謎の解決)/三、いま一つの技巧/四、結び
  4. 「傑作探偵小説吟味」
    ( ぷろふいる 1934.07.〜10. )
    「陰獣」吟味 幻影城増刊 1975.07.
    「陰獣」吟味( 『江戸川乱歩 評論と研究』中島河太郎編 講談社 1980.06.16 )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     (序)/「アクロイド殺し」アガサ・クリスチイ/「陰獣」江戸川乱歩/「黄色い部屋」ガストン・ルルウ/「樽」フリーマン・クロフツ
  5. 「神戸探偵倶楽部寄せ書」
    ( ぷろふいる 1934.10. )
     どうせ探偵小説と銘うつからには、読者に解決を考へさせる力を持ってゐて欲しいもの。それがなければ、陶酔出来る「味」が欲しい。二つながら有れば更に結構。(※全文)
  6. 「探偵小説の研究書」
    ( ぷろふいる 1935.01. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     一、ウエルズ女史の名著「ミステリ・ストーリイの技巧/二、ダグラス・トムスン氏の研究書「マスターズ・オブ・ミステリ」
  7. 「日本探偵小説界の為めに!」
    ( ぷろふいる 1935.02. )(藤原)
     要望。
  8. 「傑作探偵小説「樽」の吟味」
    ( 『樽』クロフツ、森下雨村訳 柳香書院 1935.02.11 )
     ※未確認:「傑作探偵小説吟味」の「樽」と同じかどうかは不明(国書刊行会版リストでは別項)
  9. 「作品月評」
    ( ぷろふいる 1935.05.〜07.,09.〜12. )
     (確認モレ)/(確認モレ)/「就眠儀式」木々高太郎、「打球棒殺人事件」西尾正、「棒紅殺人事件」星庭俊一、「愛慾禍」大下宇陀児 /「セントルイス・ブルース」平塚白銀、「幽霊ベル」石沢十郎、「蔵の中」横溝正史、「完全不在証明」木々高太郎/「鳥の嘆き」甲賀三郎、「空間心中の顛末」光石介太郎、「月光に乗るハミルトン」水谷準、「人魚謎お岩殺し」小栗虫太郎/「南の幻」戸田巽、「火祭」中村美与、「龍美夫人事件」宮城哲、「青い鴉」西尾正、「三人の双生児」海野十三/「幽霊水兵」木々高太郎、「鐘楼の怪人」石沢十郎、前篇「巡査辞職」夢野久作
  10. 「アガサ・クリスチイの研究」
    ( ぷろふいる 1935.06.〜08. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     総論(一、作風の特色と、ポワロ探偵/二、トリック即プロットのこと/三、本格探偵小説としての特色に就いて)/作品論(スタイルスの怪事件/リンクスの殺人/ロジャー・アクロイド殺し/青列車殺人事件/エンド家の事件・エッジウェア卿の死/オリエント急行列車内の殺人)/結論として
  11. 「「黒死館殺人事件」を読んで」
    ( ぷろふいる 1935.08. )
    『黒死館殺人事件 小栗虫太郎傑作選1』 教養文庫(0886/D548) 1977.04.25
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     (序)/黒死館殺人事件の面白味/装飾の探偵小説/魅力薄き法水麟太郎/不満の一つ/(附言)
  12. 「欧米の探偵小説界展望」
    ( 新青年 1935.08. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     豊富な作家群。「ミステリ・リーグ」のエラリー・クイーン、読者投票での本格探偵小説の多さ。純粋スリラーと本格探偵小説に二分される。本格は挑戦的謎々小説、現実的探偵小説、暗黒街使用の探偵が活躍する探偵小説(ハメット、ガードナー)に三分したい。
  13. 「「白蟻」を読む」
    ( ぷろふいる 1935.10. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     現実らしく粉飾する記述が小栗虫太郎の魅力。「白蟻」の眩惑的興味。推移とクライマックス。純粋ではないが探偵小説の根本的魅力がある。
  14. 「序」
    ( 『赤毛のレドメイン一家』フィルポッツ 柳香書院・世界探偵名作全集1 1935.10.20 )(国DC※)
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     知られていなかった高峰。温か味をもつ。ストーリーと論理的興味が共にそなわっている。
  15. 「レドメインの印象」
    ( クルー 1935.10. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     時日がたって印象に残る「赤毛のレドメイン一家」は絵のような場面の印象。ストーリーは事件の推移、大探偵の登場、説明部分の三つの興味に分かれている。
  16. 「探偵小説の本格的興味」
    ( ぷろふいる 1935.11. )
    幻影城 1977.09.
    『現代推理小説大系別巻2 ミステリ・ハンドブック』中島河太郎編 講談社 1980.04.24
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     (序)/探偵小説の難解味/ストーリー側の論理的興味/デテクション側の論理的興味/装飾的論理或は推理の面白味
  17. 「昭和十年度の翻訳探偵小説」
    ( ぷろふいる 1935.12. )(藤原)
     短篇、長篇、叢書。
  18. 「ハガキ回答(推薦の書と三面記事)」
    ( ぷろふいる 1935.12. )
     一、純本格物ファンへ装飾論理の探偵小説バアナビイ・ロスの諸作。ピンからキリまで探偵小説を好かない人へ、ビガーズが遺した短篇集「ビガーズ短篇十話を。これは人としてのビガーズが知られる感じのよい短篇集。新人作家諸氏に読ませたいものといって特に書名を挙げるべきものを知りません。二、別に興味深く読んだ記事なし(大毎に出ているといって過般人から聞いた熊本県の偽貞女の殺人事件は一寸面白いと思いましたが)。(※全文)
  19. 「仮面のドラマ」
    ( 新青年 1935.12. )(藤原)
      心理探偵や性格探偵。
  20. 「アリバイの話」
    ( 新青年増刊 1936.02. )(藤原)
    ( シュピオ 1937.05. )
     三分類と具体例。
  21. 「訳者の序(「陸橋殺人事件」)」
    ( 『陸橋殺人事件』ノックス 柳香書院・世界探偵名作全集5 1936.03.10 )(国DC※)
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     型外れな探偵小説。ユーモアとの融合。編集した年鑑の序文は興味深い。(続いて「ノックスの探偵小説論(十戒部分)」が掲載されるが国書刊行会版では割愛)
  22. 「木々高太郎氏の長篇その他」
    ( ぷろふいる 1936.04. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     フィルポッツの道/「人生の阿呆」/本格探偵小説(デリイ・キング)/探偵小説非専門作家の作品(ジョン・エステヴン)
  23. 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
    ( 月刊探偵 1936.05. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
    『「探偵」傑作選 幻の探偵雑誌9』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-09) 2002.01.20 (青空)
     カーの「三つの棺」の密室講義の抄訳意訳と注釈。密室内の犯罪、密室の偽造。
  24. 「「三つの棺」その他(中絶)」
    ( ぷろふいる 1936.06. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     三つの力作。「三つの棺」二つの謎、密室、不可能犯罪、密室犯罪講義、手品風トリック、雰囲気。「小笛事件」犯罪実話と探偵小説の差は犯罪と解決の頭脳が違うか同じか、合作や連作の否定、現実的探偵小説、偶然の有無、鑑定の対立などの論理的興味、徹した面白味。※あと一作は書かれず未完
  25. 「「ポンスン事件」とクロフツ氏に就いて」
    ( 『ポンスン事件』クロフツ 春秋社 1936.06.15 )(国DC※)
    ( 『ポンスン事件』クロフツ 雄鶏社・おんどりみすてりい 1950.06.30 )(国DC※)
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     神技の素人探偵ではなく現実的。挑戦上のフェア・プレイではなく共同作業上のフェア・プレイ。プロット構成の面白さ。アリバイ捏造の巧妙さ、検討の周到さ、とその崩潰。
  26. 「ドロシイ・セイアーズのスケッチ」
    ( ぷろふいる 1936.07. )(藤原)
     面白さについて。
  27. 「「船富家の惨劇」」
    ( ぷろふいる 1936.07. )
    別冊幻影城 1977.09.
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     スケールの雄大な本格長篇。欠点は前半の興趣不足、後半の探偵登場、あっけないアリバイ打破、犯人、焦点があまい。長所は克明な犯罪計画、犯罪場面と風景描写、追跡の章のサスペンス。
  28. 「大下宇陀児論」
    ( 新評論 1936.08. )(藤原)
     一、革命論者/二、新探偵小説論の実践者/(要約)
  29. 「未熟者の嘆きなど」
    ( ぷろふいる 1936.10. )(藤原)
     翻訳苦労話。原語と日本語による文筆。抄訳時に一度カットしたところに手懸りがあり挿入仕直すことも。涙香「白髪鬼」の冒頭は原作以上で涙香のもの。訳出作品選択にも苦労。
  30. 「作家論と名著解説」
    ( 探偵春秋 1936.10.〜1937.08. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     序説 探偵小説輪廓―著名なる作品と作品史―(ドイル前期(ポオ、ガボリオ、コリンズ、ボアゴベ、ディッケンス、グリーン女史、ヒューム、ウエルズ女史の定義)/ドイルの出現よりヴァン・ダインまで(ドイル、モリスン、フリーマン、メースン、チェスタトンほか、ベイリイ、ルルウ、ルブラン、ポースト、トムスンの論、コール、ヴァン・ダイン、クイーン))/第一部 英国篇(コリンズの「白衣の女」と「月長石」/ドイルの傑作(一、ホームズ物語の特色に就いて/二、その四つの短篇集))
  31. 「外道の批評」
    ( ぷろふいる 1936.11. )(藤原)
     いい批評とはというのは考えないようにしている。月評では作品非難がしにくかった。作家ではなく読者のための存在、面白く読めるようにしたいと思うことは多い。
  32. 「「完全殺人事件」について」
    ( 『完全犯罪』ブッシュ 春秋社 1936.12.12 )
    ( 『完全犯罪』ブッシュ 雄鶏社・おんどりみすてりい 1950.10.15 )(国DC※)
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     アリバイ。ひたむきな謎の究明。現実探偵小説。
  33. 「翻訳回顧」
    ( 探偵春秋 1937.01. )(藤原)
     昭和十一年度翻訳界の盛況は粗雑な訳書の氾濫でもあった。涙香や保篠のルパンのような翻訳物の面白さ。お勧めの数作品。
  34. 「探偵小説時評」
    ( ぷろふいる 1937.01.〜04. )
    第2回「チェスタトン「奇樹物語」」 (藤原)
    第3回「「瀬戸内海の惨劇」」 『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     「奇樹物語」:楽しんで読める探偵小説。
     「瀬戸内海の惨劇」:連載終了後にまとめて読む。複雑で緻密で独創的な筋。謎が多く整理要約する部分が欲しい。ヤマがない。現実的だが芝居的な部分がある。技巧、筆力が増せば立派な存在に。
  35. 「A・K・グリーンに就いて」
    ( ぷろふいる 1937.02. )
  36. 「海外探偵小説十傑(アンケート)」
    ( 新青年増刊 1937.02. )
  37. 「クロフツと「スターベル事件」」
    ( 『スターベル事件』クロフツ 末広書房ぷろふいる叢書 第2巻 1937.02.23 )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     クリフツの経歴。偽アリバイの吟味と犯罪計画の巧みさと共に退屈感や冗長感や煩雑さがあるが「スターベル事件」は異なる。
  38. 「バーナビイ・ロスのこと」
    ( 『Yの悲劇』クイーン 春秋社 1937.04.20 )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     どういう人か明らかではない。XYZ最後、の4作のみか。これほどの作家はヴァン・ダインくらい。ヴァン・ダインやクイーンと同様、同好諸氏の口にされれば労は報われる。
  39. 「「君の仕事は済んだ!」―ヴァン・ダインと木々高太郎―」
    ( 探偵春秋 1937.04. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     ヴァン・ダインが語る自作と木々高太郎作品についてと木々高太郎が語る探偵小説論。「グリーン」「ビショプ」のこと、探偵小説は娯楽小説、余技、「陰獣」、「文学少女」に主張と抱負を感じる。探偵小説の内装である謎々解き小説はほぼ完璧、家の建て直し、娯楽ではない動機や心理を重視した第二の探偵小説をと考えている。
  40. 「懐しい人々」
    ( 新青年増刊 1938.02. )
    『悪魔黙示録「新青年」一九三八』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-38) 2011.08.20
     以前と考えや興味が違ったものになってくる。チェスタトンとポオは変わらない。探偵小説独自の面白味はヴァン・ダインと江戸川乱歩。好きな人物はアノー、ピイター・ガンス、ジョン・リングローズ。
  41. 「名士メンタルテスト(アンケート)」
    ( 新青年 1938.08. )
     1)歴史上の人物で誰を現代に蘇生させ何をやらせたいか? 2)※略 3)島流しされるなら何を(品物一つ)持って行くか? 4)※略 5)オリンピックへの新計画 6)※略 7)※略  8)周囲から狂人扱いを受けたらどうするか? 9)自画像を
     1)曽呂利新左衛門、水谷準氏の相談相手に 2)※略 3)布団 4)※略 5)掏摸競技 6)※略 7)※略 8)檻の中で読書 9)略
  42. 「フィルポッツに就いて」
    ( 『闇からの声』フィルポッツ 大元社 1942.11.03 )(国DC※)
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     猜疑心と執念、スリル。
  43. 「A君への手紙」
    ( 新探偵小説 1947.04. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
    『「X」傑作選 甦る推理雑誌3』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-13) 2002.12.20
     探偵小説の登場人物で非常に頭のいいと思われる人物がほとんどいない。超人探偵は機械という感じ。ビショップ、グリーンの登場人物。登場人物による智的闘争。ポオ。探偵小説の型の中での充実が望ましい。
  44. 「世界名作研究」
    ( 新探偵小説 1947.06.,07.,12. )
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
     「Yの悲劇」エラリイ・クイーン/「矢の家」A・E・W・メースン/「トレント最後の事件」E・C・ベントリ
  45. 「探偵小説論争(往復書簡)」
    ( 黄色い部屋 1951.08.〜1954.04. )
    『書簡 対談 座談』江戸川乱歩 講談社江戸川乱歩推理文庫64 1989.04.10
    ほか
     1934.01.22〜02.21の江戸川乱歩と井上良夫との往復書簡。海外ベスト10選定候補作品とその吟味。乱歩は探偵小説として不可能興味とトリックの独創性を重視。井上は同意しながらも狭義の不可能興味として感じるところの相違を提示。



      翻訳(小説・評論混在)

  1. 「探偵小説批判法」
    原作者:エレリイ・クヰーン
    ( ぷろふいる 1933.12. )(藤原)
  2. 「妖紅石」
    原作者:マイヤース女史
    ( ぷろふいる 1934.10.〜12. )
  3. 『赤毛のレドメイン』フィルポッツ
    原作者:フィルポッツ
    ( 『赤毛のレドメイン一家』フィルポッツ 柳香書院・世界探偵名作全集1 1935.10.20 )(国DC※)
    ( 『赤毛のレドメイン』 雄鶏社・おんどりみすてり 1950 1950.07.20 )
    ( 『赤毛のレドメイン』 別冊宝石 1953.08. )
  4. 『陸橋殺人事件』
    原作者:ノックス
    ( 『陸橋殺人事件』 柳香書院・世界探偵名作全集5 1936.03.10 )(国DC※)
    ( 『陸橋殺人事件』 ハヤカワポケットミステリ(145) 1954.06.15 )(国DC※)
  5. 「ノックスの探偵小説論(十戒部分)」
    原作者:ノックス
    ( 『陸橋殺人事件』 柳香書院・世界探偵名作全集5 1936.03.10 )(国DC※)
    ( 『陸橋殺人事件』 ハヤカワポケットミステリ(145) 1954.06.15 )(国DC※)
  6. 「アンクル・アブナア」
    原作者:M・D・ポースト
    ( ぷろふいる 1936.04. )
    ( 『スターベル事件』 ハヤカワポケットミステリ(164) 1954.05.15 )(国DC※)
  7. 『ポンスン事件』
    原作者:クロフツ
    ( 『ポンスン事件』 春秋社 1936.06.15 )(国DC※)
    ( 『ポンスン事件』 雄鶏社・おんどりみすてりい 1950.06.30 )(国DC※)
    ( 『ポンスン事件』 別冊宝石 1953.02. )
  8. 「復讐神の壺」
    原作者:サックス・ローマー
    ( 探偵春秋 1936.10. )
  9. 『完全殺人事件』
    原作者:ブッシュ
    ( 『完全殺人事件』 春秋社 1936.12.12 )
    ( 『完全殺人事件』 雄鶏社・おんどりみすてりい 1950.10.15 )(国DC※)
  10. 「ステーブリイ・グレンデの怪光」
    原作者:サッパー
    ( 探偵春秋 1937.01. )
  11. 『スターベル事件』
    原作者:クロフツ
    ( 『スターベル事件』 末広書房ぷろふいる叢書 第2巻 1937.02.23 )
    ( 『スターベル事件』 ハヤカワポケットミステリ(164) 1954.05.15 )(国DC※)
  12. 「ヘンリー・ドーの完全犯罪」
    原作者:ロイ・ビッカース
    ( 探偵春秋 1937.02. )
  13. 「ラファイエット街の殺人」
    原作者:A・K・グリーン
    ( ぷろふいる 1937.02. )
  14. 『Yの悲劇』
    原作者:バーナビイ・ロス (エラリ・クイーン)
    ( 『Yの悲劇』 春秋社 1937.04.20 )
    ( 『Yの悲劇』 新樹社・ぶらっく選書10 1950.06.15 )(国DC※)
  15. 「法律事務所の奇妙な客」
    原作者:E・S・ガードナー
    ( 探偵春秋 1937.04. )
  16. 「幸福な二重生活」
    原作者:E・D・ビガーズ
    ( オール讀物 1938.08. )
  17. 「殺人鬼対皇帝」
    原作者:マーチン・ポーロック
    ( 新青年増刊 1939.02. )
  18. 「鈴をつけた鷹」
    原作者:アーヴィン・コップ
    ( 新青年増刊 1939.05. )
  19. 「重大な覚書」
    原作者:ダナ・バーネット
    ( 新青年 1939.07. )
  20. 「帰省」
    原作者:ダンセニイ
    ( 新青年増刊 1939.08. )
  21. 「僧正と破獄囚」
    原作者:J・S・フレッチャー
    ( 新青年増刊 1939.08. )
  22. 「栓抜綺譚」
    原作者:ホッヂス
    ( 新青年増刊 1939.08. )
  23. 「黄昏の恋」
    原作者:J・リンクレエター
    ( オール讀物 1939.09. )
  24. 「誰が殺したか」
    原作者:J・S・フレッチャー
    ( 新青年 1939.12. )
  25. 「密室二重殺人事件」
    原作者:ロージャー・スカーレット
    ( 新青年増刊 1940.04. )
  26. 「ドラマ殺人事件」
    原作者:ケネス・リヴィングストン
    ( 新青年増刊 1940.04. )
  27. 『闇からの声』
    原作者:イーデン・フィルポッツ
    ( 『闇からの声』 大元社 1942.11.03 )(国DC※)
    ( 『闇からの声』 新樹社・ぶらっく選書16 1950.10.30 )
    ( 『闇からの声』 ハヤカワポケットミステリ(243) 1956.02.28 )



      著書

  1. 『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
    「英米探偵小説のプロフィル」/「作家論と名著解説」/「傑作探偵小説吟味」/「世界名作研究」/「アガサ・クリスチイの研究」/探偵小説の面白味―ジャンル論・海外展望―(「探偵小説論」/「探偵小説の本格的興味」/「A君への手紙」/「「君の仕事は済んだ!」―ヴァン・ダインと木々高太郎―」/「探偵小説の研究書」/「欧米の探偵小説界展望」/「J・D・カーの密室犯罪の研究」)/名作を読む―序文・書評・その他―(「「赤毛のレドメイン一家」(序文)」 /「レドメインの印象」/「フィルポッツに就いて」/「「完全犯罪」について(あとがき)」/「「陸橋殺人事件」(訳者の序)」/「「ポンスン事件」とクロフツ氏に就いて」/「クロフツと「スターベル事件」」/「バーナビイ・ロスのこと」/「「黒死館殺人事件」を読んで」/「「白蟻」を読む」/「木々高太郎氏の長篇その他」/「「三つの棺」その他」/「「船富家の惨劇」」)/△「江戸川乱歩の本格探偵小説への情熱をかき立てた評論家・井上良夫」山前譲/☆「井上良夫評論リスト」/☆「翻訳リスト」/・「人名索引」/・「作品名索引」



      訳書

  1. 『赤毛のレドメイン一家』 フィルポッツ 柳香書院・世界探偵名作全集1 1935.10.20 (国DC※)
    △「序」井上良夫/・「フィルポッツ小伝」/『赤毛のレドメイン一家』/別冊附録「クルー」第一輯
    『赤毛のレドメイン』 雄鶏社・おんどりみすてり 1950 1950.07.20
  2. 『陸橋殺人事件』 ノックス 柳香書院・世界探偵名作全集5 1936.03.10(国改04.13) (国DC※)
    △「訳者の序」井上良夫/△「ノックスの探偵小説論(十戒部分)」井上良夫訳/『陸橋殺人事件』/・「ノックス小伝」/『陸橋殺人事件』
    『陸橋殺人事件』 ハヤカワポケットミステリ(145) 1954.06.15 (国DC※)
    △「ノックスの探偵小説論(十戒部分)」/『陸橋殺人事件』/△「解説 ノックス略伝」江戸川乱歩
  3. 『ポンスン事件』 クロフツ 春秋社 1936.06.15 (国DC※)
    △「「ポンスン事件」とクロフツ氏に就いて」井上良夫/『ポンスン事件』
    『ポンスン事件』 雄鶏社・おんどりみすてりい 1950.06.30 (国DC※)
    『ポンスン事件』/△「「ポンスン事件」とクロフツ氏について」井上良夫/△「附記(作品リスト追加)」延原謙
  4. 『完全殺人事件』 ブッシュ 春秋社 1936.12.12
    『完全殺人事件』/△「「完全殺人事件」について」井上良夫
    『完全殺人事件』 雄鶏社・おんどりみすてりい 1950.10.15 (国DC※)
    『完全殺人事件』/△「「完全殺人事件」について」井上良夫
  5. 『スターベル事件』 クロフツ 末広書房ぷろふいる叢書 第2巻 1937.02.23
    △「クロフツと「スターベル事件」」井上良夫/『スターベル事件』
    『スターベル事件』 ハヤカワポケットミステリ(164) 1954.05.15 (国DC※)
    『スターベル事件』/「アンクル・アブナー」M・D・ポースト/△「解説 クロフツ小伝と諸家のクロフツ評」江戸川乱歩
  6. 『Yの悲劇』 バーナビイ・ロス 春秋社 1937.04.20
    △「序」江戸川乱歩/『Yの悲劇』/△「バーナビイ・ロスのこと」井上良夫
    『Yの悲劇』 エラリ・クイーン 新樹社・ぶらっく選書10 1950.06.15 (国DC※)
    △「序」江戸川乱歩/『Yの悲劇』
  7. 『闇からの声』 イーデン・フィルポッツ 大元社 1942.11.03 (国DC※)
    △「序」江戸川乱歩/△「フィルポッツに就いて」井上良夫/『闇からの声』
    『闇からの声』 新樹社・ぶらっく選書16 1950.10.30
    『闇からの声』/△「フィルポッツについて」井上良夫
    『闇からの声』 ハヤカワポケットミステリ(243) 1956.02.28
    『闇からの声』/△「解説」田中潤司



      参考文献

  1. 「解説」山前譲/「井上良夫評論リスト」/「翻訳リスト」
    『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 1994.07.20
  2. Web Site 藤原編集室「本棚の中の骸骨」
  3. Web Site ミスダス
  4. ほか



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