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酒井嘉七 作品 |
Since: 2022.02.12 Last Update: 2024.05.26 |
略年譜 - 探偵小説 - 翻訳 - 随筆 - 著書 |
1903.03.15(明治36年) 神戸市にて生まれる。本名は酒井嘉七郎。
1935.06. 「10年後の神戸」が神戸又新日報の懸賞論文に選外佳作として掲載
神戸の貿易会社に勤務
1934.04. 「亜米利加発第一信」が新青年に掲載される
1935.02. 「探偵法第13号」がぷろふいるに掲載される
1937.06. 「京鹿子娘道成寺」が探偵春秋に掲載される
1946.07.14(昭和26年) 死去
筆名は、酒井嘉七、K. Sakai、酒井嘉七郎
(国DC)は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されています
(国DC※)は国立国会図書館デジタルコレクション個人送信(ログイン必要)で公開されています(今後非公開になる可能性もあります)
(青空)は青空文庫でインターネット公開されています
(幻影城)は探偵小説専門誌「幻影城」と日本の探偵作家たち の 幻影城書庫でインターネット公開されています
( 神戸又新日報夕刊 1928.03.29〜04.13 ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
私酒井はデイゼル船「神戸市」で十年ぶりに帰朝するところだった。神戸旅行案内の概略。門司から出迎えで乗船してきた親友の南部の話。交通機関、商業地、住宅地、公演、新聞、新生田川埋立地、公会堂、三の宮鐡道側。 |
近未来予想小説。細かい描写が広範囲にわたっていて興味深い。メーター付人力車とか、飛行機からパラシュートによる新聞の地方配送とか、BKのみの建物内有線放送とか。 |
( 新青年 1934.04. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
私は船からシヤトル郵便局経由で二宮警察署外事課の木原三郎宛に手紙を出す。手紙か小説か判断して欲しい。ストローム氏自殺事件の時に受け取ったタイプライターで印字された紙片を研究した。手法と犯人は……。 |
絞り込む探偵手法は面白い。結末は早過ぎで木原君の手を煩わせても良かったのではと思う。編集で削られた可能性もあるかもしれないが。 |
( ぷろふいる 1935.02. ) ( 『探偵法13号』 かもめ書房 1947.06.05 ) 幻影城 1977.08. (幻影城) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
ゴールドマン殺害事件の私の手記。拳銃強盗の噂があるなか、ゴールドマン商会主が拳銃で死亡しているのをガレージ運転手刑部政太郎が届け出た。拳銃はゴールドマンが紛失したというもので近くで見つかっている。現場より関係者優先で初動捜査する探偵法第十三号で土岐刑事が商会にいた私と南村のところに現れた。二週間後……。 |
ドッペルゲングやタイプライターは無理があるが発想は面白い。後出しだが土岐刑事の問い詰め方も感心。 |
( ぷろふいる 1935.03. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
暴風雨の中の郵便機原田と大阪航空通報局坂上との通信。生駒は越えたか、位置を調べてくれ、空中分解しそうだ……。 |
コント。短くまとまっている。 |
( ぷろふいる 1935.09. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
私の推理法が失恋から救った話。彼は恋するホールの女のアパートへ行った。とかく噂のある女で、明日になればどこかへ行くという。翌日彼が行くと男がいて……。 |
詭弁。だが面白い。二青年の一人がわからないが。 |
( ぷろふいる 1935.11. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 (青空) |
私は聖林にいた頃からエキストラが本職でした。刑務所から出るとエキストラで軒下のおでん屋に頭を突っ込み、後ろを見ると五年前に殺した女が。台本通りに……。 |
虚実混在でわかり難い。台本から監督、最後の手紙まで疑わしく思えてしまう。 |
( 新青年 1936.01. ) 幻影城 1977.08. (幻影城) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 (青空) |
坂譲次は愛機ボーイングで大阪国際空港を離陸したまま行け不明、との記事が掲載されるであろう。手記を通信筒に入れて投下する。自分と親友清川は沙里子を愛していた。北極誌の宝探しで決闘する事になり、沙里子と三人で編隊を組んで大阪国際空港を離陸した。第一の目標地点で清川が着陸にかかり……。 |
悪魔とは誰のことだろうか。いろいろ疑問点や気になる点もあるが終わり方は良い感じ。 |
( ぷろふいる 1936.04. ) ( 『探偵法13号』 かもめ書房 1947.06.05 ) 『恐怖の大空 航空ミステリー傑作集』中島河太郎編 KKワールドフォトプレス・WILD BOOKS 1976.04.30 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
私はサクラメント市外の精神病院にいる。ツタンカーメン王の墳墓発掘の祟りで。私は象形文字が記された羊皮紙を発見し解読に成功していたが、親友戸津に盗まれた。戸津がエジプトに向けて飛行機で立つ。霧が深い。私は霧を避けるためブルー山のホテルへ行く。一週間後、桑港警察署附属犯罪研究所の木原三郎が来る。そして院長から神戸阿部健宛の手紙で……。 |
トリックは面白い。都合よくできるかどうか疑問ではあるが、完全には解明されない結末は上手いというべきか。 |
( 月刊探偵 1936.05. ) 『犯罪者の時間 本格推理展覧会 第二巻』鮎川哲也監修、山前譲編 青樹社文庫(え-01-01) 1995.12.10 『「探偵」傑作選 幻の探偵雑誌9』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-09) 2002.01.20 (青空) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
私広子は長唄の稽古で師匠杵屋花吉の宅を訪れました。師匠の母と稽古を終えた呉服屋の健さんがいて二階からは勧進帳の光子らしい声と三味線が聞えていました。光子さんの稽古が終り小母さんがお茶を、幸吉さんが来て二階に上ると師匠が殺されていて……。 |
犯人の限定条件や解決の糸口は良くできている。当時でも知っている人がどの程度いるかどうかはわからないが。良作。 |
( 新青年 1936.05. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
煙突が立ち並んでいるK飛行場。霧で降りられない、煙突に向って……。 |
コント。単なる怪談でないところが良い。花吹雪集。神戸探偵作家倶楽部へ依頼のあった作品で三編採用のうちの一編で他の二編は不明とのこと。掲載は「夏蜜柑」城夏子/「悲しき情人」玉川一郎/「浮ぶアパート」西田政治/「生ける鷺娘」池谷伸/「帽子を買はせる女」英さき子/「銀座令嬢」大迫倫子/「毛皮の外套」江島増男/「愛人を試す勿れ」筒井四郎/「マーシャの貯金帳」柏木文子/ 「霧中の亡霊」酒井嘉七/「ターキーのアンヨ」春日盛枝/黒影に怯える」/原一朗/「デパート・マニヤ」島秀夫/「吸血鬼」戸田巽/「大文字は燃える」磯谷新介/「不思議な老人」富田秀人/「金髪女給」蒲田ミドリ/「待合室の花嫁」北條義夫/「謎の寝台」深川勇男/「闇の外交官」秋野菊作 |
( 探偵文学 1936.09. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
副操縦士の僕はニューヨーク発の乗客十二人の旅客機で自殺事件が発生したと事務所に無線連絡し経緯を話す。バンブラント氏が心臓を刺されていたが凶器が見つからなかった。坂操縦士とロビンソン判事で……。 |
短いなかでも面白い展開。創作と疑われるのももっともかもしれない。十二人目だろうか。 |
( ぷろふいる 1936.12. ) ( 『探偵法13号』 かもめ書房 1947.06.05 ) 『「ぷろふいる」傑作選 幻の探偵雑誌1』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-01) 2000.03.20 (青空) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
私は小唄と躍りのお稽古をいたすようになり半年たった頃でしょうか。でぱあとで私を見かけてしまいました。死の知らせでしょうか。居間に指差しが落ちていたこともありました。子供衆ばかりのところ、大家の御隠居さまらしいお方のお稽古をする事になりました。そのうち、別府へ保養に出かけることになり……。 |
日本風にまとめているのと構成は上手い。古い素材を組み合わせて巧みに料理した印象。 |
( 探偵春秋 1937.04. ) ( 『探偵法13号』 かもめ書房 1947.06.05 ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
木原三郎氏の事務所へ北米航空輸送の白坂俊次が事件解決の依頼をしに来た。宝石商エドモンドが機内で宝石を奪われ、一人の乗客と乗務員女性が椅子に縛られ、犯人は後部化粧室へ入ったが着陸した時にはいなかった。事務所で話を聞いているとエドモンドと縛られた男が警察署で調べると連行されたが行方不明になった。秘書の私は警察へ確認に、木原は飛行機を調べ……。 |
絞り込まれた状況から予測はつく結末。犯人当てとしては良く考えられている。 |
( 探偵春秋 1937.04. ) ( 『探偵法13号』 かもめ書房 1947.06.05 ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
桑港デーリー・メール英字新聞に日本語の広告が出ていた。意味をなさない漢字の羅列。私はポーの黄金虫の主人公のように解読していき……。 |
「黄金虫」の補足解説のような作品。 |
( 探偵春秋 1937.06. ) ( 『探偵法13号』 かもめ書房 1947.06.05 ) 幻影城 1977.08. (幻影城) 『密室探求 第二集』鮎川哲也編 講談社文庫(あ-19-03) 1984.01.15 (国DC※) 『「探偵春秋」傑作選 幻の探偵雑誌4』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-04) 2001.01.20 (青空) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
芸には敬服するが人格的には問題のある岩井半四郎が歌舞伎娘道成寺の舞台、張りぼての鐘の中で死んでいた。凶器の撥は三味線弾き杵屋新次のもので三味線は急遽弟子の新三郎が弾いていた。半四郎の近くには後見の名見崎東三郎がいた。衆人環視の鐘の中、私は推理していく……。 |
状況設定の着想が上手い。先例の応用ではあるが伏線や変化後など構成や条件設定が優れている。秀作。 |
( 黄色の部屋 1952.12. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 (青空) |
日記形式。完全犯罪、しかし贖罪を強いる。私は病気療養のためにS町の土蔵の二階を借りて住んでいた、靄の中、殺したはずの赤沢荘三郎を見かける。だが年は生きていても殺害当時とも違う。彼は待っていたと言い……。 |
遺稿という事で九鬼澹の依頼で遺族の方が送付したものを中島河太郎が掲載したらしい。因縁話、潜在意識として今少し説明不足のような。発見されたものに関しては伏線もあり良いのだが。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
日本人の母に育てられ日本人として戦場へ行っていた青い目の親友ハリーが南方の島から一時帰国していた。戦場の篠原から私坂井宛の暗号の手紙を託されていて……。 |
清書、加筆訂正記載済原稿とのこと。内容や単語からは戦争末期の作で終戦後に一部追記されたと思われる。解読後の文のみ記された後に解法なので発表するにはさらに手を入れる必要があった作品と思われる。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
山陽のF部落、お左さんが私に二十年来空家だった家を借して一月、出て欲しいという。移転の挨拶に行った柿の木の家の老婆は猫屋敷とよばれていた経緯を語る。お左さんがアメリカから戻る数日前に伯母にあたる金貸しが死んでいて相続したという。猫を釜の下に入れた翌朝のことという。私はお左さんが怪しく思い……。 |
清書、加筆訂正記載済原稿とのこと。聞いた話を元に創作したらしい。怪談と合理的説明、ひねりを効かせた作品。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
神戸事件、武士瀧善三郎による三宮神社前での外国人襲撃事件で善三郎は切腹していた。穣治はその外国人の後裔だった。復員した穣治は進駐軍を見ていた。兵庫永福寺近くに住んでいた穣治は子供の頃に亡霊のような瀧善三郎に励まされたりしてきた。アメリカ兵には何処かで会ったと言われるが……。 |
探偵小説ではない作品で大衆文芸誌に送付された作品らしい。個人的には内容により掲載できなかったと推測。先祖の霊ではなく、襲撃した方の霊に励まされるというのは珍しいかも。大本営発表の嘘への言及にからめて上層部と一般国民の関係、兵隊同士の関係など終戦直後の話としては興味深いところがある。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 (青空) |
ビルの警手西山は八階二十五号室から「あすの朝迄に一人殺して下さい」という声を聞いた。警手は巡回中に振動を検出記録する装置を装着する事になっていた。西山は外しておけば別の仕事もできると考えた。秋山刑事から坂部健作に窓から落された事件が起きたと電話があり、坂部は現場へ行く。記録する装置というのは……。 |
新青年に送付された作品らしい。掲載されなかった理由は不明。二段構造の解決。殺す必要があったのかどうか、骨相学に関して、は不明。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
犯人は心臓に短刀を刺した被害者のベッドの傍の椅子に座り煙草の煙の行方をながめている。物的証拠は残されていない……。 |
ショート・ショート・ストーリー。ぷろふいるに送付、採用されなかったらしい。題名でオチがわかってしまうのと、煙草の吸い殻が不明。マタイ伝引用は知識無く良くわからない。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
S堀上流犬塚の前で三十年後に錦を飾って帰村した和気新吉が撲殺されていた。時計の針は四時三十分。怨恨を抱いていたとして針按摩の杉本久助が調べられたが、隣家の久作に針治療をしていて現場不在證明があった。帰宅した久助は……。※以後はタイムテーブルが残されているのみ。 |
未完。タイムテーブルを見ると未だ記述のない帽子が時間特定および証拠として寄与したものを想定していたと思われる。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
会社員風の男と自分の視線が合った。その時から彼の憎悪が私の半生に付きまとう。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
部落会長の猪俣権造が撲殺された。自宅のガラス戸を破って入られたらしい。坂部健作はお悔やみに行き現場へ入る。 |
未完の「S堀の流れ」とは無関係の別作品としか思えない。シリーズとしてならわかるが。カーテンの謎が気になるところ。 |
原作者:J・P・マクエボイ ( 新青年 1935.12. ) |
原作者:F・フレーザー ( ぷろふいる 1936.01. ) |
原作者:カリー・コリンズ ( 新青年増刊 1936.02. ) |
原作者:エラリー・クイーン ( ぷろふいる 1936.04. ) |
原作者:G・K・チェスタートン ( ぷろふいる 1936.06. ) |
原作者:ベネット・ハロン ( ぷろふいる 1936.07. ) |
原作者:ノーマン・クローウェル ( ぷろふいる 1936.08. ) |
原作者:リチャード・カーネル ( ぷろふいる 1936.09. ) |
原作者:ホワード・セーヤー ( 新青年増刊 1936.08. ) |
原作者:ジーン・ホワイト ( 新青年増刊 1936.08. ) |
原作者:ミニヨン・G・エバハート ( 日本公論社 1936.09.25 ) |
( 神戸新聞 1934.08.07〜08 ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
ヤードリーの暗号解読術でも難解な暗号は延べ四十年/人はかかる。ポオ「黄金虫」は活字の個数割合表と同じで平易な暗号。平易でない暗号は作中探偵も解読に時間的猶予が必要。 |
( ぷろふいる 1934.08. ) |
……………… のみとの事。 |
( ぷろふいる 1934.08. ) |
WITH BEST WISHES (※全文) |
( ぷろふいる 1935.12. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
空中殺人事件。酔って同乗者を殺そうとしていたので墜落の危機を感じ操縦士が死に至らしめた。彼らの創作とも疑い得る。 |
( ぷろふいる 1936.01. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
無限連鎖講。最近は六段ある最上段の宛先に1セント送り、その宛先を消して最下段に自分の宛先を書いて五人に出す。間は架空で儲けたことになる。 |
( ぷろふいる 1936.02. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
バラバラ事件。頭部以外は見つかっても個人識別できないだろうとの事で平原に分散遺棄。 |
( ぷろふいる 1936.03. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
地下鉄ホーム転落事故。恋人に裏切ったら自殺すると言っていた男が自首。亡霊となり殺害。 |
( ぷろふいる 1936.04. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
殺された男の話。カールは結婚したが女は男と友達以上の関係があるようだった。カールの姿が消え、女は男と夫婦然と生活し始めた。カールの指輪、帽子、服。三年前、男は終身刑になっていた。 |
( ぷろふいる 1936.08. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
コント。二万五千円で買ったキッスの話。僕は沙里ちゃんが工場主中島のものになる前日、発動機の異常で飛行機を捨て僕と沙里ちゃんが一緒に落下傘で脱出。中島が故障飛行機を売ったという事で……。 |
創作に入れるべき作品だがこの欄にて。話の構成展開が上手くオチが効いている。 |
( 探偵春秋 1937.01. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
傑作はあまり読んでいないので。本年への希望は、文学を付与する場合は考慮を、翻訳の統制を。 |
( シュピオ 1937.06. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
直木賞特集号は座右に置く書。最近読んだ「ぷろふいる」五月号の日本人探偵が活躍するというものは探偵小説ではない。会話も日本人として不愉快。 |
( 『霧中殺人事件』 日本公論社 1936.09.25 ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
作者紹介、傑作作品。自由訳。 |
( 新青年 1944.11. ) 『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
獣夫婦が帰国する時に飼っていた猿をわからないように殺して帰る。日本では助命する常磐津がある。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
遺稿。外国でも探偵小説である本格、意外な結末などフィクションやショートストーリーである変格。本格は、謎、鍵、解決。本格は洞察力が養成され、米英では知識階級が読む。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
遺稿。「猫屋敷」の元になった話。引っ越し初日の晩の話。あの家に入れば必ずしぬるという言い伝えに関して。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
遺稿。実話を長男視点で記したものと思われるが不詳。しゅんちゃんと一緒に映画を見に行っていると空襲警報。防空壕に入りながら、ゲートルがほどけたが失くさないように帰宅。 |
『酒井嘉七探偵小説選』 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30 |
雑記帳。随筆用含むネタ帳か。 |
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