UTF-8 Page
著者別リストへ

金来成 作品

Since: 2022.05.01
Last Update: 2023.02.12
略年譜 - 探偵小説 - 日本語訳 - 随筆 - 著書
注)このページは、日本語にて発表された作品を主としています。
韓国/朝鮮語で発表された作品も記載していますが全て二次以上の資料からの寄せ集めで現物確認はしていません。
著書は省略、再録や再刊は極一部のみとしています。また金来成自身の訳と他者訳は混在しています。
分類での誤り、改題、作品の一部のみでの重複記載がある可能性もあります。
ハングル表記からの訳もしていますが、旧漢字(元)→ハングル(資料)→新字置き換えで誤りが発生している可能性があります。
以上、日本刊行分以外は別途確認願います。

      김내성/金来成(きむねそん/きんらいせい)略年譜

    1909.05.29(明治42年)  平壌近郊にて生まれる。本名は同じ
    1931.xx.  第二早稲田高等学院に入学
    1933.xx.  早稲田大学法学部独法科に入学
    1935.03.  ぷろふいるに「楕円形の鏡」が掲載
    1936.03.  早稲田大学を卒業して京城へ
          朝鮮日報などに探偵小説や翻訳を発表
    1946.03.  疎開先の(北)朝鮮から韓国(ソウル)へ、一時法務部行政官を勤める
          長編大衆小説を発表するようになる
    1957.02.19(昭和32年)  死去

    筆名は、金来成(金來成)、柳不乱(柳不亂)、김내성、김래성、파랑、雅人(아인)

      (国DC※)は国立国会図書館デジタルコレクション個人送信(ログイン必要)で公開されています(今後非公開になる可能性もあります)
      (アミリ)は「アジアミステリリーグ」の韓国のところで公開されています



      探偵小説

  1. 「楕円形の鏡」
    ( ぷろふいる 1935.03. )
    ( 『新作探偵小説選集 昭和11年版』 ぷろふいる 1936.10.04 )(国DC※)
    ( 『近代朝鮮文学日本語作品集 1901~1938 創作篇3』大村益夫編、布袋敏博編 緑蔭書房 2004.06. )
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     京城の探偵小説雑誌「怪人」で桃英殺害事件の懸賞募集があった。小説家毛賢哲の妻桃英が寝室にて絹靴下で絞殺されていた。同居人は新進詩人劉光影、老下卑清葉、娘の女中桂玉で扉の鍵は開けられていた。清葉は桃英が「劉」さんと言うのを聞いたというが証拠もなく迷宮入りとなった。劉光影は応募して……。
     懸賞解答のきっかけが金色夜叉というのは面白い。トリック自体は単純、証拠は後出しながら悪くはない。懸賞の意図はやはりわからない。
    「殺人芸術家(살인 예술가)」(「타원형 거울」「타원형의 거울」)
    ( 朝光29~31(조광) 1938.03.~05. )
    ( 推理文学(추리 문학) 1988.xx. )
    ( 『한국추리문학 걸작선(韓国推理文学傑作選)』한국추리작가협회(韓国推理作家協会編) 태동출판사 2002.11.23 )
    ( FANTASTIQUE(판타스틱) 2009.03.10 )
     ほか
  2. 「綺譚・恋文往来」柳不乱
    ( モダン日本 1935.09. )(アミリ)
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     KからH子への打ち明け手紙。H子からKへの忠告手紙。KからH子への反論手紙。H子からKへの指摘手紙。KからH子、H子からK、KからH子、そしてH子からKへの手紙……。
     ユーモア小説か。内容が理解できなかった。筆跡は偽造可能で互いに同じことをしているのかと。但し大幅改稿のハングル版「恋文綺譚」を読めばわかる。併読必須。
  3. 「探偵小説家の殺人」 [劉不乱]
    ( ぷろふいる 1935.12. )
    幻影城 1975.06.
    ( 『近代朝鮮文学日本語作品集 1901~1938 創作篇3』大村益夫編、布袋敏博編 緑蔭書房 2004.06. )
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     海王座座長朴永敏が座長邸で銃殺された事件を探偵作家劉不乱の原作、登場人物をほぼ同じにして三幕物「二発の銃声」として公演された。夫人李夢蘭、羅雲鬼、陳大成、女優金英愛、劉不乱。階下で二発の銃声。時計と朴永敏へ。李夢蘭の拘引。劉不乱の仮想犯人。羅雲鬼は擬声を出し自白する。劉不乱は誘われるように刺激増進会の会合に参加し……。
     探偵猟奇通俗小説と盛り込み過ぎで訳がわからなくなっている作品。出だしの劇まではなかなか良い。仮想犯人でというのはある意味で意外。擬声は疑問。唐突な刺激増進会と劉不乱の行動と結果も良くわからない。強要されれば問題ないのか。最後も小道具の記述が一部あるだけで唐突。
    「仮想犯人(가상 범인)」(「탐정소설가의 살인」)
    ( 朝鮮日報(조선일보) 1937.02.13~03.21 )
    ( 『狂想詩人(광상 시인)』 東邦文化社(동방문화사) 1947.xx. )
    ( 推理文学(추리 문학) 1989.xx. )
    ( FANTASTIQUE(판타스틱) 2009.03.10 )
     ほか



      探偵小説 (日本語訳+初出など)

  1. 「恋文綺譚(연문기담)」
    ( 朝光38(조광) 1938.12. )
    ( 『明朗小説7人集(명랑 소설 칠인집)』 昌信文化社(창신문화사) 1955.xx. )
    ( 『戦時小説集(전시소설집)』海兵隊政訓監編(해병대정훈감) 海兵隊政訓監(해병대정훈감 편) 1955.xx. )
    ( FANTASTIQUE(판타스틱) 2009.03.10 )
     ほか
    「恋文綺譚」祖田律男訳
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     恋愛神聖主義で痛手を受けたらしい婦人文藝の記者で陽気な詩人の白章珠は黄達秀の前で溜息をついていた。独逸帰りで連れて来た女性アンゲリカを亡くした音楽博士尹世勲からの手紙が届いた。自分が書いたものではないと二通の手紙を同封して。白章珠は返信し、やがて直接合う事になり……。
     アイデアは「綺譚・恋文往来」と同じでコントだが雲泥の差で良くなっている。手紙の内容だけでなく説明相手を置いたことで理解可能に。記者で詩人、校正の仕事中という属性付加も良いし、亡き恋人との比較も良い。あくまでも二作品の比較ではあるが。
  2. 「霧魔(무마)」
    ( 新世紀(신세기) 1939.03. )
    ( 『狂想詩人(광상 시인)』 東邦文化社(동방문화사) 1947.xx. )
     ほか
    「霧魔」Dokuta訳
    Web Site アジアミステリリーグ 2011.09. (アミリ)
     許君は新聞社勤務の小説家の私金に、昨夜霧の公園で何かを食べながら歩いていた白雄から話を聞いたという。朝鮮探偵小説文壇は私と白雄だけで、彼はエログロを排除していた私とは違っていた。彼は美美の手首を……。
     怪奇味ある作品。江戸川乱歩でいえば、当時の世間のイメージと実際との違いも想起される。余談だが手首フェチで手タレ(手部分のみのタレント)を想起してしまった。
  3. 『白仮面(백가면)』
    ( 少年(소년) 1937.06.~1938.05. )
    ( 『白仮面』 漢城図書(한성도서) 1938.06.02 )
     ほか
    『白仮面』祖田律男訳 [劉不亂]
    『白仮面』 論創社・論創海外ミステリ叢書224 2018.12.30
     欧米の盗賊、白いマントに髑髏の仮面の白仮面が京城に現れた。姜永済博士が博士の息子水吉少年と大準少年とでのサーカスの帰りに攫われた。探偵でもある探偵小説家の劉不亂に助けを求める。狙われた秘密手帖。任警部らの警護の中、現れた白仮面を劉不亂らが追う。南大門を登る白仮面。東亜ホテル。行方不明だった大準の父朴之龍……。
     少年探偵冒険小説。新兵器にスパイというのは戦中の一つの形式。街中を白馬というのは京城ならではだろうか。金部長が哀れ、新兵器が疑問など現代視点では突っ込み所も多いが、それなりにツボをおさえた娯楽小説。
  4. 『黄金窟(황금굴)』
    ( 東亜日報(동아일보) 1937.11.01~12.31 )
    ( 『白仮面과黄金窟』 朝鮮出版社(조선출판사) 1944.07.31 )
     ほか
    『黄金窟』祖田律男訳 [劉不亂]
    『白仮面』 論創社・論創海外ミステリ叢書224 2018.12.30
     孤児院に父の形見の小さな仏像を持った白姫が入所してきた。インド夫人から譲られたもので大富豪になる秘密があるという。インド人に盗まれた仏像、追う学準少年。院長先生は白姫と劉不亂に助けを求める。仁川での救出。劉不亂、院長先生、学準、白姫、山童、永吉、仁愛の乗った船はインド洋へ……。
     少年向探偵冒険小説。少年少女が主人公だが、活躍している感じはしない。ほとんど安易でご都合主義。行って戻る、人や下による歩数は不確か。劉不亂がインド人を狙撃するのを面白いというのが時代性を考慮しても違和感が大きい。
  5. 『魔人(마인)』
    ( 朝鮮日報(조선일보) 1939.02.14~10.11 )
    ( 『魔人』 朝光社(조광사) 1939.12. )
     ほか
    『魔人』祖田律男訳 [劉不亂]
    『魔人』 論創社・論創海外ミステリ叢書127 2014.07.30
     舞踏家の孔雀夫人朱恩夢、百万長者白英豪、仮装舞踏会にいたのは、青年画家金秀一の友人李宣培、弁護士呉相億、英豪の息子の探偵小説家白南樹、娘の白貞蘭、貞蘭の婚約者の医学博士文學洙、そして正体不明のサーカスの道化師。夫人が刺され、道化師はいなくなっていた。任警部らがかけつけ捜査するが、金秀一は朱恩夢の愛人で李宣培とともに偽名だった。恩夢と英豪結婚式での葬送行進曲、海月との因縁と赤い封筒の脅迫状。行方不明の金秀一からの手紙。白英豪による惠聖専門学校、黄世民校長への多額の援助の話。 そして白英豪が格闘の末にナイフで殺される。美術品収納庫で見つかったロケットと中の写真の女性とは。呉相億の想像と劉不亂の見解。写真の女を調べに行く白南樹。結果を伝える直前に白南樹が殺され呉相億と任警部と劉不亂は協力分担する。夫婦岩秘密とは、謎の人物海月とは、ロケットの女性とは、呉相億の調査報告で部分的に明らかになるが殺人は続いていき……。
     いわゆる通俗探偵小説だが、犯人当ても盛り込み、禁則への挑戦、江戸川乱歩を始め先人のトリックや構成などを用いた、ある意味で寄せ集め集大成的な作品。一人二役や入れ替わり、秘められた過去などが古き地名などと共に古き時代を感じさせる。人名などに旧漢字を使用しているのも影響しているかもしれない。
  6. 『思想의薔薇(사상의 장미)』
    ( 新時代(신시대) 1953.05.~中絶 )
    ( 新太陽(신태양) 1954.08.~1956.09. )
    ( 『思想의薔薇(前)』 新太陽社出版局(신태양사 출판국) 1955.11.01 )
    ( 『思想의薔薇(後)』 新太陽社出版局(신태양사 출판국) 1957.04.10 )
     ほか
    『思想の薔薇』祖田律男訳
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     自称天才作家白秀が交友関係にある司法官試補劉準を呼び出す。彼は薔薇に偏愛していたかと思えば頭部の負傷、意味不明のにやにや笑いをするようになった。彼は崖の上で女優秋薔薇を殺害したと告白する。検事代理に昇進した劉準は張検事を引き継ぎ秋薔薇事件の担当になり父劉警部にも話を聞く。秋薔薇は薔薇の鉢植えのある書斎で絞殺されていた。映画監督の夫崔楽春が帰宅して発見、同居人呉章玉は隣の寝室の窓の鍵があいていた状態で呼び出されて外出していた。 最後に見たのは恋人安文学だった。秋薔薇の薔薇の痣、無くなっていた写真。類似した崔楽春脚本監督の映画「妻を殺すまで」。同郷出身だった白秀と秋薔薇。白秀の原稿『薔薇の思想』で書かれていた因縁。白秀は劉準にその夜のことを語る。そして白秀は那那と漢江へ……。
     探偵小説と人間性を描いた純文学を意図した、当初日本語で書かれた作品との事。探偵小説として、特に設定とトリックの用い方は悪くない。通俗味が感じられもするが。人間性に関しては理解不能。思想という言葉の意味が少なくとも私とは違う。刹那的、幼児的、自己中心を善とする両班思想としか思えない。



      探偵小説 (未訳)

  1. 「狂想詩人(광상 시인)」김래성
    ( 朝光23(조광) 1937.09. )
    ( 『狂想詩人(광상 시인)』 東邦文化社(동방문화사) 1947.xx. )
     ほか
  2. 「白蛇図(백사도)」
    ( 鉱業朝鮮8(광업조선) 1938.08. )
    ( 『秘密의門(비밀의 문)』 自由新聞社(자유신문사) 1949.05.25 )
     ほか
  3. 「白と紅(백과홍)」「復讐鬼(복수귀)」
    ( 四海公論41(사해공론) 1938.09. )
    ( 『狂想詩人(광상 시인)』 東邦文化社(동방문화사) 1947.xx. )
     ほか
  4. 「異端者の愛(이단자의 사랑)」
    ( 農業朝鮮15(농업조선) 1939.03. )
    ( 『秘密의門(비밀의 문)』 自由新聞社(자유신문사) 1949.05.25 )
     ほか
  5. 「屍琉璃(시유리)」「悪魔派(악마파)」
    ( 文章臨時増刊(문장임시증간) 1939.07. )
    ( 『秘密의門(비밀의 문)』 自由新聞社(자유신문사) 1949.05.25 )
     ほか
  6. 「悪魂(악혼)」
    ( 1939.xx.? )
     ほか?
  7. 「貯金通帳(저금통장)」
    ( 1939.xx.? )
     ほか?
  8. 「忘れない一秒(잊히지 않는 일초)」
    ( 1939.xx.? )
     ほか?
  9. 「第一夕刊(제일석간)」
    ( 1940.xx. )
    ( 『狂想詩人(광상 시인)』 東邦文化社(동방문화사) 1947.xx. )
    ( 미스터리(가을호) 2011.10.25 )
     ほか
  10. 「(복수지)」
    ( 1940.xx.? )
     ほか?
  11. 「秘密の扉」「秘密の門(비밀의 문)」
    ( 1940.xx. )
    ( 『秘密의門(비밀의 문)』 自由新聞社(자유신문사) 1949.05.25 )
    ( 『韓国文学全集24(한국문학 전집24)』 民衆書館(민중서관) 1959.xx. )
     ほか
  12. 「怪盗影法師後日譚(괴도 그림자 후일담)」
    ( 1940.xx.~1941.xx. )
    ( 『괴도 그림자 후일담』eBOOK 온이퍼브 2018.10.29 )
     ほか?
  13. 『台風(태풍)』※『白仮面』改稿? [劉不亂]
    ( 毎日新報(매일신보) 1942.11.21~1943.05.02 )
    ( 『台風(태풍)』 毎日新報社(매일신보사) 1944.xx. )
     ほか?
  14. 「刺繍された松鶴(수놓은 송학)」
    ( 1943.xx. )
    ( 『수놓은 송학』eBOOK 온이퍼브 2015.11.02 )
     ほか?
  15. 「ある女間諜(어떤 여간첩)」
    ( 1943.xx. )
    ( 『어떤 여간첩』eBOOK 온이퍼브 2018.11.13 )
     ほか?
  16. 『売国奴(매국노)』 [劉不亂]
    ( 新時代(신시대) 1943.07.~09.or1944.04.? )
     ほか?
  17. 「血薔薇(혈장미)」※『思想の薔薇』の一部
    ( 문예 1948.xx. )
    ( 『혈장미』eBOOK 온이퍼브 2018.05.14 )
     ほか?
  18. 「罰妻記(벌처기)」
    ( 여원1 or 신원1 1949.04. )
    ( 『秘密의門(비밀의 문)』 自由新聞社(자유신문사) 1949.05.25 )
     ほか
  19. 「一石二鳥(일석이조)」
    ( )
    ( 『일석이조 김내성 추리 단편』eBOOK 온이퍼브 2016.07.25 )
     ほか?
  20. 「夜話(야화)」
    ( )
    ( 『일석이조 김내성 추리 단편』eBOOK 온이퍼브 2016.07.25 )
     ほか?



      翻案小説 (未訳)

  1. 「深夜の恐怖(심야의 공포)」
    原作:コナン・ドイル「まだらの紐」
    ( 朝光41(조광) 1939.03. )
    ( 『深夜의恐怖(심야의 공포)』 黎明閣(여명각) 1947.10. )
     ほか
  2. 『紅髪レドメイン一家(홍두 레드메인 일가)』 ※「ルルージュ事件」は안회남訳
    原作:フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』
    ( 『紅髪레드메인一家・루루쥬事件 世界傑作探偵小説1』 조광사 1940.xx. )
  3. 『怪巌城(괴암성)※中絶』『宝窟王(보굴왕)』
    原作:ルブラン『奇巌城』
    ( 朝光63-70(조광) 1941.01.~08. )
    ( 『宝窟王(보굴왕)』 ?(미상) 1948.xx. )
     ほか
  4. 『真珠塔(진주탑)』
    原作:デュマ『巌窟王(モンテクリスト伯)』
    ( 『真珠塔 報恩篇(진주탑 보은편)』 白鳥社(백조사) 1947.xx. )
    ( 『真珠塔 復讐篇(진주탑 복수편.)』 白鳥社(백조사) 1947.xx. )
     ほか
  5. 「白髪連盟(백발 연맹)」
    原作:コナン・ドイル「赤毛連盟」
    ( 『深夜의恐怖(심야의 공포)』 黎明閣(여명각) 1947.10. )
     ほか
  6. 「ヒトラーの秘密(히틀러의 비밀)」
    原作:コナン・ドイル「六つのナポレオン」
    ( 『深夜의恐怖(심야의 공포)』 黎明閣(여명각) 1947.10. )
    ( FANTASTIQUE(판타스틱) 2009.03.10 )
     ほか
  7. 「革命家の妻(혁명가의 아내)」
    原作:コナン・ドイル「金縁の鼻眼鏡」
    ( 『深夜의恐怖(심야의 공포)』 黎明閣(여명각) 1947.10. )
  8. 「王宮の秘密(왕궁의 비밀)」
    原作:コナン・ドイル「ボヘミアの醜聞」
    ( 『深夜의恐怖(심야의 공포)』 黎明閣(여명각) 1947.10. )
  9. 『魔心仏心(마심 불심)』
    原作者:ガボリオ『ルルージュ事件』
    ( 『魔心仏心(마심 불심)』 青雲社(청운사) 1948.xx. )
     ほか
  10. 『赤い蝶(붉은 나비)』
    原作者:オルツィ『紅はこべ』
    ( アリラン1-7(아리랑) 1955.03.~09. )
    ( 『붉은 나비』eBOOK 이프리북스 2013.08.05 )
     ほか
  11. 『蒼空の曲芸師(창공의 곡예사)』
    原作:ユーゴー
    ( 1957.05. )
    ( 연인 2013.春 2013.03.15 )
     ほか
  12. 『ロミオとジュリエット(로미오와 줄리엣)』
    原作:シェークスピア『ロミオとジュリエット』
    ( )
    『로미오와 줄리엣』eBOOK 온이퍼브 2018.11.01 )



      少年向小説 (未訳)

  1. 『トルトリの冒険 コウモリ編(똘똘이의 모험 박쥐 편)』
    ( 『똘똘이의冒険(上) 박쥐篇』 栄文社?(영문사) 1946.xx. )
  2. 『妖怪の頭巾(도깨비감투)』
    ( 어린이신보(子供新聞) 1946.01.26~1947.xx. )
    ( 『도깨비 감투』 韓辰出版社(한진출판사) 1978.xx. )
     ほか
  3. 『秘密の仮面(비밀의 가면)』
    原作:ボアゴベ『鉄仮面』
    ( 少年(소년) 1949.03.~09. )
    ( 『秘密의仮面』 青雲社(청운사) 1949.xx. )
     ほか
  4. 『二重の虹がかかる丘(쌍무지개 뜨는 언덕)』(『双子の虹のかかる丘』)
    ( 少年(소년) 1949.12.~1950.06. )
    ( 『쌍무지개 뜨는 언덕』 文星堂(문성당) 1958.xx. )
     ほか
  5. 『夢見る海(꿈꾸는 바다)』
    原作:スウィフト『ガリバー旅行記』
    ( 新しい友 1952.07.~1953.02. )
    ( 『꿈꾸는 바다(夢見る海)』 새벗 1953.xx. )
     ほか
  6. 『黒い星(검은 별)』
    原作:マッカレー『黒星』
    ( 学園(학원) 1953.09.~1955.02. )
    ( 『검은 별(黒い星)』 太陽出版社(대양출판사) 1955.xx. )
     ほか
  7. 『黄金蝙蝠(황금 박쥐)』(『トルトリの冒険(下)(똘똘이의 모험)』追加?)
    ( 学園(학원) 1955.04.~1956.05. )
    ( 『황금 박쥐(黄金蝙蝠)』 学園社(학원사) 1957.xx. )
     ほか
  8. 「여우 속인 닭」
    ( 『별나라를 찾아간 소녀 우리 동화 500선집 34』 이프리북스 2014.01.05 )
     ほか



      一般小説 (未訳)

  1. 「民族の責任(민속의책임)」
    ( 生活文化2(생활문화) 1946.02. )
     ほか
  2. 「思想犯の手記(사상범의 수기)」
    ( 개벽74~ 1946.04.~ )
    ( 『幸福의位地(행복의 위치)』 百潮(백조) 1947.xx. )
     ほか
  3. 「夫婦日記(부부일기)」
    ( 『放送小説傑作集 八·一五以後 第1輯』 宣文社(선문사) 1946.xx. )
    ( 『부부 일기(夫婦日記)』 青雲社(청운사) 1951.xx. )
    ( 『韓国文学全集24(한국문학 전집24)』 民衆書館(민중서관) 1959.xx. )
     ほか
  4. 「幽谷誌(유곡지)」
    ( 1946.xx. )
    ( 『韓国文学全集24(한국문학 전집24)』 民衆書館(민중서관) 1959.xx. )
     ほか
  5. 「夏蟬(하선)」
    ( 중성 1946.09. )
     ほか
  6. 「人生案内(인생안내)」
    ( 백민6 1946.12. )
    ( 『韓国文学全集24(한국문학 전집24)』 民衆書館(민중서관) 1959.xx. )
     ほか
  7. 「女人哀史(여인애사)」
    ( 백민8 1947.05. )
     ほか
  8. 「結婚前夜(결혼전야)」
    ( 부인 1949.01,04,07 )
     ほか
  9. 『青春劇場(청춘 극장)』
    ( 京郷新聞(경향신문) 1949.xx.~1952.xx. )
    ( 『청춘극장1~5』 青雲社(청운사) 1951.xx.~1953.xx. )
    ( 『청춘극장』 평범사 1950.xx. )
    ( 『청춘극장1~5』 育英社(육영사) 1955.xx. )
     ほか
  10. 『人生画報(인생 화보)』
    ( 平和新聞(평화신문) 1953.01.頃 )
    ( 『인생 화보』 青雲社(청운사) 1953.xx. )
    ( 『인생 화보』 育英社(육영사) 1954.xx. )
    ( 『인생 화보』 真文出版社(진문출판사) 1954.xx. )
     ほか
  11. 『愛人(애인)』
    ( 京郷新聞(경향신문) 1954.10.01~1955.06.30 )
    ( 『愛人(前)(애인(전편))』 受験研究社(수험연구사) 1955.xx. )
    ( 『愛人(後)(애인(후편))』 受験研究社(수험연구사) 1955.xx. )
    ( 『愛人(前)(애인(전편))』 育英社(육영사) 1955.xx. )
    ( 『愛人(後)(애인(후편))』 育英社(육영사) 1955.xx. )
     ほか
  12. 『白鳥の曲(백조의 곡)』(『白鳥の調べ』)
    ( )
    ( 『白鳥의曲(백조의 곡)』 女苑社(여원사) 1957.xx. )
    ( 『愛人・白鳥의曲(애인・백조의 곡) 現代長篇小說全集17』 東国文化社(동국문화사) 1966.xx. )
     ほか
  13. 『失楽園の星(실락원의 별)』※未完、遺族により完結
    ( 京郷新聞(경향신문) 1956.06.xx~1957.02.xx )
    ( 『失楽園의 별(前)(실락원의 별(전편))』 正音社(정음사) 1957.xx. )
    ( 『失楽園의 별(後)(실락원의 별(후편))』 正音社(정음사) 1957.xx. )
    ( 『失楽園의 별』 民衆書館(민중서관) 1958.xx. )
     ほか



      随筆など

  1. 「作者の言葉」
    ( ぷろふいる 1935.03. )
    ( 『近代朝鮮文学日本語作品集 1901~1938 創作篇3』大村益夫編、布袋敏博編 緑蔭書房 2004.06. )
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     耽美と煩悩解放で執筆。探偵小説の要素を備えているかご批判を。
  2. 「略歴」
    ( ぷろふいる 1935.12. )
     明治四十二年五月二十五日平壌に生る。平壌公立高等普通学校を卒へ昭和六年三月東京に留学。早稲田第二高等学園独文科を経て現在早稲田大学独法科三年に在籍中。(※全文)
  3. 「書けるか!」
    ( ぷろふいる 1936.01. )(アミリ)
    ( 『近代朝鮮文学日本語作品集 1901~1938 評論・随筆篇2』大村益夫編、布袋敏博編 緑蔭書房 2004.10. )
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     刺激的な、人間を描く、書き出しで引きつける、再読できる探偵小説は書けるだろうか。
  4. 「探偵小説の本質的要件」
    ( 月刊探偵 1936.04. )
    『「探偵」傑作選 幻の探偵雑誌9』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-09) 2002.01.20
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     形式的要件(相対的要件)は、謎の提出と論理的推理と謎の解決、探偵的要素と小説的要素。動機を強調すれば純文学にも。本質的要件(絶対的要件)は、奇異に因する衝動。本格か変格か、本質的要件が主で形式的要件は従、現実的雰囲気から浪漫的雰囲気への飛躍的刹那。
  5. 「鐘路の吊鐘」
    ( モダン日本 1939.11. )
    ( 『近代朝鮮文学日本語作品集 1939~1945 評論・随筆篇3』大村益夫編、布袋敏博編 緑蔭書房 2002.03. )
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     京城、鐘路、ビルの中の普信閣の鐘撞き堂。説明と鐘を撞かせた男の話。



      随筆など (日本語訳+初出など)

  1. 「探偵小説二十年史 第三回」
    ( 希望(희망) 1952.09. )
    「探偵小説二十年史 第三回」祖田律男訳
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     葛藤美と機智美。始めて読んだ小説。中学時代。処女作時代。
  2. 「自序」
    ( 『思想의薔薇(前)』 新太陽社出版局(신태양사 출판국) 1955.11.01 )
     ほか
    「自序」祖田律男訳
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
     1936年に日本語で書いた作品。無職中。純文学的情熱と探偵小説的情熱。探偵小説の条件(犯罪、推理、意外な結末)で人間性を描くのが主題。



      随筆など (未訳)

  1. 「POEと江戸川乱歩」
    ( 朝光タイムス 1938.xx. )
  2. 「浅草劇場街」
    ( 朝光(조광) 1938.06. )
  3. 「東西対抗猟奇座談会」
    ( 朝光(조광) 1938.07. )
  4. 「探偵小説随感(탐정소설 수감)」
    ( 博文(박문) 1939.09. )
    ( 미스터리(가을호) 2011.10.25 )
     ほか
  5. 「勝負(승부)」
    ( 1939.xx. )
  6. 「狂人日記(광인 일기)」
    ( 1939.xx. )
  7. 「文字の幻影(문자의 환영)」
    ( 文章(문장) 1939.10. )
  8. 「蒼白な脳髄(창백한 脳髄)」
    ( 文章(문장) 1939.12. )
  9. 「探偵文学小論(탐정문학소론)」
    ( (放送原稿?) 1939.xx. )
    ( 『秘密の門(비밀의문)』 自由新聞社(자유신문사) 1949.05.25 )
     ほか
  10. 「白哥姓(백가성)」
    ( 文章(문장) 1940.01. )
    ( 『백가성(白哥姓)』eBOOK 온이퍼브 2019.01.21 )
     ほか
  11. 「「作品愛読」年代記」
    ( 三千里 1940.06. )
  12. 「ジキル博士とハイド氏―探偵小説との関連性(지킬 박사와 하이드 씨―탐정 소설과의 관련성)」
    ( 1940.xx. )
  13. 「民族の責任(민속의책임)」
    ( 生活文化2(생활문화) 1946.02. )
  14. 「夏蟬(하선)」
    ( 중성 1946.09. )
  15. 「解題(해제)」
    ( 『狂想詩人(광상 시인)』 東邦文化社(동방문화사) 1947.xx. )
  16. 「大衆文学と純粋文学―幸福な少数者と不幸な多数者(대중문학과 순수문학―행복한 소수자와 불행한 다수자)」
    ( 京郷新聞(경향신문) 1948.11. )
  17. 「神秘の話―人生曲芸師(신비의 화첩―인생 곡예사)」
    ( 1949.xx. )
  18. 「三日運動と私の少年時代―平壌南門通の思い出(삼일 운동과 나의 소년 시절―평양 남문통의 추억)」
    ( 1950.xx. )
  19. 「アインシュタイン博士と探偵小説(아인슈타인 박사와 탐정소설)」
    ( 백민 1950.03. )
  20. 「小説とモデル論―作品世界と現実世界(소설과 모델론―작품 세계와 현실 세계)」
    ( 신조 1951.06. )
  21. 「私の妻を言う―無題記(나의 아내를 말함―무제기)」
    ( 1952.xx. )
  22. 「小説題名盗難記(소설제목도난기)」
    ( 文芸(문예) 1953.02. )
  23. 「私と創作態度(나와 창작 태도)」
    ( 1953.xx. )
  24. 「韓医学に対する関心(한의학에 대한 관심)」
    ( 1954.xx. )
  25. 「私の初期作品時代(나의 초기 작품 시대)」
    ( 1954.xx. )
  26. 「探偵小説論(탐정소설론)」
    ( 새벽 1956.xx. )
    ( 국민보 1958.xx. )
    ( 미스터리(가을호) 2011.10.25 )
     ほか
  27. 「現代知性人の悩み―善意識の統一とモラルの探求(현대 지성인의 고민―선 의식의 통일과 모럴의 탐구)」
    ( 1956.xx. )
  28. 「経験と真理―理由に備えて(경험과 진리―사유와 대비하여)」
    ( 1956.xx. )
  29. 「作家の力量と文章力(작가의 역량과 문장력)」
    ( 1956.xx. )
  30. 「新聞小説の形式とその本質(신문 소설의 형식과 그 본질)」
    ( 1957.xx. )
  31. 「恋愛と社会(연애와 사회)」
    ( 1957.xx. )
  32. 「血書로盟誓한男子와의結婚問題人生問答」
    ( 『한국현대여성의 일상문화 Vol.1(韓国現代女性の日常文化)』 국학자료원 2005.xx. )
  33. 「女性과化粧」
    ( 『한국현대여성의 일상문화 Vol.2(韓国現代女性の日常文化)』 국학자료원 2005.xx. )
  34. 「学生의身分으로서의結婚問題」
    ( 『한국현대여성의 일상문화 Vol.5(韓国現代女性の日常文化)』 국학자료원 2005.xx. )
  35. 「現実の逃避(현실의 피안)」
    ( 미스터리(가을호) 2011.10.25 )
  36. 「稿料と給料(고료와 월급)」
    ( 미스터리(가을호) 2011.10.25 )
  37. 「あの日(그믐날)」
    ( 미스터리(가을호) 2011.10.25 )
  38. 「私の青春記(나의 청춘기)」
    ( 연인 2013.春 2013.03.15 )



      著書 (日本語)

  1. 『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
    「楕円形の鏡」/「探偵小説家の殺人」/△「自序」祖田律男訳/『思想の薔薇』祖田律男訳/「綺譚・恋文往来」/「恋文綺譚」祖田律男訳/△「作者の言葉」/△「書けるか!」/△「探偵小説の本質的要件」/△「鐘路の吊鐘」/△「探偵小説二十年史 第三回」祖田律男訳/△「訳者あとがき」祖田律男/△「解題」松川良宏



      日本語訳著書

  1. 『魔人』祖田律男訳 論創社・論創海外ミステリ叢書127 2014.07.30
    『魔人』/△「訳者あとがき」祖田律男
  2. 『白仮面』祖田律男訳 論創社・論創海外ミステリ叢書224 2018.12.30
    『白仮面』/『黄金窟』/△「訳者あとがき」祖田律男



      韓国(朝鮮)語著書

  1. 省略



      参考文献

  1. 「解題」松川良宏
    『金来成探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書76 2014.06.30
  2. Web Site 松川氏「アジアミステリリーグ」の 韓国ミステリ史 など
  3. Web Site 부끄럼氏「간추린 김내성 연보(金来成略年表)」および 「김내성 작품집 목록(金来成作品集目録)」 など
  4. 「訳者あとがき」祖田律男訳
    『魔人』 論創社・論創海外ミステリ叢書127 2014.07.30
  5. 「訳者あとがき」祖田律男訳
    『白仮面』 論創社・論創海外ミステリ叢書224 2018.12.30
  6. Web Site「NAVER책」 など、および各著作の内容紹介など
  7. Web Site「KOLIS-NET」 など
  8. Web Site「RISS(Research Information Sharing Service)」 など
  9. Web Site「WiKiDOK」の 韓国文学作品年表(한국문학 작품목록) など
  10. ほか



入口へ  ←  著者別リストへ  ←  先頭へ
夢現半球