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Last Update 3rd Jul. 2018

川田功作品


      川田功(かわだいさお (かはたこう))略年譜

    1882.01.04(明治15年) 生れ (1883(明治16年)、1885(明治18年)の文献もあり)
    1904.〜1905. 日露戦争に従事
    1914.〜1915. 青島戦に従事
    1917.xx. 現役引退。少佐
    1917.08. 『軍する身』刊行
    1924.01.〜 『砲弾を潜りて』連載、翌年刊行
    1926.01. 「酩酊」を発表、以後探偵小説風作品も執筆するようになる
    1928.12.頃 博文館入社
    1929.12.頃 『譚海』嘱託
    1930.03.頃 『少女世界』主任
    1926.〜1930.頃 『ドグラ・マグラ』夢野久作の刊行にむけて支援する
    1931.05.28(昭和6年) 死去

    筆名は、川田功

      (国DC)は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されています
      (青空)は青空文庫でインターネット公開されています
      (CiNii)はCiNii機関リポジトリでインターネット公開されています


      探偵小説風作品

  1. 「酩酊」
    ( 新青年 1926.01. )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     土田が人を殺した。友人の遠藤は事務所で言ってきた。酒の上だよ。丸野は青年を同居させたが丸野夫人が追い出してしまう。病気で口が利けなくなった丸野は夫人と喧嘩し、逃げ出した夫人は。
     結局よくわからない話。事件に巻き込まれたが酩酊して記憶があいまい。 (2018.06.)

  2. 「偽刑事」
    ( 新青年 1926.02. )
    『創作探偵小説選集 一九二五年版』探偵趣味の会編 春陽堂書店 1926.03.20/復刻版 1994.04.10
    『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
    幻影城 1976.12.
    『「新青年」傑作選 幻の探偵雑誌(10)』 光文社文庫(み-19-10) 2002.02.20 (青空)
     素敵な美人のあとをつけていくと、デパートで万引きするのを見かけてしまった。彼女に訊ねるが盗品はなく、逆に偽刑事だと指摘される。そこへ巡査が来るが。
     ありきたりな話ではあるが、理由付けや話の展開の仕方にやや上手いところがある。

  3. 「乗合自動車」
    ( 探偵趣味 1926.02. )
    『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
    『探偵小説の風景 トラフィック・コレクション(上)』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-33) 2009.05.20 (青空)
     簑島刑事に尾行されている隼英吉。乗合自動車で掏摸の機会をうかがう。先を越されたか。
     ありきたりな話。裕福さを感じる掏摸は珍しいかも。 (2018.06.)

  4. 「偶然の一致」
    ( 新青年 1926.03. )
    『創作探偵小説選集 一九二六年版』探偵趣味の会編 春陽堂書店 1927.02.10/復刻版 1994.04.10
    『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     遠山翠の書いた戯曲が雑誌に載った。もうラジオ劇で放送? 夕刊に近所の煙草屋のお駒が殺されたとでていた。戯曲のモデルにした女性だ。犯人は決まっている。
     虚構と現実の交叉を描いているともいえるが、単なる思い込み。偶然ですらないように思える。 (2018.06.)

  5. 「赤鬼退治」
    ( 探偵趣味 1926.04. )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     四日市熱田間の運送船の親方に赤鬼の権四郎という男がいた。弱い海軍兵を脅していたが、ついに手強い相手にやられてしまう。指令艇を訪れ犯人逮捕の協力を依頼する巡査だが。
     現代の感覚では組織的犯行と思えてしまい逆効果。 (2018.06.)

  6. 「或る朝」 (「ある朝」「或朝」)
    ( 新青年 1926.05. )
    『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     飢餓と寒さと疲労と眠さで牛乳受け箱な前を通りかかった夫婦。葛藤。表札をみると。
     牛乳屋の言い分に喝采、となるのだろうか。契約相手は主人だが。 (2018.06.)

  7. 「Aさんの失敗」
    ( 探偵趣味 1931.05. )
     「探偵眼」へ改題か。未調査。

  8. 「探偵眼」
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     探偵小説好きなAさんは電車の中で本を読んでいると車掌の切符回収の声が聞こえてきた。渡したじゃないか。
     どこが探偵眼なのか、よくわからない。 (2018.06.)

  9. 「彼女と彼」
    ( 探偵趣味 1926.06. )

  10. 「愛を求めて」
    ( 探偵趣味 1926.07. )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     飲み仲間の喧騒の中、お内儀さんの人殺しッの声。谷山が折尾に言われ隣の部屋に行くと。
     愛を確認する為の夫婦喧嘩の話。一つの決着ではある。 (2018.06.)

  11. 「夜廻り」
    ( 探偵趣味 1926.08. )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     夜警の源蔵爺さんは不審な男を見たが見失った先の家に巡査と入ったが間違いだった。明け方、その奥の妾宅から出て来た青年紳士がいた。巡査は爺さんの家に立寄って知らせる。
     爺さんの行動は、結局は弱者の味方という事だろうか、よくわからない。 (2018.06.)

  12. 「夕刊」
    ( 探偵趣味 1927.01. )

  13. 「生霊」
    ( 猟奇 1928.11. )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     鉄彦の妻小萩は一ヶ月位の間に多くの病気を抱えてしまった。小萩はかつて友人の秋月十吉の妻だった。放火に見舞われる前に高村は高級写真機の盗難届を出していたが、十吉は高村の妻から借りて返していなかった。獄中で十吉は呪っているという。
     生霊である必然性がわからない。逆恨みの呪いの結果を確認しにきたのだろうか。子宮、痔、神経、肺、腸、脚気、同じ部位がなく併発ではなさそうなので錯覚ともいえない。やはり生霊か。 (2018.06.)

  14. 「復仇」
    ( )
    『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     朝鮮鎮海の港で女性の死体が浮いていた。真壁大尉の女中で怨みを記した遺書を懐中に入れて居た。司令官大槻少将の信任が厚かった真壁ではあっらが、疎んじられるようになった。大演習の時、真壁は同乗すべき偵察員を残して飛行機に乗る。
     命令に従う真壁は憐れ。元軍人が書いて良かった内容なのか、反響があったか気になるところ。 (2018.06.)

  15. 「二萬圓」
    ( 新青年 1929.04. )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     運転士の鈴本は恋人と会う主人を森の中のアトリエへ連れ込んだ。恋人を取られた怨み。金をだすから命だけは。
     偶然からの出来事とはいえ、うまくいったものだ。二万円が適度なのか、よくわからないが。 (2018.06.)

  16. 「小品二篇」
    ( 猟奇 1929.08. )

  17. 「粗忽な」
    ( 猟奇 1930.01. )

  18. 「癖」
    ( )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     B君は財布を拾い派出所に届けた。持ち主は現れないと見越して。
     考えたとは思う。誰でも見当がつく癖でもある。わかり易い作品。 (2018.06.)

  19. 「迷子札」
    ( )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     子供を連れての銀座。女性に声をかけられたが誰だかわからない。子供の袂の中には。
     ありきたりな話だが一工夫ある。でも題名が良くない。 (2018.06.)

  20. 「髪」
    ( )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     回覧雑誌に髪の毛が挟まっていた。髪は不快だが艶なる匂いよ。白い絵の具の跡だろうか、文字を拾っていくと。
     夫婦どちらの見解が正しいのか、どちらが何を不快と感じて断定してしまうのか、よくわからない。 (2018.06.)

  21. 「不帰澤の怪」
    ( )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     叔父の通夜の時、話しかけてきた鉱山師がいた。叔父ら六人で秋田県の山奥の大蛇のいるという谷へ金鉱脈を求めて探検したという。二人ははぐれ、四人が澤に着き、ロープを伝って下りている時だった。
     谷に下りて帰ってきた者はいない。怪談なのか復讐なのかホラ話なのか、判然としない。 (2018.06.)

  22. 「櫛」
    ( )
    『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
     岩を見た者は病気か傷害か死か、災厄を免れないという。島へ療養に来た青年は寺に梵妻の世話で宿泊する事になった。笛の音が島の娘たちをひきつける。逃げ隠れるように青年は涙石へと通うようになり。
     伝説は伝説としておいた方が良かったと思う。櫛は蛇足に思える。 (2018.06.)

  23. 「光は薄る ゴルゴタへの道の三」
    ( 犯罪科学 1931.02. )
     松本泰「宝石の序曲」参照
     連作の説明不足のまとめ役として光る。 (2018.03.)

  24. 「乳」
    ( 猟奇 1931.05. )

  25. 「恐ろしいキッス」
    ( 新青年 1931.06. )


      軍記など

  1. 『軍する身』
    ( 『軍する身』 止善堂書店 1917.08.26 )(国DC)

  2. 『砲弾を潜りて』
    ( 新青年 1924.01.〜12. )
    ( 『砲弾を潜りて』 博文館 1925.xx. )
    ( 『戦記名著集 熱血秘史5』 戦記名著刊行会 1929.xx. )

  3. 「武士の情 実戦記」
    ( 新青年 1924.10. )

  4. 「祖国の面目」
    ( 新青年 1925.01. )

  5. 「砲を取り還せ!!」
    ( 新青年 1925.03. )

  6. 「危険を問題外として」
    ( 新青年 1925.05. )

  7. 「怨の弾丸」
    ( 新青年 1925.06. )

  8. 「機雷に触れて」
    ( 新青年 1925.07. )

  9. 『尼港の怪婦人』
    ( 新青年 1925.08.〜11. )
    ( 『赤軍の女参謀 ニコライエフスク秘録』 博文館 1941.11.20 )(国DC)

  10. 「某艦の撃沈」
    ( 新青年 1926.01.〜02. )

  11. 「「初瀬」が沈んだ時」
    ( 新青年 1926.07. )

  12. 「日米実戦記」
    ( 新青年 1926.12.〜1927.02. )

  13. 「初陣」
    ( 新青年 1927.05. )

  14. 「K中尉の手記」
    ( 新青年 1928.08. )

  15. 「(不詳)」
    ( 『悲壮痛烈 戦争美談集 譚海読本巻の四』 1929.xx. )

  16. 「四十三号潜水艦の遭難 殉国美談」
    ( 少年少女譚海 1930.04. )

  17. 「壮烈 敵艦を撃滅す 日露海戦」
    ( 少年少女譚海 1930.05. )

  18. 「日本戦勝記」
    ( 小学六年生附録 1930.08. )

  19. 「軍艦造り 軍縮会議の馬の脚解剖」
    ( 新青年 1930.10. )


      随筆など

  1. 「(マイクロフォン)」
    ( 新青年 1926.05. )

  2. 「探偵小説合評(座談会)」甲賀三郎、城昌幸、延原謙、川田功、江戸川乱歩、大下宇陀児、巨勢洵一郎
    ( 探偵趣味 1926.06. )

  3. 「熊公合評会(座談会)」森下雨村、甲賀三郎、延原謙、横溝正史、江戸川乱歩、大下宇陀児、川田功、高田義一郎、金子準二、平林初之輔、新居格、人見直善、川上三太郎
    ( 東京毎夕新聞 1926.09.30 or 10.02 )

  4. 「今年印象に残れる作品(アンケート)」
    ( 新青年 1926.12. )

  5. 「クローズアップ(アンケート)」
    ( 探偵趣味 1926.12. )

  6. 「クローズアップ(アンケート)」
    ( 探偵趣味 1927.05. )

  7. 「探偵小説の前途に就て)」
    ( 探偵・映画 1927.10. )

  8. 「(昭和2年度印象に残った作品と希望)(アンケート)」
    ( 探偵趣味 1927.12. )

  9. 「著者自傳」
    『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01

  10. 「川田功覚え帖」
    ( 猟奇 1929.06. )

  11. 「剣塚由来記」
    ( 猟奇 1930.03. )

  12. 「(夢野久作宛書簡 5通)」
    ( 「夢野久作宛川田功書簡 翻刻と解題 川田功書簡から見た『ドグラ・マグラ』執筆初期段階の構成」大鷹涼子 2005.11. )(CiNii)


      探偵小説合集

  1. 『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01
    (林不忘集/山下利三郎集)/川田功集「或る朝」/「偶然の一致」/「偽刑事」/「復仇」/「乗合自動車」/(大下宇陀児集/久山秀子/角田喜久雄集/城昌幸集/山本禾太郎集/水谷準集/橋本五郎集)/△「著者自傳」

  2. 『山下利三郎・川田功集』 改造社・日本探偵小説全集15 1930.01.10 (国DC)
    (山下利三郎集)/町の出来事(「探偵眼」/「癖」/「乗合自動車」/「愛を求めて」/「迷子札」/「偽刑事」)/郊外の出来事(「或る朝」/「酩酊」/「夜廻り」/「偶然の一致」)/「赤鬼退治」/「髪」/「不帰澤の怪」/「生霊」/「復仇」/「二萬圓」/「櫛」


      軍記

  1. 『軍する身』 止善堂書店 1917.08.26 (国DC)
    「はしがき」/(写真)/『軍する身』

  2. 『砲弾を潜りて』 博文館 1925.xx.

    『戦記名著集 熱血秘史5』 戦記名著刊行会 1929.xx.

    『砲弾を潜りて』/『斜陽と鉄血』津野田是重/『軍服の聖者』津野田是重 (国DC)

  3. 『赤軍の女参謀 ニコライエフスク秘録』 博文館 1941.11.20
    「序」/『赤軍の女参謀 ニコライエフスク秘録』/「河本中尉ノ任●●●●不●ノ書」


      その他

  1. 『川田功追悼録』 不明
     「博文館時代」森下雨村/ほか


      おまけ

    ・「著者自傳」 『新進作家集』 平凡社・現代大衆文学全集35 1928.12.01 より
     明治十八年三月生れ。 同三十三年東京府立一中中途退学、 同年海軍兵学校入学、 三十六年同校卒業。 三十七八年日露戦争に従ふ。 大正三四年青島戦従事、 同六年現役を退き、爾来特記すべきことなし。
     生年月に関して判然とせず


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