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大島十九郎 作品

Since: 2022.11.06
Last Update: 2022.12.25
略年譜 - 探偵小説など - 随筆など

      大島十九郎(おおしまとくろう)略年譜

    1897年頃   秋田県にて生まれる(県人雑誌などから推測)。本名、大島得郎
    191x.xx.  芝中学に入学、卒業する
    1924.02.  「半月形の斑痕」が苦楽に掲載される
    19xx.(戦後)  テレビ、ラジオの台本を書く
    19xx.(戦後)  鎌倉市観光協会会長を務める
    1960.08.13  死去、享年63歳

    筆名は、大島十九郎、大島得郎、島海彦

      (国DC※)は国立国会図書館デジタルコレクション個人送信(ログイン必要)で公開されています(今後非公開になる可能性もあります)
      (横浜)は横浜市立図書館「都市横浜の記憶」デジタルアーカイブでインターネットで公開されています
      (秋田)は秋田県立図書館デジタルアーカイブでインターネットで公開されています
      (推協)は日本推理作家協会のサイトでインターネットで公開されています



      探偵小説など

  1. 「半月形の斑痕」
    ( 苦楽 1924.02. )
  2. 「形のない兇器」
    犯罪科学 1930.06.
     第一信、僕は絢子とのみじめな破綻の後、そっくりな藤子と付き合っているので依頼の品を買い整えて欲しい。第二信、装身具を身に着けた藤子は絢子の再現である。第三信、B温泉だが同じ妾腹の子で癖も似てきた。第四信、南九州でコレラが蔓延してるが藤子とN市に旅行する。第五信、宿での台秤を用いた仕事。第六信、予想される二つの結果。第七信、死。第八信、通知。
     意外な結末の作品。一種のプロバビリティの犯罪であり無理があってもあり得るということで。今少し人物関係が良く分からないが。
  3. 「黒耀群像 ゴルゴタへの道の七(連作)」
    犯罪科学 1931.04.(1931.01.〜07.)
     大島十九郎部分では上海、陳啓文が持ち込んだ宝石を龍伯が競売しようとする。カルトンキャフェの踊り子百合子、客のエドワード黄、そして正気付いた哈爾浜の男木川。百合子と木川、重傷を負わされた陳は宝石を奪い返そうとする。
     場面が飛び飛びで繋がりが悪いように思える。 (2018.03.)
  4. 「ギレー氏の血」
    ( 犯罪公論 1931.11. )
  5. 「柩は用意されている」
    犯罪公論 1932.05.
     K地区委員の平野は××隊に追われR川の中に潜んで逃げた。選挙闘争のビラ撒きに一緒に行った中央から来た西岡が怪しいと清瀬は言う。続々と検挙されるなか、清瀬もやられた。平野は確かめる作戦を立て、金同志が囮を志願する。検束された金。××隊(デモ隊?)と××隊(憲兵隊?)。一九三×年メーデー……。
     プロレタリア小説? 実際の出来事を元にした創作なのかどうかは不明。最後の挿話部分は意味深。
  6. 「血と赤布」
    ( 犯罪公論 1933.05. )
  7. ほか、新青年に(秘境物?を)書いている可能性もあるが不明



      探偵小説関係の随筆など

  1. 「ロシヤを賭ける」
    犯罪公論 1931.10.
     実話? ロシア人の仮名バコモフ青年が振った賽の目がロシア革命の導火線だった。ブルジョアに近い社会主義団体に所属している彼はパリで暗号とも思われる三つの数字を受け取った。間諜に盗まれたが記憶を頼りに博奕を打ち……。
  2. 「司法官・警察官・探偵作家座談会」江戸川乱歩、大下宇陀児、木々高太郎、水谷準、城昌幸、大島十九郎
    ( 警友 1947.01. )
  3. 「(第2回探偵作家クラブ賞贈呈式テーブルスピーチ)」中島河太郎記
    ( 探偵作家クラブ会報 1948.03. )(推協)
  4. 「ベルチョン氏探偵秘記」
    ( 浜のまもり 1950.02. )(横浜)
     実話? ベルチョン氏のところにルーソー刑事が切り取られた耳を持ってきた。被害者像を推測するベルチョン。ベルチョンを訪れたバテール夫人はアパートに住んでいた用心深く行動していたカステイグリオンだという。馬車、火事騒ぎ、ベールを被った婦人、カーテン、空家……。
  5. 「規則の中の暖流」
    ( 浜のまもり 1950.07. )(横浜)
     踏み切り以外での線路横断。走行中列車を止めることによる罰金の逸話。
  6. 「(通信)」大島得郎
    ( 探偵作家クラブ会報 1951.06. )
     ラジオ・ショウ「陽気な喫茶店」のこと


      その他の記事・随筆など

  1. 「清怨(作詞)」大島得郎、弘田龍太郎作曲
    ( 1923.02. )
  2. 「踏影会第二回の演題」大島得郎
    ( 新演芸 1923.03. )
  3. 「筑波行」大島得郎
    ( 新演芸 1923.08. )
  4. 「復興後の劇界に望む事」大島得郎
    ( 演芸画報 1924.01. )
  5. 「震災後期の新舞踊運動」大島得郎
    ( 秋田魁新報 1924.01.01 )
  6. 「関西四座初春所作事を見る」
    ( 演芸画報 1924.02. )
  7. 「鴨川のほとり」大島得郎
    ( 秋田魁新報 1924.03.29,30 )
  8. 「沢村宗之助を懐う」大島得郎
    ( 秋田魁新報 1924.04.18 )
  9. 「南蛮船」大島得郎
    ( 秋田魁新報 1924.05.11 )
  10. 「凩の夜」大島得郎
    ( 秋田魁新報 1924.07.02,03 )
  11. 「はやて吹く」大島得郎
    ( 秋田魁新報 1924.09.03〜05 )
  12. 「映画綺語」大島得郎
    ( 月刊映画と演芸 1925.02. )
  13. 「「上海一婦人」に就て」
    ( キネマ旬報 1925.09. )
  14. 「舞踊余談」
    ( 映画往来 1925.10. )
  15. 「愁眠」
    ( 秋田魁新報 1925.10.07. )
  16. 「舞台俳優と映画劇」
    ( 劇と映画 1925.11. )(国DC※)
  17. 「野分帳」
    ( 映画往来 1925.11. )
  18. 「映画綺語」
    ( 秋田魁新報 1926.01.01 )
  19. 「葛飾愚談」
    ( 秋田魁新報 1926.01.21〜24 )
  20. 「『銀幕愚談』」
    ( 劇と映画 1926.03. )(国DC※)
  21. 「通俗小説的逃避」
    ( 映画往来 1926.03. )
  22. 「鉄砲の忰と魚野郎」
    ( 劇と映画 1926.04. )(国DC※)
  23. 「続舞踊余談」
    ( 映画往来 1926.04. )
  24. 「外道漫筆」
    ( 秋田魁新報 1926.04.27 )
  25. 「支那劇雑感」
    ( 万朝報 1926.04.29〜30 )
  26. 「興行価値〓項」
    ( 芝居とキネマ 1926.05. )
  27. 「綱わたり」
    ( 映画往来 1926.06. )
  28. 「映画の筋書」
    ( 秋田魁新報 1926.07.03,04 )
  29. 「日本映画と近代性」
    ( 中外商業新報 1926.07.11 )
  30. 「支那映画の特殊主題」
    ( 芝居とキネマ 1926.08. )
  31. 「表現派風の名映画」大島得郎
    ( 秋田魁新報 1926.08.04 )
  32. 「秋田の映画愛好家へ」
    ( 秋田魁新報朝刊、夕刊 1926.08.16,17 )
  33. 「真夏の暗欝」
    ( 秋田魁新報夕刊 1926.08.29 )
  34. 「映画道漫歩」
    ( 映画往来 1926.09. )
  35. 「文芸作品の映画化」
    ( 芝居とキネマ 1926.11. )
  36. 「大衆の為の」
    ( 芝居とキネマ 1927.01. )
  37. 「映画傍系事項雑」
    ( 映画往来 1927.01. )
  38. 「今日の映画」
    ( 秋田魁新報 1927.01.03 )
  39. 「ストローハイム好み」
    ( 芝居とキネマ 1927.02. )
  40. 「京洛雑信」
    ( 郊外 1927.09. )
  41. 「菊五郎断片」
    ( 芝居とキネマ 1927.08. )
  42. 「映画的隨筆」
    ( 映画往来 1927.11. )
  43. 「身辺近事」
    ( 映画往来 1927.12. )
  44. 「観客に手を差しのべる―マキノ試写会を観て」
    ( キネマ旬報 1928.01. )
  45. 「洛西冬語」
    ( 秋田魁新報 1928.01.01 )
  46. 「歌舞伎末期の人々」
    ( 芝居とキネマ 1928.02. )
  47. 「映画地帯から」
    ( 秋田魁新報夕刊 1928.02.20 )
  48. 「音羽屋一夕話」
    ( 芝居とキネマ 1928.03. )
  49. 「剣劇よ何処へ」
    ( 芝居とキネマ 1928.06. )
  50. 「ナンセンス映画」
    ( 芝居とキネマ 1928.09. )
  51. 「観桟漫談」
    ( 芝居とキネマ 1928.11. )
  52. 「わが末梢神経」
    ( 秋田魁新報 1929.01.01 )
  53. 「郊外雑記」
    ( 秋田魁新報 1929.04.03,05 )
  54. 「そぞろ歩き」
    ( 秋田魁新報夕刊 1929.05.28,29 )
  55. 「望郷雑記」
    ( 秋田魁新報 1930.01.01,03 )
  56. 「青我居放言」
    ( 秋田魁新報 1931.01.01 )
  57. 「山村舞雑記」
    ( 上方 1931.02. )
  58. 「上方への注文書」
    ( 上方 1931.05. )
  59. 「ふるさと」
    ( 秋田魁新報 1932.01.01 )
  60. 「戊辰の秋藩と佐藤時之助」
    ( 秋田県人雑誌 1934.05. )(秋田)
  61. 「おらんだ料理受難」
    ( 食道楽 1934.11. )
  62. 「美味珍求」
    ( 食道楽 1934.12.,1935.01.,03,05 )
  63. 「秋藩俗史から」
    ( 秋田県人雑誌 1935.05. )(秋田)
  64. 「悪食の範疇」
    ( 食道楽 1935.07. )
  65. 「湘南の釣」
    ( 食道楽 1936.02. )
  66. 「村上式自動リールのこと―釣具案内」
    ( 釣之研究 1937.05. )
  67. 『南桑追憶』
    ( 自家出版? 1938.03. )
  68. 「鎌倉地図」
    ( 書斎 1938.12. )
  69. 「歪曲された戊辰戦争」
    ( 秋田県人雑誌 1940.01. )(秋田)
  70. 「小牧近江君との別れ」
    ( 秋田県人雑誌 1940.02. )(秋田)
  71. 「(体位向上カメラハイク腕比べ)」
    ( アサヒカメラ 1940.08. )
  72. 「(写真村・隣り組常会)」
    ( アサヒカメラ 1940.12. )
  73. 「大衆演劇コンクール(劇界放談)」
    ( ユーモアクラブ 1941.07. )
  74. 「鎌倉文化聯盟のこと」
    ( 書斎 1942.06. )
  75. 「町会日記余白」
    ( 常会 1942.11.,12. )
  76. 「温泉愚談」
    ( 温泉 1950.09. )(国DC※)
  77. 「赤倉のつらら」大島得郎
    ( 温泉 1951.04. )(国DC※)
  78. 「ぜいたく奇談」大島得郎
    ( 財政 1951.09. )(国DC※)
  79. 「ラジオ・ヴァエテイ・ショウ」大島得郎
    ( 『ラジオ・ドラマ講座2脚本作法各論』久保田万太郎監修、南江治郎監修 山根書店 1952.04.30 )(国DC※)
  80. 「野球選手読みこみ凸凹自慢合戦」大島得郎
    ( 野球少年 1952.06. )
  81. 「わが悪童の記」大島得郎
    ( 『芝学園誌 創立五十周年記念』 芝学園 1956.10.21 )(国DC※)
  82. 「あとの雁がさきに」大島得郎
    ( 『若い星』久保田耕一、久保田耕一遺稿集編集委員会編 久保田耕一遺稿集編集委員会 1957.05.30 )(国DC※)
  83. 「いまは遊び」
    ( 秋田魁新報夕刊 1959.08.21 )
  84. その他、「陽気な喫茶店」「風流大学」「今日もまた」「のんきタクシー」「スリーチャンス・ゲーム」「くらげに骨あり」「あぺたいこ」「日曜劇場」などなど脚本/台本多数



      編/監修書

  1. 『オリンピック写真史大鑑 第十二回オリンピック東京大会招致紀念事業』 明治天皇聖徳奉讃会 1938.06.19 (国DC※)
    内容省略
  2. 『近代オリンピック写真史』 同胞之会出版部 1961.05.05 (国DC※)再版
    内容省略



      参考文献

  1. 「解説(大島秘外史)」鮎川哲也
    『殺しのダイヤグラム トラベル・ミステリー3』鮎川哲也編 徳間文庫(134-05) 1983.04.15
    『幻の探偵作家を求めて 完全版(上)』鮎川哲也、日下三蔵編 論創社 2019.06.20
  2. 「「父のこと」」大島亨
    ( 日本探偵作家クラブ会報 1960.09. )
    『探偵作家クラブ会報4』日本推理作家協会編 柏書房 1991.11.05
  3. 「戦前「犯罪公論」小説リスト」
    『戦前『犯罪公論』小説傑作選』 黒死館幻稚園・噴飯文庫 2019.11.24
  4. ほか



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