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丘美丈二郎 作品 |
Since: 2024.04.21 Last Update: 2024.04.21 |
略年譜 - 探偵小説 - 随筆 - 本名名義 - 著書 |
1918.10.31(大正7年) 大阪にて生まれる。本名兼弘正厚
19xx.xx. 東京帝国大学工学部卒業
1940.頃〜 海軍航空部隊所属
1945or46〜 進駐軍に勤務、後一時民間会社勤務
1949.12. 「翡翠荘事件」が宝石の百万円コンクールC級で別冊宝石に掲載、三等入選
1950.02. 「勝部良平のメモ」が宝石の百万円コンクールB級で別冊宝石に掲載、二等入選
1953.07. 『鉛の小箱』を宝石増刊に掲載
1955.〜 自衛隊入隊、実験航空隊所属、仙台、浜松、岐阜へ
1957頃〜 オメガクラブに参加
1957.12. 原作の映画「地球防衛軍」が封切
1958年頃 名古屋探偵作家クラブに参加
1968.xx. 自衛隊退職
2003.12.11(平成15年) 死去
筆名は、丘美丈二郎、兼弘正厚
(国DC※)は国立国会図書館デジタルコレクション個人送信(ログイン必要)で公開されています(今後非公開になる可能性もあります)
(京都橘)は京都橘大学学術情報リポジトリでインターネット公開されています
別冊宝石 1949.12. 『別冊宝石傑作選』 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
M氏の心霊学に共鳴するようになった磯田の話。中学同級の友人志賀達也がいつの間にか六甲山中腹の翡翠荘に住んでいて助力が必要という。胸が少し悪く乳母のおたえさんと絵を描いて暮していた。幽体と物質、生物、エネルギー、次元、粒子と波動。見えないモデルを描いた絵。見えた女と子供。女の頼みの実施。そして翡翠荘は……。 |
宝石の百万円コンクールC級(短編部門)で三等入選作品。怪異の可能性を科学的仮説として説明しようとした、ペダンティックに煙に巻く作品というのが個人的見解。異質の物を結びつける面白さはあるが。 |
( 別冊宝石 1950.02. ) 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
昭和22年十一月南大阪の墓地近く、私がアパート阪南荘に友人宇川浩を訪ねた時、計画的停電が終った直後、井戸端で管理人花谷未亡人の悲鳴がした。赤い条、浮いた火の棒と鬼のようなものを見たという。一ヶ月以上前から何人も見ているという。一週間後、二人連の女の一人が炎に包まれて死んだ。赤い光が蜘蛛になって突如燃えたという。その後怪火は墓地へ現れるようになった。宇川と私が探検した先には、瀬木竜介の失踪、そして宇川の嘘の交った解釈、白嶺の話……。 |
宝石の百万円コンクールB級(中編部門)予選通過作品。怪現象を科学的なものとして解き明かしていく話。戦後の状況が濃く出ている。どこまで秘史でどこまで架空かは不明。 |
( 別冊宝石 1950.02. ) 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
私は学生時代に大阪帝大医学部実習室助手の勝部良平と知り合った。科学的合理主義、モノマニア的傾向の彼。入手した彼のノート、某私鉄N駅付近の線路近くで拾ったもの。踏切での轢死体と彼。K教授の不許可と勝部の失踪。下半身が無くなった轢断死体と死亡推定時間の矛盾。副腎の消失。連続して起る轢死。目撃状況。破局。ノートの内容……。 |
宝石の百万円コンクールB級(中編部門)で二等入選作品。論文派の実作といえる。SFミステリーの先駆けでもある。闇に葬られた技術は未知で良いとしても拾った物が現代と違い過ぎるのが妙な感じに思えてしまう。 |
( 宝石 1951.02. ) 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
ロマンを愛する浅海醇一とリアリスト神志山直は浜辺を歩いていた。白い影、浅い下駄の跡。二人が追うと仮埋葬された星葉子の卒塔婆のところで消えていた。幽界通信、本埋葬の為に開柩すると……。 |
幽霊の目撃に現実的説明をつけたような作品。個人的にはやや意外な動機でもあり三角粉の意味もしっくりこない。 |
( 宝石 1951.10. ) 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
神志山探偵は細菌学の権威仁礼博士の変死事件を調査していた久能刑事の訪問を受けた。博士と久能との打合せ中の怪死。博士の手記には助手高田光江の交通事故死、給仕頭の鉄道事故死、煙のようなもの、知った夫婦の墜落死、ヴァイラス、筈見教授の死。意志を持つ細菌……。 |
霊魂の神秘に現実的説明をつけたような作品。訪問の意図が今ひとるわからないが。 |
( 別冊宝石 1951.12. ) ( 『宝石推理小説傑作選1』 いんなあとりっぷ社 1974.06.15 ) 『血染めの怨霊』中島河太郎編 ビッグバードノベルス 1976.05.30 『妖異百物語 第二夜』鮎川哲也、芦辺拓編 出版芸術社・ふしぎ文学館 1997.02.20 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 ( 『怪異十三』三津田信三編 原書房 2018.07. ) |
豪雨で遅れた汽車、曽根甚三郎村長に招かれた神辺、後れて来た迎えの馬車。峠で左門と娘お鈴が落ち、雨の夜に声が聞えるところから左門谷と呼ばれるようになっていた。数日前、おさよと力蔵が落ちて死んだという。おさよと兄の久作だとも噂されていた。神辺らが左門谷付近にさしかかると女性が、そして馭者が……。 |
怪異譚に現実的説明をつけたような作品。定番ともいえるが前半の雰囲気は良い。動機に言及しているところも。 |
宝石 1952.06. 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
私と白嶺恭二と神志山直は舟で夜釣をしている時に白い条をした流星らしきものを見た。白嶺は角度や爆発音、白色を手懸りとして石塊を見付け出す。その石塊は……。 |
諸条件から科学的に石塊を見つけ出す話。最後は想像ではあるが可能性としては否定できない。 |
( 別冊宝石 1952.06. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
神志山直が沈丁花の香りの秘密を披露しに来た。二人で喫茶店へ行き、匂いのする男を尾行する。パチンコ店を梯子する男。プロらしい。髪をなでる癖、パチンコで稼ぐ方法……。 |
ミスディレクションを利用した作品。だが逆説的とはいえないような。 |
( 探偵実話 1952.07. ) ( 『急行出雲』鮎川哲也編 光文社カッパノベルス 1975.11. ) 『急行出雲 鉄道ミステリー傑作選』鮎川哲也編 光文社文庫(あ-02-04) 1986.07.20 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 ( 『少女ミステリー倶楽部』ミステリー文学資料館編 光文社文庫(み-19-50) 2017.10.20 ) |
私は友人増田が駅員になった紀南を訪れた。墓地への途中で見た少女。墓は別荘で父と増田を待ちながら急病死した増田の遠縁にあたる阿佐美のものであった。その後汽車を招き、汽車がトンネルから出ると少女と汽車が消えるという評判がたった。私と当直の増田は信号所に泊り、少女の汽車を招く姿を見て……。 |
怪談に解釈をつけた作品。抒情ある良い雰囲気の作品。解釈は願望交りと思えなくもないが。 |
宝石 1952.12. 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
昭和十五年十二月二十六日、不自然なカミソリ傷をした心臓麻痺を伴う卒中死体が見つかった。昭和二十五年クリスマスの夜、友人と二人で歩いていると女が同じように突然死んだ。私の生と死の世界の物理的関係について考えていた解釈は……。 |
怪現象に対する空想的一解釈。飛躍させすぎに思える。 |
宝石増刊 1953.07. 幻影城 1978.03. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
昭和25年春、戦中技術者パイロットであった白嶺恭二が来て鉛の小箱と原稿を残していった。白嶺はアイゼンドルフ博士の招聘で孤島へ連れて行かれていた。宇宙艇が建造中で登場予定は博士、操縦士白嶺、副操縦士リンキェヴィッツ、物理主任ドニャック、動力装置担当マルティーニ、探知通信自動操縦速度計担当マックアレーン、健康面担当タフナー。ほかに搭乗予定でない建造担当シュッツアー、日本人瀬木竜介がいた。宇宙艇のしくみ、無重力訓練。約一年後、追加の三名と猫を乗せた宇宙艇で謎の通信があったという火星を目指す。 地球の眺め、宇宙空間での観測、月の裏側。世界の二大グループへのメッセージ。そして小惑星……。 |
架空宇宙探索記。元は宝石の百万円コンクールA級(長編部門)応募用だったという。比較的細かなところまで規定されていてとても昭和25年頃のものとは思えない。地球の色は逆に当時のリアルさを物語るようでもある。テーマ的には現代でも通じる所が悲しくもある。 |
宝石 1953.11. 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
渥美譲治は岩崎恵津子を残して部屋を出る。酒場で飲む二人。寮に戻り恵津子を部屋に届けた譲治は麻雀に参加する。井坂広造、久保田正雄、瀬川亨、森北耕三。待ち版番の男は鍵穴から恵津子の部屋を覗く。指輪と耳飾り。そして久米田が覗いた時、恵津子は絞殺されていた。密室、鍵……。 |
本格風ではあるが謎は方法と動機、又は発覚の端緒ということであろううか。微妙な作品。 |
宝石 1954.05. 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
昭和十七年十一月、白嶺は技術将校として霞ヶ浦海軍航空隊にいた。深井中尉と釣をしていると鹿島航空隊の水上機が不時着水した。空坊主、怪しい影を見たという。操縦系統に異常はなく点火栓不良の傾向はあるらしい。十二月、霞ヶ浦航空隊でも事故が発生。そして翌年一月にも……。 |
怪談ともいえる現象を解明していく話。偶然もあるがやや意外性もあり、私的には好きな傾向の作品。 |
宝石 1955.02. 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
南紀、強い風が吹くと起る竜神吼えの場所の観客用部屋の建設中に、外で江口常務は脳溢血で死亡、職工の田伏と桂川が墜落死していた。私と白嶺は現場へ行き……。 |
自然に起こる竜神吼えの現象を解説したような作品。突然なのは不自然過ぎるが。 |
宝石 1955.07. 『戦慄の十三楽章 音楽ミステリ傑作選』鮎川哲也編 講談社文庫(あ-19-06) 1986.08.15 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
神志山醇のところにピアニストの黒田三吉が来た。前日、テストコンクールでピアニスト浅井弘三がワルドシュタインソナタの演奏中に心臓麻痺で死んだ。二人は二ヶ月前に自殺した星五郎からの脅迫状を受取っていた。星は星葉子と許婚のような関係だったが業病を持っていた。四人の関係、因縁あるワルドシュタインの演奏……。 |
条件などよく考えられた作品。最後の一文は気になる。 |
宝石 1955.09. 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
雨上がりの松沢飛行場、ライセンスを取得したばかりの常務川口はターメンに小池春子を乗せて飛ぼうとしていた。忠告する種馬。給油したのは認可前の角善製で当日検査官が来る事になっていた。春子の代わりに米塚が同乗した。四十五分後、飛行機は、そして種馬は……。 |
金力を利用する上司や汚職役人に対する感情を一技術者に託したような作品。命をかけた試験とその回答ともいえるが。 |
宝石 1956.04. 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
心を見透かすトッカピー。六亭と樫軍が見る古里秀樹の手記。古里は商事会社の外村部長、田芳専務、後田輸入課長らに技術者と長の態度について語る。秘書留美と古里。接待。古里は精神波を研究中の森山良三博士を訪れ……。 |
風刺風の作品。手を入れてはいけない領域というべきか限界を示したというべきか。 |
宝石 1956.10. ( 『戦後初期日本SFベスト集成1』横田順彌編 徳間書店トクマノベルス 1978.05.10 ) |
『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
白嶺恭二は私に泥鰌や金魚を液体空気に浸す実験を見せる。京島事件に通じるという。京島博士邸の実験室棟の石垣の上に猫が突然現れた目撃談、壁にシミができ犬のジョンになった目撃談、そして探検に出た二人の前で……。 |
不可解な現象を科学的に説明しようとした話。装置に関してはわからない。そこがミソではあるのだろうが。 |
( 科学小説 1957.11. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
ニ十世紀が終ろうとする頃。中央管理府からラヂオやテレビの廻りに集るよう告知があった。計測室の状況を針で表示する計器。重要施政第十一号。針は国民の精神波により表示される。仕組みやその導入結果は……。 |
ある種の理想郷を提示した作品。感情に支配されそう、単純二択などで逆に怖い世界。そのような時代なのかも知れないが。 |
( 科学画報 1958.01.〜06. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
アイゼンドルフ博士は核の汚染に対して余裕のあるうちに一万人を選抜し、余裕を使って地球の自転軸を変位させる。大規模な海水の変動、飲み込まれる陸地。現れた古代地層には……。 |
スケールの大きな話。人類の起源にまで迫る。現代ではありえない設定で独裁者を思わせるのが難ではあるが。 |
( 実話増刊 1958.01. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
探偵譲治と助手安房江津子は湖岸に来ていた。現れた円盤。二人は空気の壁に誘導され中へ招かれる。宇宙旅行協会から宇宙人が地球人との会談を要求しているというので譲治が引き受けた次第だった。宇宙人の話す言葉、そして正体は……。 |
UMはアナイデンティファイド・ミッサイル(正体不明の飛翔体)との事。正直、正体と目的と行動がよくわからない。時代によるものだろうか。 |
( 中学生の友 1958.03. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
地球を占領しようとして地球防衛軍に追い返されたミステリアンが原子爆弾を積んだ人工衛星を飛ばしていた。花村博士の子雪男君は新たに円盤にもあるのを見つける。地球防衛軍は宇宙船で対処しようとする。博士、雪男を乗せた宇宙船は……。 |
映画「地球防衛軍」の続編。子供向けの短編という事もあり、技術要素で煙に巻くこともなく安易な感じは否めない。 |
( 月刊中京増刊 1958.11. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
二十世紀後半、官公吏は能力審査箱で質ノルマが測定され、場合によって転職か退職かを迫る。質ノルマとは、報酬は……。 |
異職種の能力をも定量化し筆者の理想とする制度を説明した作品。現代では受け入れられないと思う。 |
( 科学小説 1960.01. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
起こり得る一つの場合。バー・モナミで松野武夫が恋人リミをピストルで狙う。轟音。リミが硬直した直後、手元が狂って撃ってしまった。角田警部補は古里に致命傷について語る。調査し確認すると……。 |
さすがに可能性が低すぎる、を三乗させた作品。レア過ぎて大ニュースになる事は間違いない。 |
( 北海道新聞 1960.03.13 ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
理化学研究所の路地を隔てた大会社の倉庫の裏壁に現れる和服を着た女性の幽霊の目撃談。少人数の時、煙霧につつまれた夕刻に表れるという。見に来た恩田と金氏は……。 |
幽霊の正体は、というコント風作品。個人的には細部が気になるが記述はない。 |
( 密室 1961.10. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
地球の二つのグループが多くの衛星を打ち上げていた。白嶺が失喪して八ヶ月、手紙が届いた。失喪する前に見せた真空の球の中に浮かぶ小球。彼が属する特殊グループは反物質による宇宙艇、空ならしローラーで衛星を処理するという。乗り込む白嶺……。 |
空想の新技術を説明した内容。同じ年の4月に初の有人宇宙飛行が成功、影響を受けたものだろうか。 |
( 『宇宙大戰争(原作版)』 日本初期SF映像顕彰会 2017.08.12 ) |
(原作と映画では違いも多いようです) |
宝石 1951.02.,03. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
文学的要素主流派、トリックなどに文学要素という派に加えて非文学的理論的価値派もある。謎を楽しむ、謎的なものの解決の美しさ。各立場理解していない誹謗家。討論、討論の片割れ、所感の違い。 |
宝石 1951.06. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
カーに限らず英米長篇た文芸派にみられる冗長に過ぎる所作事の説明描写。 |
宝石 1952.01. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
「わが女学生時代の犯罪」木々高太郎は論文派の実例といえる。論説の小説化。 |
宝石 1952.01. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
高級な読者に思想で愬える力作を。生活、趣味では特に計画なし。 |
宝石 1952.05. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
娯楽と趣味。趣味の批判的意見として、好み的、問題提起、忠告。 |
( 別冊宝石 1952.07. ) 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
情緒的では城、水谷。合理性、学問的価値、興味ではクロフツ、ヴァン・ダイン、クリスティの一部、横溝の「蝶々殺人危險」「探偵小説」。好きの二面性。 |
宝石 1952.12. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
新人及び新人以前派への叱言、そもそも小説とは? 同意出来ない人間中心主義。鳥と鷄の話。 |
( 関西探偵作家クラブ会報 1953.01. ) |
数学の匂いのしない作家、江戸川、木々、大下、坂口、野村、水谷、城、渡辺、山田、香山、岡田、川島、日影、朝山、大河内、狩。匂いのする作家、横溝、角田、大坪、高木、岩田、黒沢、ヤマザワ。本職と素質は異なる。数学、算数、学校で習うのは演算法。文学では読み書き、意味、文法。優劣は無意味。数学を始めて新しい視野を。 |
宝石 1953.04. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
謎解き興味には、条件による唯一の分析的推理、ヒントによる創作的推理と区別される。虫食い算による例。 |
( 密室 1953.04. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
悪魔の証明の話。探偵小説の批評もある部分的な否定で全体の否定になるものではない。理論的悪評は良薬になる。 |
( 密室 1953.06. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
探偵小説愛好家はフェアプレイ、政治屋はアンフェア。論理解析型、文芸詩人型、実行実践型。 |
( 密室 1953.08. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
職業作家に対する揶揄。 |
( 密室 1953.10. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
昭和十五年初飛行。戦後八年の空白。地上の人間もDSも平面的。縦方向の謎。痕跡を残さず消えた戦斗機。 |
探偵趣味 1953.10. ) |
(「丘美丈二郎―『地球防衛軍』『妖星ゴラス』の探偵・SF作家」細川涼一に引用あり) |
( 探偵作家クラブ会報 1954.03. ) 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
「鉛の小函」の奨励賞受賞に対して。宝石の百万円コンクールA級(長篇部門)応募用だったが間に合わず。このようなものが注目されるようになったのには感激。 |
( 密室 1954.03. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
探小を好む心の動きと文芸を好む心の動き。芭蕉の句の情景解析と理論的解釈とがある。探小的興味は誰にもある。 |
宝石 1954.05. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
候補自体が意外。探偵小説の範囲の広さ。 |
( 密室 1954.09. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
高校時代の寮長の言葉。戦前の士(政)と工農商、米国では商工士(政)農から商士(政)工農。専門家と文官優先主義。文学も文官優先主義を排すべきでは。 |
宝石 1955.05. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
空想の産物を使った空想科学小説。科学を紹介する手段としての科学論文小説。後者は、未来環境、現在環境がある。 |
( 密室 1955.05. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
探偵小説に必須の意外性。意外度、謎のレベルと読者との相互関係。意外方向、立場身分職業知識による。フェルマーの定理における例。 |
宝石 1955.08. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
浅く広いか狭く深くか、相乗積が尺度。評論するなら浅く広く、ポイントを外さぬ有益なアドバイスを。 |
( 密室 1956.04. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
戦前の教育制度六五三三と戦後の教育制度六三三四。俳句の文科系と理科系の面白と感じるところの差。探小における乱歩の妥協論。色眼鏡。知識が狭いほどセクショナリズムが強い。立場の向上、調整、統一。日米と都会の料理での例。 |
宝石 1956.06. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
荒唐無稽の第一種空想科学小説(幻想科学小説)。科学に興味を持つ読者向けの第二種空想科学小説(科学予想小説)。小説といえないなら小説機構的科学予報とでも。 |
( 日本探偵作家クラブ関西支部会報 1956.08. ) |
テキサス州サンアントニオに一ヶ月。ジェット戦斗機の訓練。執筆はできず。 |
宝石 1956.10. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
論理謎と情緒謎。好みにすぎない。好みの感情からの解脱。 |
宝石 1957.05. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
寄宿舎での献立決めの例。多数決、選択、個別対応、そして栄養価からの強制。 |
( 日本探偵作家クラブ関西支部会報 1957.06. ) |
飛行機の設計兼パイロットで終戦、三度転職後本職へ。自衛隊航空技術審査官兼パイロットとして半米半日の試験飛行と性能判定。営利を無視した最先端の仕事。宇宙への基本資料の提供。 |
『推理小説への招待』荒正人、中島河太郎編 南北社 1959.09.20 (国DC※) |
特になし。文学は本来の文学として、推理小説はパズルと考え解法と同じ理論的興味。 |
( 日本探偵作家クラブ関西支部会報 1959.11. ) |
自衛隊のテストパイロット。技術者とパイロットの架け橋。文学と探偵小説もパイロットと整備員のようなもの。双方の架け橋に。 |
( 日本探偵作家クラブ関西支部会報 1960.06. ) 『丘美丈二郎探偵小説選2』 論創社・論創ミステリ叢書70 2013.12.20 |
DSを愛好する紳士と偏愛するマニア。橋の手摺、手摺近く。中央のベストセラー。質的成功と商業的成功。DSの先駆者はアマ、セミプロ。 |
幻影城 1978.03. 『丘美丈二郎探偵小説選1』 論創社・論創ミステリ叢書69 2013.11.20 |
進駐軍勤めの時の日本人役人の卑屈さと保身。若者の憤りを込めた「鉛の小箱」。知的遊戯または教養の提供。空想の産物の多さ。 |
( 『東宝SF特撮映画シリーズ5 キングコング対ゴジラ・地球防衛軍』 東宝事業部出版商品販促室 1986.08. ) |
(「丘美丈二郎―『地球防衛軍』『妖星ゴラス』の探偵・SF作家」細川涼一に引用あり) |
( 「丘美丈二郎―『地球防衛軍』『妖星ゴラス』の探偵・SF作家」細川涼一 京都橘大学研究紀要 2014.02. )(京都橘) |
昭和33年3月、6月消印。原稿料と近況、住所変更。 |
( 防衛庁技術研究本部技報 1967.09. )(国DC※) |
( 丸 1968.03. ) |
( 防衛庁技術研究本部技報 1968.06. )(国DC※) |
( 丸 1980.07. ) |
( 化学 1982.01. ) |
( 丸 1984.07. ) |
( 丸 1986.05. ) |
( 丸 1986.08. ) |
( 丸 1986.11. ) |
( 丸 1987.02. ) |
( 丸 1987.05. ) |
( 丸 1987.08. ) |
( 丸 1987.11. ) |
( 丸 1988.02. ) |
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