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土呂八郎 作品

Since: 2022.10.09
Last Update: 2024.02.11
略年譜 - 探偵小説 - 翻訳 - 随筆

      土呂八郎(とろはちろう)略年譜

          経歴不明
    1928.06.  「手摺の理」が探偵趣味に掲載される
    1932.頃〜  猟奇、ぷろふいる、月刊探偵に実話・評論・随筆・翻訳が掲載される

    筆名は、土呂八郎



      探偵小説

  1. 「手摺の理」
    ( 探偵趣味 1928.06. )
    『「探偵趣味」傑作選 幻の探偵雑誌2』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-02) 2000.04.20
     火力発電所で働いている私と父。父が火夫を解雇されて監督に取り入っていた源公が残るかもしれないという。私は源公を殺そうと地下室で溺死させる方法などを考えていたが、梯子の手摺に細工することにした。昇降時には最後の所でのみ手摺を握るという理がわかったからでもある。終業の電鈴の間だけ弱電流を流しショックで手を離すことで転落死させようとした。実行したところ……。
     プロバビリティの犯罪。計画は細かく考えられているが装置の説明はほとんどない。最後に繋がる部分の誤記述らしき部分もある。伏線も悪くない。五十枚を水谷準が手を入れたとのことらしいが、余分な部分を削って締まった作品となったのか、説明不足に影響していないだろうかという懸念も残る。



      翻訳

  1. 「苦心」
    原作者:レッキス・コルビル
    ( 猟奇 1931.12. )
  2. 「美食家ド・バア氏の献立表」
    原作者:エス・ヂェ・シモン
    ( 猟奇 1932.01. )
  3. 「鮫の影!!」
    原作者:G・K・チェスタトン
    ( 猟奇 1932.05. )
  4. 「悲しき船路」
    原作者:H・H・マチソン
    ( ぷろふいる 1933.06. )
  5. 「カーン氏の奇怪な殺人(中絶)」
    原作者:ウオルタ・エフ・リッパヂァ
    ( ぷろふいる 1933.09.〜12. )
  6. 「奇妙な殺人」
    原作者:H.ハモンド
    ( ぷろふいる 1935.10. )
  7. 「ペルツイ男爵の落した宝石」
    原作者:ベタ・ヌブイツク
    ( ぷろふいる 1935.11. )
  8. 「ストロング・ポイズン」
    原作者:ドロシイ・エル・セイアーズ
    ( ぷろふいる 1936.07.〜12. )
  9. 「真夜中の訪問」
    原作者:ハアデイ・ヴォルム
    ( ぷろふいる 1936.09. )



      随筆、実話など

  1. 「各国猟奇実話短篇集」
    ( 猟奇 1932.03. )
  2. 「死者が甦った話」
    ( 猟奇 1932.04. )
  3. 「指紋果して不可謬か?」
    ( 猟奇 1932.04. )
  4. 「チェスタトンのガブリエル・ゲールに就いて」
    ( ぷろふいる 1934.05. )
  5. 「犯罪事実小説の旗の下に!!("小笛事件"の反響)」
    ( ぷろふいる 1936.05. )
  6. 「五月号読後」
    ( 月刊探偵 1936.06. )
    抜粋『酒井嘉七探偵小説選』解題 論創社・論創ミステリ叢書34 2008.04.30
  7. 「毛髪を染める婦人患者」
    ( ぷろふいる 1936.08. )
     入院中に看護婦から聞いた白髪の若い女性の話。
  8. 「独逸の長篇探偵小説(近頃読んだもの)」
    ( ぷろふいる 1936.10. )



      参考文献

  1. 「総目次」「作者別作品リスト」山前譲
    『「ぷろふいる」傑作選 幻の探偵雑誌1』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-01) 2000.03.20
    『「探偵趣味」傑作選 幻の探偵雑誌2』ミステリー文学資料館 光文社文庫(み-19-02) 2000.04.20
    『「猟奇」傑作選 幻の探偵雑誌6』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-06) 2001.03.20
    『「探偵」傑作選 幻の探偵雑誌9』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-09) 2002.01.20
  2. 「「ぷろふいる」所載主要作品総目録」中島河太郎
    『日本推理小説史(3)』 東京創元社 1996.12.20
  3. ほか



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